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Twitter

ってありますよね。なうなう言うあれです。
残念ながら全く興味がない私は、完全に世の中の潮流から外れた位置に居る訳で。だって例えば「飲み会なう」だとか「ドライブなう」とかツイートされても、だからどうしたと思ってしまう私は根本的に無理な人のようです。
そう言えば昔、ミクシーなる物にも全く興味がわかなかった記憶があります。
どうやら、ネットの中でも「白い」側の世界には、どうしても私は馴染まない様子です。
さてしかし、私がどう思おうが、ツイッターってのは巨大なネットワークです。で、人間の集まりが巨大になると、色々問題が生じるのも当然のことで。
今に始まった話ではありませんが、その手のネットツール上で、どうにも馬鹿な事を書き込み、それが晒され、炎上するという一連の醜い流れ。祭りとも言いますが、それが最たるものです。

推敲

って言葉がありますよね。
文章を書くにあたり、自分の思索を練り、それを如何に正確に且つ分かりやすく文章化するか。吟味を重ねるその努力のことを言うわけですが。
私が以前、と言っても10年くらい昔。ツイッターもミクシーもブログすらも存在せず、まだここが「テキスト系サイト」だった頃。
ネットでのコミュニケーションってのは、リアルのコミュニケーションと異なり「文字のみ」でそれを行う性質上、極めて、意思疎通が難しい。しかしながら何を勘違いしたのか、ネットでのコミュニケーションは本音が言えて楽だの簡単だの言う憂慮すべき風潮がある。といった趣旨の文章を書いた記憶があります。
当時、掲示板などでの文字制限1000字。ツイッターのおよそ7倍の文章量ですが、それを利用した極めて安易なコミュニケーションがあったわけです。
で、これもいつぞや書いた記憶がありますが、「文章を書く」という行為について。
文章が短くなればなるほど高い洗練が必要で、自分の意図と主張を短文化する事は非常に難しい。という指摘をしました。ツイッターの文字制限は僅か140字。この制限で精確な文章を書くことは並みではありません。素人では不可能でしょう。

つまり、文章のみでのコミュニケーションの難しさも理解せず、本当の短文を書くことの難しさも理解しない、推敲とは程遠い脊髄反射的なコミュニケーション。

と、極めて悪辣に言えば、そういうツールです。

とは言え、それを仲間うちで行う分には何も問題はありません。別にクソ難しい議論ばかりがネットではありませんし、寧ろ、どうでもいい馬鹿な話の方が圧倒的に多いし面白いのも事実です。
しかし、致命的な誤りは、ネットが世界中に繋がっているという当たり前の大前提すら、忘れられている事でしょう。

学生にありがちな武勇伝を実名を晒して書く。
犯罪に類する行為の自慢。
自身の社会的立場を省みない軽率なツイート

などなど枚挙に暇がありません。

10年前にもあった問題を結局ユーザー側は克服せず、ツールだけが異常に進化した昨今。トラブルが多発するのは、当然の帰結と言えるかも知れません。

まぁもちろん、私だって、いくら推敲を重ねても程度はたかが知れてますし、だからどうしたと突っ込まれることばかり書いてますから人のことは言えませんが。
…更に思い起こせば、10年前の私も、バイトしていた某TSU○AYAでの日常を、酷い文章で書き連ねてましたね。

盆休みに溢れかえる親子連れに対してこんな所に来ずに墓参りに行け発言
台風上陸の前夜に、一泊二日でレンタルする剛の者に天気予報くらい見ろ発言
クリスマスイブに来たクソカップルの借りるビデオの中身をエロビデオに変えてやろうか…否、それじゃ火に油発言

…これはひどい。推敲してこの有様ですから、なおのこと救いようがありません。残念。

まぁネットは炎上しない程度にリスクを理解しながら楽しくやりましょうというお話。

郊外の道を

走っているとよく分からない渋滞に巻き込まれ、その先頭にあるのは巨大複合型ショッピングモール、なんて事は、よくある話です。
私は、この手のショッピングモールってのが余り好きではありません。何が楽しくてわざわざあんなに人が溢れかえる所に行くのか気が知れませんし、子供連れの家族にとってはある種のアトラクションになっている風情でして、あれを見ると懐かしの吉野家コピペ的なツッコミをしたくなりますが、まぁそれは余談。

