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あけまして

おめでとうございます。2013年が始まった模様です。
しかし2013年て。どうも釈然としません。だって全く2013年感がありませんもの。我々が子供の頃のイメージで言うと2013年と言えばそりゃもう、21世紀的なあれやこれやがてんやわんやでそりゃもうありったけの未来だと思ったのですが、残念ながらこんなもんです。極めて遺憾。

さて、まぁそれは仕方ないのでおいておいて。取り敢えずこの年末年始の過ごし方。

12月29日(土)
ハイパー掃除タイム。しかし赤子は勿論空気を読まず泣くわ喚くわ。掃除は遅々として進まず朝に始めて夜までかかる始末。

12月30日(日)
昨年同様、おせちその他を確保するために実家に帰る。名神吹田→大山崎間は本来帰省渋滞の合間となる区間ですがそれでも交通量は大変多く、しかも雨まで降って非常に残念なカレラ号。

12月31日(月)
大晦日。グダグダ過ごした記憶しかありません。この年末年始のお供は昨年とは異なりレミーマルタンXOと日本酒(鳳麟とかいうお酒)あとは琥珀ヱビスを1ダース。

1月1日(火)
一年の計たる元旦は凡そ寝て過ごし昼前に起床。お雑煮とおせちとビールと日本酒。素晴らしい贅沢。
夜は、ワインとマルタンを飲みながらニューイヤーコンサートを見る。あんまりパッとしませんがワーグナーの生誕200年だかの記念という事で弾かれたローエングリン。やはりワーグナーの音楽は凄いですね。並みのワルツとは音楽の格が違う。

1月2日(水)
うちの実家に赴く。

1月3日(木)
嫁の実家に赴き、私はそのまま高校時代の連中と飲み会。

1月4日(金)
haseさんと、惑星同盟とで朝から写真を撮りに銀閣に向かう。

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Planar1.4/50
今回の目的はElmarit R 19mmの試写と、50mmの練習です。天候は小雪が舞っていました。

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Elmarit R 19mm
撮影的には素晴らしいですが、何せ寒い。そして何の面白みもない超広角の構図。ケラレてるんじゃないかと疑うばかりの周辺減光はありますが19mmという超広角ながら四隅の描写はそれほど流れることもありません。30年以上前のレンズながらLeica初の自社開発超広角の面目躍如でしょうか。

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Planar1.4/50
こういう、えも言われぬ描写がPlanarらしいところ。風景を開放で撮るという暴挙も、このレンズでは必然性があります。

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Elmarit R 19mm
やはり超広角レンズは私には難しいです。精進がまるで足りません。

その後、国際会館近くの洋食屋さんで、美味しいクリームコロッケを食べたあと喫茶店に入って色々話し、京都駅付近で解散。私は惑星同盟とヨドバシに行って色々見る。気になっていたシグマの35mmを試写するもイラネという結論に。
然る後、惑星同盟とも分かれ、私は夜の飲み会までの時間、伏見の酒蔵周辺をうろつきZeissで適当に撮る。

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Planar1.4/50
たまにはモノクロ写真もいいものです。本来であれば、モノクロはLeicaで撮りたいのですが、その日私はSummicronを忘れるという有り得ない不始末を演じましたので仕方ありません。
ていうかZeissのモノクロもこってり系で大変良いですね。
さんざん写真を撮って、その後は中学の頃の連れと飲んだくれて、その日は終了でした。

1月5日(土)
ずーっと子育てで家を出られない嫁が不憫でしたので、賀茂別雷神社にカレラ号で赤子も連れて初詣。車に乗せてると機嫌が良いです。

1月6日(日)
最終日ということで、怠惰の極み。

そんな感じの年末年始でした。さてこの一年の抱負。子育てと写真の腕を上げる。
本年もよろしくお願いします。

知らない間に

もう今年も残すところ、あと僅かになりました。ここはやはり、この一年を振返る必要があります。今年の一番のトピックは子供が生まれた事ですが、親馬鹿日記を書くのは憚られますので置いておいて。
さて、昨年末、私はドイツとオーストリアに旅行に行きました。その旅日記は途中で挫折しましたがそれも置いておいて。その際、私は自分の写真の腕の余りのダメさ加減と同時に、便利ズームの描写の余りのダメっぷりに心底うんざりし、これを解決するには単焦点レンズを使用するしかないと、決意をしました。
さて、当時私が持っていた単焦点レンズは二つ。
1つはCanonが誇る最強のハイコストパフォーマンスレンズEF50mmF1.8。もう一つはシグマの30mmF1.4でした。しかし、EF50mmはやはり逆光に弱すぎますし、AFも遅すぎる。シグマの30mmはボケが残念。
というわけで、ここはもう少しちゃんとしたレンズが欲しい。ということで手にしたのが

Carl Zeiss PlanarT*1.4/50
AFが遅いことを苦に、MFレンズを買う理由が全く分かりませんが、しかしこれが素晴らしかった。
なるほどこれが、Zeissかと。
しかし、何せ私は腕がありません。やはりまともなズームレンズも欲しいということで

