が、ソフトウェア関連で凄い事になっているということは結構有名ですが、昨日のNHKスペシャルを見まして、正直驚きました。ここまで凄いとは思ってませんでした。
インド始まったな、と。
…どうやらシリーズもののインド特集なんですが、昨日のはインドの理系最高学府IIT(インド工科大学)のお話と、その他教育現場のお話、更に全世界で活躍するインドの知的エリート達という内容でしたが、その凄まじさたるや、もうすんごいです。
独立後、産業が何もないインドが如何にして世界にその存在を示すか?
という深刻な問いにネルーが描き出したグランドデザインは「頭脳勝負」でした。
IITを開設し、知的エリート達に徹底的な高等教育を施したのち世界に羽ばたかせ、そのフィードバックをもって、更に次の知的エリートを増産すると。その結果が、今のインドの爆発的な発展を支えているわけです。
ネルーのまさしく「国家百年の計」がこれまでの所、完璧に奏功しているわけですね。
しかし何が一番凄いかといえば、延々と知的作業に取り組んだインドの名も無い人々の、その姿勢です。
恐ろしく勤勉で、且つ凄まじい情熱をもって貪欲に知識を高めていく彼等ですが、何がそうさせるのか?何が彼らを駆り立てるのか?
貧困なんですね。
どん底にいる自分や家族や地域の状況を打開するには「知」を高めるしかないと。IITに入り、海外の企業に入る、或いは自分で企業をする、そして力を手にする。ハングリー精神などという甘い言葉では表現不能な、危機感と使命感が彼等の原動力です。
彼らにとって学習が「蜘蛛の糸」なんです。
それを見て、もうしみじみと。
今の日本人では絶対に彼らに勝てない。
と思いましたね。勝てません。絶対に勝てません。彼等の教育方法を流用した所で勝てません。システムの違いではなくもっと根源的な問題です。
…日本の戦後復興の原動力はインドの知的エリート達が抱えているものと同じです。
インドとの違いは、それを当時の日本では一部のエリートだけではなく、多くの普通の人たちも共有していた、ということですが、何れにせよ。
今の日本人が失った根源的な力が、彼らにはあると。
そんな一方で、日本のゆとり教育がどーしたこーしたいう、悲惨なまでに低レベルな話を見ていると、しみじみ日本オワタ\(^o^)/と思うわけですが
まぁ、何と言うか。
何故、人間は恵まれた環境にあれば簡単に堕落するんでしょう。
何故、質の高い精神性とモチベーションは、劣悪な環境でないと生まれないのでしょう。
これが生物としての本能だからでしょうか。
だとしたら何と情けない話なんでしょうね。
…こういうげんなりする疑問が、しみじみ頭に浮かぶ、そんな番組でした。
…ていうかさぁ、ちゃんと昨日アマゾンから某DVDの6が届いてりゃこんなげんなりする番組見なかったんだよ。ほんとちゃんと発送しろよヴォケがぁ
と配達状況確認すると今日には届くようです。行くぜ射手座英雄伝説。
コンピ研など宇宙にチリにしてしまえ。
……人間の原罪めいた堕落はこんなところでも深刻です(イミフ