そもそも昔は大店法っていう法律がありまして、この種の大規模店ってのは出店が制限されてました。
そりゃそうですよね、こんな巨大複合型ショッピングモールが乱立すれば、その品揃えと価格の安さに地場の小規模商店が太刀打ちできるはずがありませんから、虐殺されることは必定です。日本的護送船団方式と言う批判もあるでしょうが地域経済の保護という意義は、無視できるものではありません。

が、しかし。

大規模流通店の政治的根回しとアメリカやEUなどからの外圧に屈し、出店規制はなくなりました。
確かトイザラスを皮切りにカルフールなど大規模小売店が、2000年頃から郊外に複合型の巨大小売施設を建て始め、当初は活況を示しましたが、次第に海外流の大雑把な商売が上手くいかず軒並み撤退なり縮小。
巨大複合型店舗は日本的市場にそぐわないかに見えたのですが、そのカルフール(の日本部門)をイオンが買収した辺りからは一変。現在に至るわけです。

私は別に、今日の日本の地方都市のゴーストタウン化の原因の全てが、巨大複合型ショッピングモールにあるとは思いません。そもそも少子化が進み地方の人口構成は極めて歪になってますし、シャッター街となった地元商店街のそれぞれが、本当に真剣に業績改善に取り組んだのかも疑問です。
しかしそれでも、本来なら地元に落ちる金の多くが大規模店に吸い出され、地元経済の循環を縮小させたのは間違いなく事実だと思いますから、やはり、そこには大きな責任があるように思えます。

しかしそれも百歩譲って良しとしましょう。流通の形は絶えず変化するものですから。
今隆盛を誇っている巨大複合型施設も、今後、どうなるかは分かりません。特にネットを媒介とした流通勢力の躍進は彼らにとって脅威でしょう。店舗型の商売と、根本的にコストが異なりますから、スケールメリットを生かした価格攻勢という、これまで地元商店街を虐殺してきた手段は必ずしも有効ではありません。

で、どういう手段を使うか。

……この解こそ、私が、絶対に彼らを認めることが出来ない理由です。

ジャスコなり何なりに買い物に行く事を想像してみてください。
いつもの、日常的な買い物に行くところをです。
例えば洗顔料やシャンプー或いは食品関係。当然売り場には名の通ったメーカーのよく聞く銘柄の商品があるわけですが、その横に、ノーブランドの商品がありますよね?同じような効用で、値段は2割方安い商品群。

そう、プライベートブランドです。

これが、タチが悪い。

プライベートブランドとは、大規模小売店が企画し提携するメーカーに作らせる独自商品と言う建前ですが、実際は、要するに正規品の粗製濫造品です。
よく似た効用で、ちょっと内容が劣っていて、安い。
以前、車の話をした時にも書きましたが、最近の工業製品ってのは、クソのようなコストで作ったゴミのような商品でも、十分に、使用に耐えてしまいます。これが、よろしくない。

使えるんだからいいじゃん。

という安易な所に、どうしても落ち着いてしまうわけです。

日本の物作りの素晴らしい所は、オリジナルをパクったとしても、決してそのままパクらずに、必ず、何かしらの改善を施す所にありました。必ず、オリジナルを超えるパクリを行ったわけです。パクられる側も、むかつきながらも納得せざるを得ません。だって良くなってるんですから。そういう循環が、日本的な異常な高性能化を生んだわけです。私はこれを「日本的模倣」と呼びます。

一方、そうではないパクり方があります。オリジナルより粗悪な材料を使い、安価な労働力を搾取して粗製濫造し、オリジナルのブランドイメージに寄生して大量に売り捌く。要するに中国がやることですね。「中国的模倣」です。

中国的模倣の悪影響は様々ありますが、最悪なのは、本来の真っ当な商品開発を行っている真っ当な企業の体力を奪うことにあります。
新商品を開発しても後発でやってきた中国的模倣商品に売上をすぐ奪われてしまう。商品開発の費用を回収出来ない。新規開発に金を掛けるメリットが失われ、新商品を作る意欲も費用も失い、単なるコスト競争に陥る。
これは恐ろしいことです。日本の製造業が陥っているジレンマはこの問題に起因します。

打開するには?