EF28-70mmF2.8L USM
を購入。所謂Lレンズを初めて手にしました。型落ちとは言え流石Lレンズ。非常に簡便に、しかし良い描写を得ることが出来ました。

さて、この辺から、道を踏み外し始めます。Zeissに触れたことを切欠に、やはりドイツという国が気になり始めそうなると、どうしてもLeicaという存在が私の中で大きくなります。

Summicron R 50mm F2
Planar50mmと双璧をなす標準レンズの雄。50年も昔のこのレンズの繊細な描写に私は魅せられまして
次いで

Elmarit R 180mm F2.8
を落札。これもまた、云十年昔の物とは思えない素晴らしい描写。しかし何せ重い。どうにも重い。しかし、私はここで「明るい望遠レンズ」の魅力を知ってしまいます。そうなると当然

EF70-200mmF2.8L2USM
Canonが誇る、最強の望遠ズームレンズを手にするのは当然の流れです。これがそりゃもう。全域単焦点と言われるのもまんざら嘘ではありません。解像度、ボケ味ともに素晴らしく、また手ブレ補正の利きは、オールドLeicaばかり使っていた人間にとってはもはや三脚の域です。

と、レンズばかり集めてきましたが、子供が生まれるXデーも近づき、ついに

Canon EOS 5D Mark3
ようやくフルサイズに移行を果たしました。その素晴らしい性能に触れるながらも、APS-Cとフルサイズとの画角の差の違和感を払拭すべく、それまでに慣れた換算80mm前後。ポートレートレンズが欲しい。
さて、Canonのポートレートレンズと言えば

EF85mmF1.2L2USM
数あるLレンズの中でも、白単を除けば最高と呼び声高いこのレンズ。極薄のピント面から一気にとろけるボケっぷりは筆舌に尽くしがたいものがあります。が、しかし。中望遠ですから当たり前ですが何せ寄れない。
寄れるレンズが無いと赤子が撮れないということで

MACRO-ELMARIT R 60mm F2.8
を落札。ちなみに落札した翌朝に、うちの子供が生まれました。女だったらライカとか名づけるところでした危険極まりない。さてこのレンズ、マクロ域もさることながら、無限遠の描写も素晴らしいものがあり、万能レンズです。しかもピントの山が掴みやすいことこの上ない。
しかし、ここでふと、広角域が足りないことに気付きます。
とは言え、広角の単焦点はなんせ扱いが難しい。私の腕では到底使いこなせる物ではありません。修行を積んだ上で、手に入れるべき。と思いきや

ELMARIT R 19mm F2.8
を物の弾みで落札。ここにほぼ全域をLeica単焦点で揃えるに至ります。

…まぁなんだ

……これはひどい。子供が生まれたのに私は一体何をしているんでしょうか。

一体どれだけの金を、子供ではなく、鉄とガラスの塊に費やしたのか。

これはいけない。

もうデジカメ用レンズはAMEと35mmか28mm以外は買わないとここに誓います。あ、Distagonの15mmも追加。

撮影ツアーその2

昼ごはんも済ませ、今回のメインともいえる目的地に向かいます。
「常照皇寺」
南北朝の北朝、初代上皇の光源天皇が出家し、僧として旅をしていた時に立ち寄ったこの地の荒れ寺で村人から受けた歓待に報いるため、荒れ放題だったそのお寺を開創。皇室を施主とした寺と定めました。
ホントかウソかわからない話ですが、いずれにせよ、非常に格の高いお寺であることには間違いありませんし、なんせ京都の北の寂れた場所にありますので(失礼)極めて人が少ない。本当に素晴らしい。
苔むした石畳の階段など本当に美しい場所です。

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こんな感じの参道。とにかく人が居ない。

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雨粒が綺麗だったので。この時は私はまだマクロレンズをもっていなかったのでこんな感じで。

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提燈を前ボケに使うのを思いついたはいいけど、何か違う残念な結果に終わるものの、奥の紅葉の発色と立体感が素晴らしいので採用。

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庭のど真ん中に鎮座する朽ちた巨木。恐るべき存在感を放っていたので思わず撮る。
ここにきてようやくZeiss Planarを使用。

アップロードファイル 659-5.jpg
ちょうど羽化するセミを発見。ちょっと寄りたかったのでここもPlanarで。
遠目に見ると命の神秘ですが、等倍で見ると正直キモイです。

という感じで撮り散らかし、満足した我々は、大原経由で毎度おなじみの御影神社に向かいます。何枚か撮るものの、代わり映えのない結果に終わり自分の腕のなさを再確認し、今日の撮影工程は了と
なりました。
その後、出町柳まで戻って近くの居酒屋に入り、3人で酒を飲みあーでもないこーでもないと色々話す。
大変楽しい時間を過ごせました。本当にまた是非行きたいものです。

さて、今回の撮影紀行を通じて、標準から中望遠域については、ズームはやはり必要ないという結論を得ることができました。次に必要なのは、広角~超広角。ここをズームでなく単焦点で行くには本当に腕が必要です。本来であれば、ZeissのDistagon2.8/21mmが欲しいのですが、使いこなせる気がしないので、取り敢えずはCanonのEF16-35mmF2.8L2になるのでしょうか。まぁ今はまだ広角はいいか。そうか。