まずメーカーが、他の真似ようの無い、圧倒的な新商品を開発する。
そして消費者は、商品に対して、正当に評価し正当な対価を支払う。

そういう関係しかありません。

私は、プライベートブランドの商品は買いません。
ちょっと高くても、正規品を買います。
そういう日々の消費行動の集積が、結局、回りまわって自分を助け、或いは自分を害することになる。
金は天下の回り物とはよく言ったものです。昔の人は本当に、物事の本質を突きます。
日本の経済を本当に支えるのは、政府でも大企業でも銀行でもなく、我々消費者一人一人の消費行動にある。政府の景気対策の無策ぶりに文句だけ言って依存する前に、自分がやれることをやる。
日本経済に本当に必要なのはそういう意識と気概ではないか。

…などと渋滞に巻き込まれながら考えるわけですが、さて果たして。
あの巨大な駐車場に溢れかえる車と、それに乗ってやってきた人々は、一体、どういう消費行動を取るのでしょうか。
今日の特売も勿論大切ですが、もう少し、目線を高く視野を広く持ってみるのもより大切なような気がしますね。

圧倒的な

信頼性を誇る私のカレラ号ですが、久々に故障しましたこんちは。
先日、衣装合わせで京都の貸衣装屋に行った際、駐車は店の人がやってくれるとかでカレラ号をお任せし、私たちは店に入って色々やっていた所、鍵を渡したおにーさんが息せき切ってやってきまして。

「窓が閉まらなくなったwww」

とのこと。
私が行ってみまして確認したところ、助手席側の窓が開いたままウィンドウスイッチを弄っても、うんともすんとも言いません。どうしたもんだ。窓が落ちた様子もないし、でもモーターも動いていないし、私ではさっぱり分かりませんので主治医に電話しましたところ

「取り説読めカスが」

とのこと。
確かに取り説読んでみると、スピーカーを外した所にある穴に車載工具を突っ込んで回すと手動でウィンドウが動かせるとの記載。すげぇぜ流石は壊れることを前提に作ってる車!!

で、動いたは動いたのですが、車載工具のチャチなことチャチなこと。
回してる最中に折れやがりまして有り得ません。

結果、非常に微妙な位置で窓が止まってしまいどうにもならず。

もう諦めて衣装選びに専念し、その後、ホテルに行って事情を話して通常の駐車場ではなく、ドアマンの目の届くところに駐車させて貰って、諸々の打ち合わせをして、窓が半開きのカレラ号で大阪まで帰りました。

家の駐車場はシャッター付きだからこういう時安心です。

で、翌日曜日。さっそくカレラ号を直しに一路主治医の元へ。

ドアの内張りなど剥がしてみて確認するもモーターは問題なし。電流を測るとおかしな所見らしく、主治医は「運転席側」のウィンドウスイッチに原因があると看破。
実際、運転席にある助手席側用スイッチを換えてみると、見事に動きました。プロすげぇ

アップロードファイル 623-1.jpg
原因のスイッチ。¥6000

このスイッチ。空冷ポルシェ乗りの中では常識なんですが、非常に極めて絶望的にチャチな代物でして。とにかく弱いんですね。窓の開閉に際して、正確に上下させないと(おおちゃくに斜めに力を入れると)結構簡単に壊れる。

…ここまでは常識なので私も勿論知ってましたが、それによって、助手席に付いてるスイッチまで連動して制御不能に陥るとまでは知りませんでした。酷いシステムです。

というわけで、やっぱり知らない人に運転させるとダメという事でした。

いやまさか窓いじるとは思わなかったし。

てか、窓のスイッチくらいどーでもいいんですが、ポルシェを普通の人に運転させると、まず間違いなく発進時に不必要にアクセル煽るんですよ。頼むからアクセル踏まずにクラッチ繋いでくれと。
アイドリングで十分発進できるんです。外すと簡単にエンストしますけど。だからか。そうか。
私なんか坂道発進は勿論、坂道バックでさえも、クラッチ操作のみでやりますからね。無駄に繊細なクラッチワーク。20万kmは保せてやる。

まぁそれもどうでもいいとして。

しかし相変わらず、大した故障しません。

購入後2年半で壊れたのは、コンプレッサー、カーステ、ブレーキランプ切れ、で今回のウィンドウスイッチです。
大物はコンプレッサーだけか。しかも半分保証内だったし。

不況も宴たけなわな昨今。ポルシェも随分お安いご時世です。
もし車を買い替える計画がある方がいらっしゃるのなら、いっそのこと空冷ポルシェなんて如何でしょう。新型が発表された今、あえての空冷ポルシェ。
いい物さえ掴めば、私みたく全く金もかかりませんよ。

へそ曲がり

なクセに根が単純な私は、少し褒められただけで俄然やる気が出てきまして、ここを更新しよう欲に目覚めたわけですが、先日申しましたように、私の新居はネット環境が未整備でどうにもなりません。
しかも、私の2002年度版ノートパソコンは、電源入れても下にタスクバーが出るだけで画面が真っ黒。右クリックも何も利かないというご臨終状態。タスクバーから動かせることは動かせますが、数分に1度HDDに関する警告が出て、下手にOKでも押そうもんならシャットダウンがかかります。これまでは何度も再インストールをして復活させてきましたが
さすがに、もういいかと。もうそろそろ買い替えかと。今買っとかないと、この先おいそれとパソコンなんて買えねぇだろうと。

というわけで、買いに行きましたノートパソコン。

例によって営業途中に某ミドリ電化にお邪魔し、ノートパソコンを物色。色々見てみましたが、いやぁ凄いですね。何なんですか最近のパソコンって。CPUの凄さは正直想像すらできませんが、メモリが凄いね。何4ギガて。ギガ?意味が分かりません。ちなみに私のご臨終のノートパソコンは

ペン4の3ギガ、メモリは256MB、HDDは40GB

ギャグ?いえ、これでも当時は凄かったんです。
てか4ギガってことは256メガのなんだ、3倍くらい速い?赤く光る?本当に必要性がわかりません。

とは言えしかしながら、それが現在のスタンダードのようなので文句を言っても始まりません。俺は窓7なんか要らないからXP積んでくれと言っても積んでくれません。もれなく7です。
諦めて色々物色してみました。

しかし最近のパソコンは安いですね。昔までパソコンと言えば、最低20万。タワー型のハイスッペクのは40万とかしてたのが、見てみると軒並み10万円前後。しかも性能は上記したような常軌を逸したパフォーマンス。凄い時代になったもんです。ムーアさんも草葉の陰で満足です(死んでない)

さて正直なところ、私がパソコンを買ってする事は、メモ帳にここの文章を書くことと、繋がったらネットでエロ動画を収集するくらいですので、別にそんなハイスペックは必要ありません。
で、各社様々なノートパソコンを見てみましたが、やはりDELLが一番安い。でも安っぽい。他も東芝とかは何かデザインが気に入らない。富士通も然り。で、NEC。デザインはまぁまし。で、キータッチの感触が一番気に入りました。でも気に入ったのは一番高いやつでした。

まぁ一回買ったら10年近く使うし。キーボードの感触は大事だし。下のグレードと比べてもそんなに値段に差はないし
などなど、自分に都合よく言い聞かせ、買うことにしました。価格COMで。
いや、だって店頭価格と3万も違うんですから流石の私もそっちで買わざるを得ません。
凄い時代ですよね。携帯電話で(日本中の最安値を探して)パソコンを買う時代ですから。
さてと言うわけで、正直心配しましたが無事ノートパソコンが届きまして