などと書きながら、最近、カメラに対する考え方が少し変わってきたのですが、それはまた後日。

京都府北部に

写真を撮りに行ったのが、もう三か月も昔というのが全く信じられませんが、いい加減写真を上げてみますこんちわ。
あれは8月の14日。京都府南部をハイパーゲリラ豪雨が襲い局所的災害を齎した翌日のこと。私の晴れ男パワーが炸裂し、天気は晴天。haseさんと惑星同盟とで、京都府北部のマイナー神社仏閣(失礼)を撮影する旅に出ました。
車に関することは以前RX8試乗記として書きましたが、今回は写真について話を進めたいと思います。

さて、その日の私のテーマは「ズームレンズは使わない」でした。
以前、haseさんと撮りに行った時、しょっぱなから50mmの画角が使えず28-70に変えその後ズルズル行ってしまった苦い経験がありましたので、今回は、絶対に単焦点で勝負すると。
またちょうど手に入れた、Canonが誇る最強の黒L単焦点レンズEF85mmF1.2L(2型)の試し撮りという目的もありました。
フルサイズでの85mmという画角は、特にCanonのAPS-Cで言うところの50mmとほぼ同じですので私的には非常に慣れた画角です。またちょうど「切り取る」という感覚で使えるので、私は凄く好きですね。

無事合流を果たし常照寺の駐車場に車を停め、まず訪れたのは源光庵。血天井と

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悟りの窓と

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迷いの窓とで有名ですね。家に帰って「そうだ、京都行こう」写真集で、同院の写真を見て打ちひしがれたのは余談。
さて、源光庵を出て、光悦寺の庭散策に向かう道すがら、いい感じにさびれたポストがあったので

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撮ってみる。ホワイトバランス弄りと露出のマイナス補正でお約束の寂れ感を出すお約束写真。先ほどの迷いの窓の写真もそうですが、このEF85mmF1.2Lの恐ろしさは、F1.2という馬鹿げたF値の開放で撮ってもピント面が恐ろしくシャープな所です。
どうでもいい対象のどうでもいい写真は置いておいて、光悦寺の庭に移ります。

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寂れた庭には、寂れたレンズということで、ライカのSummicron50mmに変えます。相変わらず50年前のそれとは思えないいい感じの描写。ドイツ恐るべし。

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8月のど真ん中だというのに、もう色付いていた紅葉。
狂い咲きではなく、狂い紅葉?まぁ秋になれば凄い綺麗なんでしょうね。そんな感じのお庭。

車に戻って、更に北に進路を取ります。ここで雨が降り出しました。結構な雨量。しかし峠道の途中で偶然見つけた洋食屋さんに到着と同時にやみ、全く濡れることがありません。名前は失念しましたが、山の中の一軒家的なレストランで非常に美味しかったです。

というわけで、もう規定の5枚に達してしまったので、後半に続きます。

エヴァ本編よりも

予告の「テッド」と「レ・ミゼラブル」に心奪われました。
特にテッド。無茶苦茶面白そう。
レ・ミゼラブルはアン・ハサウェイが神懸かってそう。
エヴァの話はまた今度に。

冒頭6分

ナディアのあの曲を使うとか卑怯だちくしょう。見たくて仕方ない。

初産は

予定日より遅れるもの、という世間の常識を派手に打ち破り、先日、赤子が生まれましたこんちは。
予定日の2週間前に出てくるとは一体どういう了見だ。更に、陣痛に関する常識も打ち破り分娩室に入って2時間で出てきました。物凄い勢い。
…もしお誘いを受けた鈴鹿に行ってたらえらいことになってましたw
初めの1週間は入院、その後、向こうの実家にて静養中です。
名前は、DQNネームとは正反対の純日本風名前にしました。皇位継承権を持ってそうな勢い。てか出生届を出したり、チャイルドシートを借りたり、買出しにいったりと、色々忙しいですね。少し、カレラ号に限界を感じ始めましたが、うちの子供が色々常識を打ち破って出てきたんですから、私も世の父親の常識を打ち破り、カレラ号で貫こうと思います。
あと、赤子撮影用に、寄れるレンズが絶対に要りますので、マクロエルマリートの60mmをヤフオクで落としました。
単体ではハーフマクロ、専用の中間リングをかまして等倍撮影という古典的レンズ。製造も1979年ですので私と同い年の33年前ですが、これがもう。フォーカスエイドさえ無い完全MFですが、ピントの山が掴みやすく赤子の手を捻るがごとき簡単さでジャスピンが来ます。
何の話かよく分からなくなってきましたが、とりあえず、そんな近況です。
先日の写真撮影ツアーの写真はまた後日。

もしも

関東に伊勢湾台風並の台風が上陸したら、マスコミ各社はそれはもう。世界の終わりか何かのように騒ぎたて、全く意味のない路上インタビューを引っ切り無しに放映し、テレビ画面には常時、関東圏民以外には何の価値もない各種公共交通機関の運休情報を強制的に流し続ける筈です。
さて、今この瞬間沖縄は、日本災害史に名を連ねる諸々の台風達と肩を並べるレベルの強烈な台風に晒されているわけですが、テレビは地上波もBSも、一切報道しません。
チャリティーを謳う某24時間テレビが現在放映中ですが、テロップさえ出ません。愛は世界を救うとかほざいてますが、世界を救う前に今この瞬間被災している自国の情報くらい抑えるべきでは?
或いは、日頃アメリカとの問題が生じる度に「沖縄に負担を押し付けるな!」と喚き散らす某旭日旗を掲げるテレビ局も、何故か全く報道しません。
本当にこの国のマスコミは屑です。
奴らにとって、沖縄は自分達のイデオロギーを叫ぶ際の道具にすぎないようです。
さて、今回の台風の予測進路を見ますと、勢力はほぼそのままで、朝鮮半島に直撃とまではいかないにせよ、相当接近するようです。あの国の自然災害への防御力はそう高くはありませんので、進路次第では、相当な被害を受けることになるやもしれません。
私はどこかの国の人間とは違って品性という物を持っていますので、神風だとか神罰だとか言うつもりはありませんし、そもそもあの国がどうなろうと興味がありません。
私の興味は一つ。
もしあの国がこの台風で被災したら、マスコミがそれをどう扱うかという事です。
今度はこの台風を自分達のイデオロギーを叫ぶため、世論誘導のダシに使うのか。
戦後の土下座外交のツケが回ってきた今、この台風はまた局面を動かす働きを持つかもしれません。
果たしてどの国の誰にとっての神風となるのでしょうかね。

最早

何ヶ月ぶりか分からないくらい久々に、車の話をしたいと思います。
先日、haseさんと惑星同盟とで京都写真撮りツアーに行ってきまして、その時の写真はまた追って載せますが、その際、haseさんの車RX-8で終日移動したんですね。
私も少しですが運転をさせて頂きました。

マツダRX-8

FD3S型RX-7が排ガス基準やら何やらの問題もあり販売終了となった後、発売されたマツダの魂。
私も今までずっと一度は乗ってみたいと思っていましたが、ようやくその念願が果たせました。

この車の肝を一言で表現するならば「不自然な、完璧な自然さ」であると言えます。

さて、まずこの車の出自です。2003年発売。当時、マツダはフォード傘下です。ロータリーを積む後継車として、フォードは、2ドアのスポーツカーなど認めませんでした。
「大人4人が余裕を持て乗れる4ドア車」これが絶対条件。
要するに普通のサルーン作れと。ミレーニアにでもロータリー積んでろと。普通の真っ当なサラリーマン開発者ですと、おそらくそういう事になったかも知れません。
しかしマツダの開発陣は、そうではありませんでした。ロータリーと言えば、スポーツだろうと。FDの跡にロータリーを継ぐ車が、スポーツでなくてどうするかと。
結果、観音開きの4ドアに、13Bを徹底的に改良した新NAロータリー、エンジンは勿論MTも可能な限り中央に低く寄せた極端なフロントミドシップなどなど。そこかしこに偏執的なまでの拘りを見せ、RX8という車は生を受けました。
で、京都府北部の山道を走ってみた印象。
まずロータリー。とにかくどこまでも回るロータリーの特性は継承しつつ、信じられないのは、低回転からちゃんとトルクがついてきます。従って、ちょっとアクセルを踏み込むなどの微妙なコントロールが実に自然。ハンドリングに関しても、操舵感はちょうどいい重さ、別段きっかけを与えずとも容易にヨーがつき自然に鼻が内を向きます。足回りもしなやかとしか表現しようの無い素晴らしい味。ブレーキ。これも極めて優秀です。ポルシェのような硬質且つキモいくらいの制動はありませんが、十二分にBMWあたり(要するに4ドア世界最高水準)とタメを張れるレベルの自然さと利き。
ということで、この車。とにかく自然です。極めて自然。全ての要素が極めて高いレベルで調和した自然さ。

ですが、この自然さは、本来有り得ないことなんです。

諸元表を見たらすぐに奇異な事が分かります。
全長 4435mm
全幅 1770mm
全高 1340mm
ホイールベース 2700mm
トレッド 1500mm

ちなみに、RX7(FD)
全長 4285mm
全幅 1760mm
全高 1230mm
ホイールベース 2425mm
トレッド 1460mm

車の挙動のシャープさが知れる最も単純な指標の一つにホイールベースをトレッドで割った数字があります。この数字が小さくなればなるほど、挙動はクイックになります。
1.6
あたりが、スポーツカーか否かの指標。ちなみにカレラ号は1.63、FDは1.66、そしてRX8は1.8です。これは完全にサルーンの値(現行ベンツのEクラスが1.79です)

つまり、RX8のこの巨大なホイールベースとトレッド比、観音開きのピラーレスボディ形状を鑑みれば、これだけ自然に走るスポーツカーなど出来るはずがないんです。勿論、小さな欠点は色々あります。しかし、本来有り得ない無茶な制約を課され、開き直りにも似た発想の転換と偏執的な拘りで、それをRX8はやってのけました。
無茶な基本を技術で超える。素晴らしい。本当に素晴らしいです。
33Rにも似た背景ですが、変態っぷりは数段上。いいですね。流石マツダ。こういう所が大好きです。