アップロードファイル 622-1.jpg

買ったのはNECのLaLieのLL750/ESとか言うモデル。
CPUはCore i7-2630QMターボブーストらしいです。もともとは2GHzなのが2.9GHzになるそうです。ブースト圧は1.5barってとこでしょうか??CPUの熱でターボファンを回すんでしょうね。インタークーラーはどこに付いてるんでしょう?さっぱり原理が分かりません。
続いてキャッシュメモリとやらが6MB、バスクロックがどうたらこうたら。風呂に時計?
メインメモリはDDR3の4GB。昔そんな音ゲーありましたね。今もある?そうですか。
HDDは750GBらしいです。もう好きにしてください。今まで40GBでしたよ。

というわけで、凄まじいスペックの無駄使いマシンです。

で、感想。

正直、この超高性能を全く実感できません。そりゃそうだ、メモ帳とGOMプレーヤーしか動かしてないんだから。まぁでも、外付けHDDからの転送速度が恐ろしく速いのには驚きましたが。

というか、寧ろ、なんか変です。

メモ帳で打ってるんですけど、なんか、表示が遅いんですよ。私のような亀速度のタイピングに対してもちょっとワンテンポずれる感じ。変換なんかも少し引っかかる場合があります。ウィルスバスターも起動させてないので遅くなる理由が分からん。これが仕様?さらに、最新のIMEパッドは旧来のそれと変換時の文節移動の操作が違うもんだから違和感ありまくり。カスタマイズできれば問題ないのに、どうにもそれさえ出来そうにありません。非常にやりにくい。

結論。

やはり私には、現代の最新ノートパソコンは不要。という悲しい事実。

どうにかしてXP積めないかな。
その昔、Cドライブに98SEをDドライブに2000を載せたみたいに。どうよ鯨?

ポルシェが

911の新型(991型)の先行発表をしましたねこんちは。

でかい。

以上。

……では話が終わってしまいますので、頑張って続きを書きます。

さて何から話しましょうか。そうですね、ポルシェ911(以下ポルシェ)の質感から話をしてみましょう。
質感。よく「フィール」と呼ばれるものです。ポルシェのフィールと言えば「硬質な」とか「精密な」とか「金庫のような」とか、まぁそんな言われ方をよくします。いずれにせよ、ポルシェの持つ「フィール」は、絶品と評されることが多いわけですが、では何故そのような評価を得るようになったのか。その秘密は何か。
結論から言うと、フィールを形作る最大の要因は「剛性感」の良し悪しです。
で、ここが面白いのですが「剛性」と「剛性感」は全く別物だということです。
その昔、ポルシェの「剛性」はRRというレイアウトゆえ世界最高でした。しかし、アルミボディやらカーボンボディが跳梁跋扈する今日、もはやポルシェの「剛性」は高級スポーツカーの水準並み。決して世界最高ではありません。
しかし「剛性感」はいまだに、その水準にある。
何故か?
「剛性感」の演出の仕方を熟知しているからなんですね。
「剛性感」を出すには、まず絶対に、人間が直接触れる部位を押さえないといけません。
シートの剛性、その取付剛性、ハンドルの取付剛性、シフトの、アクセルペダルの、ブレーキペダルの、クラッチ……
まぁ要するに、全部です。そして、それら全てを受け止める「ボディ」ここにこそポルシェのフィールの根源があります。