車は本当に素晴らしい。

しかし、極めて残念なことにRX8は、今年、2012年6月22日をもって販売を終了しました。

RX8。私が残念なのは、この偉大な車が「ロードスター」になれなかったことです。

即ち、今隆盛を誇っている「4ドアクーペ」に、もしかするとRX8は、その嚆矢に成り得たのにそうはなれなかった。ロードスターのような「車の新しいジャンルの可能性」を示す存在にはなれなかった。
それが残念でなりません。
その座はベンツのCLSに奪われ、今そのカテゴリーはポルシェパナメーラ、マセラティクワトロポルテ、アストンマーチンラピード、アウディA7、BMW6グランクーペ、百花繚乱です。
もしスポーツではなくGTを目指せば、愚直に真面目に車作りなどせずカッコのみを追求すれば、当時一瞬訪れたリーマンショック前の瞬間風速的な、特に欧州の好景気に乗じることが出来れば、或いは、上記の車たちに並ぶ存在になれたかもしれません。
勿論、所謂ブランド力で及ばず、そうはなれなかった公算も大きいです。ただ、何とも表現しがたいこの口惜しさがどうしても拭いきれません。

もう一つ、痛惜としか言えないこと。

ロータリーの歴史が、ここで一旦途切れることになりました。

ロータリーに関わってきたマツダ技術者達の心中如何ばかりのことでしょう。

ただ、RX8に乗って確信したことは、21世紀の技術を持って、マツダはマツダであり続けているという事です。単なる懐古ではなく、確たる世界最高水準の技術を持ち、しかし根本は変わっていません。
必ずマツダは、また素晴らしいスポーツカーを生み出してくれる。RX8はそう確信させてくれました。

近い将来あらわれる、あの車。

究極のライトウェイトスポーツを、私は心から期待しています。

御手洗祭り2

さて賀茂御祖神社に到着した我々。糺の森を歩きますが途中から屋台が立ち並び完全に夏祭りの風情。境内に入ると、すさまじい行列。これは完全に想定外でした。極めてげんなりしながらも、しかし気力を振り絞って、列に加わります。ただ列のスピードはそれほど遅くなく。
暫しで靴脱ぎ場に到着。池に向かいます。
さて、御手洗祭りは、燈明を貰って火を頂き池を歩いてゴール地点に献じて終了というルール。
膝まである池に入ると冷たいのなんの。極めて気持ちがいいです。
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揺れる炎に全くAFがききません。片手撮りなのでMFも出来ず。
アップロードファイル 652-2.jpg
アップロードファイル 652-3.jpg
こんな感じ。あえての70-200mmF2.8
散々撮り散らかし、満足して立ち去ります。
アップロードファイル 652-4.jpg
振返りざまに。斜め構図の意味が分かりませんが、この写真の肝は
ISO5000だということ。5D3の恐るべき高感度耐性が知れます。これがKissなら悲惨なことに。

さてその後、飲み屋に移動し、色々お話をしました。
車の件の詳しい内容は伏せますが、次のアレが、相当期待できるという話を聞け非常に嬉しかったです。あと、haseさんの光の読み方の源流に、舞台照明があるとの話も極めて興味深かったです。得心がいきました。
可能であれば是非これからもまたご一緒させて頂きたいですね。

最後に

アップロードファイル 652-5.jpg

haseさんの手による一枚。Zeissここに極まれり。

意外と

身近(?)なところに、凄い技術を持った方が居ることを知り、無理矢理撮影の同行をお願いし、先週末行ってきました御手洗(みたらし)祭り。
賀茂御祖神社(下鴨神社)で土用の丑の日周辺で行われる神事です。御手洗池に足を浸すことで罪咎穢れを祓う。要するに禊ですね。
さて、昼過ぎに祇園四条でhaseさんと合流。思い起こせば遥か昔のオフ会以来ですから11年振りかそのくらいです。しかし不思議なことに久しぶり感がまるでありません。ネットの面白いところですね。
合流を果たしたものの、夕方から御手洗祭りに行くという以外は基本的にノープランです。取り敢えず東に進むかということで、八坂神社へ。
私は今回、基本に立ち返るため50mmの単焦点を可能な限り使おうと、ツァイスとライカを持って撮影に臨みましたが、最初のスポットの八坂神社で全く思った写真が撮れず早々に単焦点を断念。
いつもの28-70mmF2.8にシフトします。
八坂神社を後にして知恩院に向かい、あの巨大な門?をくぐり、バリアフリーなんて異国の概念に全く囚われない巨大な蹴上の石階段を死にそうになりながら登った私たちを出迎えたのは、知恩院本堂の全てを覆い尽くす改修工事の巨大鉄骨足場。浄土宗の総本山は今やまさしく黒金の城です。
なるほど異常に観光客が少なかったのはこういう理由かさもありなん。残念な雰囲気が漂う中とりあえず色々撮る。
アップロードファイル 651-1.jpg
何かの池の写真。たぶん物凄い謂れがあるんでしょうが、残念ながら全く知りません。すいません。
写真には全く表れませんが、真夏の京都ですから、それはもう筆舌に尽くしがたいほど糞暑く。いい加減死を覚悟しましたので知恩院を後にし、青蓮院に向かいます。
アップロードファイル 651-2.jpg
親鸞さんが植えたとか植えないとか。
青蓮院。ここもまぁ各自wiki先生に確認して欲しいんですが、いちいち書くのも面倒なくらい歴史があるお寺です。このクラスの寺とか神社がそこここに乱立するのが京都の京都たる所以。
涼みながら相阿弥か小堀遠州が作り上げ、歴代の庭師たちが守り抜いた見事な庭を眺めます。
アップロードファイル 651-3.jpg
ライカのズミクロン50mm。このレンズは1964年製の最初期型ですから約半世紀前のレンズです。
しかし開放(F2.0)からこの描写。派手な周辺減光以外、隅々まで解像し破綻がありません。寧ろこの減光が良い雰囲気を出します。あとライカ特有のこの渋い色。ライカの面目躍如ですね。
その後、撞き放題の鐘を鳴らし満足して青蓮院を後にします。平安神宮方面に北上しコンビニでクーラーという現代科学の恩恵に預かり、しかしもう余りにも暑苦しいので、ビールを購入。一服します。
真夏に屋外で飲むビールの美味さは異常。気力を取り戻し、しかも時間が中途半端ですので更に東に進路を取ります。向かうは南禅寺。
アップロードファイル 651-4.jpg
手前のインクラインを背景に一枚。ツァイスを開放で。まるでソフトフォーカスを用いたような柔らかい描写と、しかしインクライン奥で遊ぶ子供を完璧に解像するシャープさが同居します。
特に着物の子たちの淡い雰囲気が夏の印象を強くし、個人的には気にいった写真。
さて、臨済宗の人に言ったら殺されるでしょうが南禅寺と言えば南禅寺本体よりやはり
アップロードファイル 651-5.jpg
この水路閣のイメージが強いのではないでしょうか。これもツァイスで何の捻りも無い写真。