で、これも結論から言うと、ポルシェのボディの変形量は入力に対して線形の値を示すんです。

要するに、小さな衝撃には小さく変形し、大きな衝撃には大きく変形する。

このような性質を持つボディの質感が良いのは、容易に想像できますよね。極めて自然な感触なんですから。

さてこの秘密。一見、当たり前に、そして非常に簡単に思えますが、さにあらず。
これは恐ろしく高度な材料工学と組み付け精度と、それを志向してこれまで積み上げてきた無数のノウハウの賜物です。車のボディってのは、1枚の鉄板で出来ているわけではありません。数百数千に及ぶ、パーツの集合です。分厚い部分もあれば、薄っぺらい部分もある。材質も様々てんでバラバラ。それを溶接し1つの形になったその完成品が衝撃に対して、まるで絵に書いたような、そのような性質を持つ。
有り得ません。
例えば、昨今流行のアルミボディの質感が悪いのは、入力に対する変形量の非線型に起因します。或いは昨今大流行の、超ハイテン鋼。これも同様です。カーボン(ry
「剛性」に関して、抜群の能力を発揮するそれらは、「剛性感」に関しては、てんでダメ。
事実、ポルシェはアルミは当然ながら超ハイテン鋼すらも殆ど使ってません。

ここにこそ、ポルシェのフィールがいまだに世界一という謎の答えがあるわけです。

さて、その911の新型「991」

ボディがでかくなりました。でかくなったのに、重量は下がりました。

何故か。アルミと超ハイテン鋼を多用したからです。

……。

…頑張って続きを書きましょう。

まぁ要するに、フィールは全く期待できないという事になります。なりますが、しかし。
それでも、バイザッハの妖怪達が、私にすら分かることを分からないはずはありません。腐るほど潤沢な開発費用を掛けたからには、その辺のことも、必ず加味した上で「911」を作ってくれているものと信じます。

……信じたいけど、あいつら簡単に人を裏切るからなぁ

さて。では何故、そのようなことをしたのか。フィールを捨ててまで、ボディ拡張を行った理由は何か。

まぁ簡単ですよね。世界一の称号を奪い返すためです。

GT-R。あの異次元の化け物から、世界最速の座を奪う。これに尽きるでしょう。
トップギアご覧になりました皆さん?2011年型GT-Rの話。有り得ませんよあの車。あのスタビリティとトラクション。動画見ていて正直気持ち悪くなりました。恐ろしい速度なのに、あまりにもスムーズなんです。違和感有りまくり。
ニコニコなど動画サイトに上がってますので、興味がある方は是非どうぞ。

さて、911に話を戻します。

伸びたホイルベース。それにフロントのトレッドの拡張。肥大したボディにパナメーラ風味の豪華内装。
ポルシェというブランドが好きな北米の皆さんにもご満足いただきながら、しかしその真の目的は違います。
今の997型はあのゴミだった996の、ビッグマイナーチェンジに過ぎません。もはや限界です。
ゼロベースで。刷新する必要がある。
これ以上のパワーを積もうと思えば、もはや、今のディメンションでは不可能です。GT2のような、レーシングドライバーにしか乗りこなせないような奇形的な車にしかなりません。
ディメンションを抜本的に変える必要がある。何を変えるか?
ホイルベースを延ばし安定性を確保しフロントセクションを変え、旋廻性を高める。シャシーのキャパシティを圧倒的に高めるにはそれしかありません。トラクションはもともと売るほどあるわけですから弄る要素はそれしかないんです。
電動パワステが何故必要なのかは流石によく分かりませんし、7速のMTとかギャグかと思いますが、結論として、今回の991型911はディメンションの抜本的変更と、構成パーツの刷新による軽量化という、ごく真っ当なモデルチェンジ。
と、言えなくもありません。

個人的には、素のカレラなんかより、ターボに注目です。

真のGT-Rキラー。その成否が知れるのは、来年でしょうかね。

全てをかなぐり捨てたポルシェの本気に期待しましょう。

口直しに

勇者系SSです。稀に見る出来のよさ

勇者「冒険の書が完結しない」
http://blog.livedoor.jp/himasoku123/archives/51650960.html

お時間あるときに是非どうぞ

以前

ここで私が、あれは0系新幹線の引退の日でしたでしょうか。新幹線の話を書いた記憶があります。結論として「私は新幹線が好きです」という話だったと思いますが、さて。

もう皆さんよくご存知だと思いますが、中国のパクリ新幹線のお話。

川崎重工が技術提供して作ったのに、中国はそれを独自技術だと主張し、世界各国で特許申請をかけ、大した慣熟走行もせずに共産党の結党だかなんだかの記念にあわせるために無理矢理開業し、開業してからの一週間で4回も緊急停止し
そして、やはりと言うべきか、先日。
本来は前を走行しているべき車両が、どういう奇術を使用してか、一本後ろの車両にオカマ掘って大惨事と。