というわけで、すさまじくベタな京都東山観光を終え、時間もいい感じなのでバスに乗り途中で強制下車させられたりしながらも、出町柳に到着。今日の目標である御手洗祭りに立ち向かうわけですが、5枚になったので、後半へ続きます。

圧倒的な

信頼性を引き続き持続しているカレラ号ですが
こないだ家の近くのイオンの駐車場で当て逃げされました。こんちは。
犯人死ね。氏ねじゃなくて死ね。
バンパーの端っこを10cm程度削られました。
ほんとね。100歩譲って、当てるのは仕方が無いにしても、どうしてばっくれるかな。

あ、そうそう。よくひき逃げ犯が

「(轢いたとは)気付かなかった」

とか言いますが、アレは100%絶対に嘘です。
車のサスペンション性能や、防音性ってのは絶対ではありません。
高速の高架の継ぎ目程度でさえ、派手な音を立て且つしっかりと衝撃が伝わります。況や。

というわけで、当て逃げ犯死ね。

しかも位置が位置ですから、端から見たら私が下手糞な運転してこすったようにしか見えません。
なおのこと腹立たしい。
10万とまでは行かないまでも、それに近い費用がかかります。やってらんない。パテ盛って削って色噴いてみようかとも思いますが、余計悪化させる危険が極めて高いのでげんなりです。

…はぁ。まぁなんかあれですよ。カレラ号がなんかの身代わりになってくれたんですよ。
そう思おう。プラス思考で。

これまで

私は、インターネットの公共性について言及し、幾度と無く、無知と公共性の意識の欠如からくる軽率な発信の危険性について触れてきましたが。しかし。

最大手2社以外をdisったら、半分プロみたいなペンタックスユーザーが居たでござる。の巻

いやね。もうね。私は恥ずかしい。こんなド素人のカメラ話をこれまで生暖かく見守られていたかと思うと!
この恥ずかしさは、いつぞやの長浜ラーメンを軽く凌駕し、私のネット黒歴史に消しようの無い漆黒のゴシック文字で記されることになりました。

さてしかし。過去の過ちはどうしようもないので、前を向いて行きましょう。
先日、私は、結婚記念日のお祝いを物凄い勢いで前倒しし、披露宴をした宝ヶ池横の某ホテルに泊まり、また式を挙げた賀茂別雷神社(上賀茂神社)に詣で、更に折角だから久々に御蔭神社にも参りました。
当然、5D3がお供です。

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いつぞやと同じような写真。ただし、カメラは5D3、レンズはLレンズ。撮った人間は同じでも器材によってここまで変わるという例。

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ホテルに行って晩御飯を美味しく頂き、中庭を写す。例によって写りこみが訳の分からない世界を演出。

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翌日、宝ヶ池を散歩中、猫に遭遇。野良の矜持を保ちつつも人に慣れている様子。

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御蔭神社にて。どこかで見た写真w(焦点距離その他色々違いますが)
上手い人のをパクれ。

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夏日の太陽に晒される紫陽花。5D3がどこまで粘れるか極端なハイキーで。

というわけで、色々盛りだくさんでした。中でも、いつぞや触れました御蔭神社は相変わらず良い空間です。参道より内側と外界とで、明確に空気が違う。私はあまり非科学的な事は信じませんが、確かにこういう
所はありますね。

さて、私の最近の課題は、まずこの新カメラに慣れる事。次いで露出をどうするかということです。
露出とはなんぞや。
もちろん迷惑条例の話ではなく。光をどう表現するかということです。
しかしこれが極めて難しい。
まずその場の明るさ、次いで絞り、更にシャッタースピード。これらを総合的に加味してそれぞれの設定を変えないといけません。

できるかそんなもん。

でもそれをしないと何時までたっても、初心者の域を超えられません。
私はこれまで無駄に枚数撮ってきましたが「どこかに行くついでに写真を撮る」という姿勢ですのでどうしても、1枚1枚が軽いんですね。じっくり腰を据えて撮りたいものです。
もうすぐ里帰りするので、その時が狙い目でしょうかね。

ここの所

カメラの話しかしてませんねこんばんは。
しかしかと言って他にネタが有るのかと言えば有ろう筈もなく。今日も今日とてカメラの話ですすいません。
さて。今まで私はCanonの一眼レフのエントリーモデルであるEOS Kiss X4を使ってきました。これがまた大変良く出来たカメラでして。動き物や暗所以外であれば、上位機種に全く引けを取らない素晴らしい性能を
誇るわけですが。しかし、私も2年使いましてやっぱり色々とそれら弱点に対して不満が出てきた次第です。
また、やはり「フルサイズ」を使いたいと。(フルサイズとAPS-Cの規格話はまたいずれ)

で、今年。2012年はオリンピックイヤーです。オリンピックとカメラに何か関係があるのか?
これが実は大有りなんです。

オリンピックの競技会場を思い浮かべてください。そこには、大砲のようなレンズを構えた数多のプロカメラマン達が居ますよね?
彼らの使用するカメラとレンズがどこのメーカーか?
…分かる訳無いように思えるでしょうが、さに非ず。実は誰でも一瞬で分かります。Canonの大砲は白色です。Nikonなら黒。他も色々メーカーは有りますが、まぁ大概はこの2社と思って間違いありません。
従って、オリンピックでは全世界に対して、どちらのメーカーがより多くのプロに選ばれているかが、白日の下に晒される訳です。
当然、両社とも、フラグシップモデルのモデルチェンジを大体ここに持ってきます。
Canonなら1DX
NikonならD4
60万くらいする化け物カメラ。特に1DXは、プロに配るのを先に回して、一般ユーザーには全く出回りません。この辺りCanonが嫌われる原因の一つですが、まぁそれは余談。
そんなフラグシップモデルもさることながら、今年はその一つ下のモデル(と言っても、半分プロ用)も両社リニューアルしました。
Canonの5D Mark3
NikonのD800
です。特にNikonのそれは積年の恨みを晴らすべく3600万画素と言う驚天動地の超弩級解像カメラとしてデビューを果たし、一方Canonは、希代の名機だった前作5D2を極限までブラッシュアップしたモデルとして売り出しました。
この二つのカメラに関するネット上の醜悪な宗教戦争は置くとして
いずれにしても断言できるのは、両方のカメラともに素人が使うには勿体ないくらいの超絶カメラだということ。これはガチです。
また当然の事ながら、プロも使用するレベルのカメラですから非常に高価です。というわけで色々と私も逡巡していましたが、私には、子供が生まれる9月までに、新カメラの使い勝手を完全に把握しなければならないという使命がありまして。
これ以上待っても値下がりは余り期待できないし、もし下がっても数万程度だろうと踏み、ついに購入しました。

アップロードファイル 648-1.jpg
Canon EOS 5D Mark3

値段は、まぁなんだ。そうですね。何に例えるのが妥当かな。車の免許くらい?
こないだ買ったレンズと合わせると、諭吉がAKB48を結成できるくらいでしょうか。意味が分かりません。一般的な社会の常識に照らし合わせると、気が狂ってるとしか思えません。嫁には絶対に言えません。

…気を取り直して。さてでは最新のフルサイズカメラの性能とやらはどんなものでしょうか。
取り敢えず、この週末、雨が上がったのを見計らって散歩がてら家の近所の紫陽花やらを撮ってみました。
アップロードファイル 648-2.jpg
アップロードファイル 648-3.jpg
撮って、カメラ背面のディスプレイで確認した時、思わず息を飲みましたね。
何ですかこの立体感。この質感。この色合い。
ここで使ったレンズは、EF70-200mm F2.8L IS2と言う望遠ズームレンズです。絞り優先AEでF4と余裕を持たせ、露出は完全カメラ任せ。しかもJPG撮って出し。
一般人には意味がさっぱり分からない説明ですが、要するに、殆どカメラ任せの撮影でも、このレベルの絵が出てくると。
アップロードファイル 648-4.jpg
消防署に停まってた消防車。素晴らしく鮮烈な赤。この写真はサイズダウンしてますが、等倍で見たら凄いです。
ホントにまるでそこに有るかのような質感。
アップロードファイル 648-5.jpg
近くで開店したスタバの開店祝いのお花。
こちらは先ほどのレンズではなく、EF28-70mm F2.8Lという標準域のズームレンズです。90年代初頭の設計ですから、最新の70-200のような目が覚めるようなシャープさはないですが、しかし、独特の柔らかさと色合いが美しい往年の名レンズです。

というわけで。

凄いです。流石はAKB48(違)

まぁ何にせよ、これでカメラ機材だけは、多くのプロと同等になりました。これでもう一切の言い訳はできません。いい写真が撮れなかったら全て自己責任。私の腕がゴミだということに他なりません。ぼちぼち慣れていきましょうこの超絶カメラに。
ほんと凄いです。これであと10年は戦えます。
ここをご覧の皆さんで、もし写真に興味がある方がいらっしゃったら、ミラーレスだとか言ってないで、フルサイズの世界にどうぞ。
結局、そこに行き着きます。迷ったら高い方。先人の至言ですね。

写真紀行後編

毎年、私は桜の時期に琵琶湖を一周する習慣があります。今年はしかし、琵琶湖畔の桜が満開の週末、クソ忌々しいことに仕事が入り、翌週の旅になりました。しかも土曜は曇り、日曜は雨という最悪のコンディション。
いつもは安ビジネスホテルに泊まるんですが、今後こういうプチ旅行も暫くはできないでしょうから、今年は美味しいものでも食べようと、長浜の黒壁スクエア近くにある料理旅館に泊まることにしました。
土曜、昼前に出発し、名神京都東から湖西道路を北上。適当なところで湖岸道路に入り、例年のように琵琶湖大橋北のアニバーサリーレストランPregoで昼食。ここは安いのに本当に美味いです。さてこのあたりから湖西地域はいい塩梅の田舎っぷりが出てきて大変情緒があり、さらに湖岸道路にはこれでもかというくらい延々と桜並木が続くわけですが、冒頭に書いた通り、今年は極めて残念ながらほとんど散ってしまっていて大変涙目でした。
例によって余呉湖にも訪れ、何とか桜は残っていましたが満開とはいかず。しかも曇天で肌寒く長居する気には到底なれず。
適当に桜を写真に収めたり、前に上げたようにカレラ号をライカで撮って喜んだりしながら適当に切り上げ、今回の旅の大きな目的である料理旅館へと向かいます。
向かった先は、JR長浜駅近くの千茂登(ちもと)という宿。相当古い木造の建物で大変情緒があります。
ご飯の前にお風呂に入り、浴衣に着替えて、さぁご飯です。
鮎の塩焼き、鰻の蒲焼に、近江牛のしゃぶしゃぶと。これが不味いわけがない。大変おいしゅうございました。最近鰻は養殖用の稚魚が全く取れないとかで値段が暴騰してまして。いつも私が食べてる会社近くの鰻屋の値段も物凄いことになってまして、おいそれと戴けない高級食になっていますが、まぁ久々の鰻は大変美味しかったです。
存分に食べ、多少飲んで翌日が奇跡的に晴れることを祈りながら就寝。
翌朝。もちろん奇跡なんか起こるはずもなくしっかりとした雨。
諦めて美味しい朝ごはんを戴きます。しかしなんで旅館で食べる朝ごはんってあんなに美味しいんでしょうかね。
この謎が解ければ新しいトリビアになると思いますがいかがでしょうかね。
トリビアの泉って何年前でしたっけ?放送開始は約10年前?んなアホな。嘘だと言ってよ緒川たまき。
アップロードファイル 647-1.jpg
部屋に生けてあったお花。ツァイスのこの立体感と発色は素晴らしいですね。
さて天気は諦めて、長浜を散策です。雨なのでレンズ交換は避けたいので、ここはツァイス一本で勝負しましょう。
長浜駅から東は情緒あふれる街並みが残ってまして。特に黒壁スクエアと呼ばれる一角は素晴らしいです。本当は、こういう街並みが雨に塗れると非常に味があるのですが、残念ながらというべきか、滋賀的に著名な観光スポットですので人が大変多く街並みを撮るのは難しかったです。諦めて、ガラス工芸のお店や工房、博物館なんかを巡ることに。
アップロードファイル 647-2.jpg
工房兼販売店でみつけたガラスのうさぎ。ツァイスは開放で撮るのも素晴らしいですが、このようにほんの少し絞ると素晴らしいシャープさとボケの両立を果たしてくれます。
アップロードファイル 647-3.jpg
何故か撮影自由だった博物館にて。目の前の展示品を前ボケに使い且つ展示品のガラスケースの映り込みなんかを色々混ぜた訳のわからない一枚。映り込みって、私すごく好きでして。でも中々難しいですね。何がしたいのかさっぱり分からんことになりかねません。
アップロードファイル 647-4.jpg
同じく博物館の見事な中庭。これは雨に塗れて大正解ですね。極めていい味がありました。開放から少し絞って立体感を狙いつつローキーで味を強調。見事にいい色を出してくれます。
アップロードファイル 647-5.jpg
ふと目線を落としたところにあった使いこまれた下駄ばき。面白かったので撮ってみましたがこれは、ツァイスではなく、ライカで撮りたかったですね。こういう被写体は絶対にライカがあいます。残念。でも面白い写真で気に入ってます。

という感じで好き放題撮りちらかし、長浜を後にし湖岸道を南下、帰路に就いた次第です。
桜は大変残念でしたが、食い倒れツアーはそこそこ満足しました。来年も行きたいけど、流石に無理か。
しかし6月に入って4月の旅の話とは一体どういう了見だ。申し訳ありません。
この後、Canonが誇る最強の望遠ズームレンズEF70-200mmF2.8L IS2を買って試し撮…否。嫁のために瑠璃渓に行ったり、淡路島一周したりしました。
その辺の話はまた今度。近いうちに。たぶん。いえ必ず。