まぁここまでは、正直、私にも予想の範囲でした。いつか大事故を起こすと。これほど早いとは思いませんでしたが。

しかしここからが凄かった。

まだ事故車両の中に遺体も、そして恐らく生存者も居る状況で、車両を高架から叩き落したもんですから、車両の裂け目から、遺体(?)がボロボロと。さらに落とした車両をブルドーザーで、色々な物ごとバラバラにして穴掘って埋めると。

埋めるて。その発想はなかった。

で、事故調査も原因追及も何もしない間に、いきなり業務運転を再開し、再開した当日からまた車両トラブルで緊急停止。

それに対し中国政府

「日本の新幹線も、隠蔽されているだけで、実は大きな事故、故障を数多くしている」

ねーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーよ。

また、死者数40名以内の謎の件は、まぁもう皆さんご存知でしょうからいいでしょう。

一昔前までなら、ここで終わってたはずですが、最近の中国は、人民の命はゴミ以下の扱いしかしませんが、人民の機嫌取りは一応するみたいですので、首相が現場に行って、思ってもいない謝罪を行い、一度は埋めた車両をもう一回掘り起こし、事故原因の調査をするふりをしています。大変ですね。頑張ってください。

と、ここまでは、驚きはしましたが、私の想像の、上限ギリギリではありますが、範囲内でした。

しかし、それを超えた事件。

ブルドーザーで車両を埋めた場所。当然作業中は一般人は入れませんが、作業を終えたら、封鎖は解かれますよね。
で、封鎖が解けて、そこの住人が行った行動。

献花台を設けて、花を添える。

ではなく

埋まってる鉄屑、アルミ屑、遺品その他諸々を、子供連れで皆で掘り起こし、売り捌いてます。
http://news4vip.livedoor.biz/archives/51813363.html

テレビでは、事故現場で泣き崩れる遺族の姿しか写しませんが、その横で行われているのは、このような目を覆わんばかりの鬼畜にも劣る蛮行です。

これは、さすがに、思いつかなかった。本当にその発想はありませんでした。

外国の話ですから、少しイメージが付きにくいですが、身近な例に当てはめるとその異常さがよく分かります。
日本の過去の凄惨な鉄道事故。古くは餘部鉄橋の落下事故、信楽高原鉄道の衝突事故、そして福知山線脱線事故。
その現場で、こういうおぞましい事が起こりますか?起こるわけがない。

私は今まで、何度も、中国の悪辣さを批判してきましたが、これはもう何と言うか、批判とか、そういうのを超えてます。コメントのつけようがない。

いずれにせよ。

日本はこれから、こういう国家とこういう国民を相手に、経済活動をしていかないといけないわけです。

暗澹たる気持ちになりますが、仕方ありません。

今回の件は、中国国内にとって、大きな問題提起となりそうです。場合によっては、これが切欠になるかどうかは分かりませんが、いずれ、天安門のような破局が訪れることは間違いないでしょう。

また、日本にとっても、今回の件は看過し得ません。

国家規模の話であれば、例えば、中国の新幹線特許の問題。このレベルの特許となれば、申請を出すにも莫大な金が必要になります。川崎重工が取ってないのは、まさに金の問題があるからです。しかし、中国という国は非常に残念な事ながら、国家戦略に関して日本の100倍くらいしっかりしてますから、国を挙げて、強引に後押しします。
日本も、手をこまねいていては、庇を貸して母屋を盗られる事になるのをよく理解して、厳正に対処すべきです。
また民間レベルでは、人道だろうが、コンプライアンスだろうが、場合によっては現地人の健康だろうが無視するくらいの悪辣さを持って、企業活動に当たらないといけない、という心構えが必要でしょう。

しかし、まぁ何と言うか。

そういうことをしないと持続的成長ができないグローバル経済って、一体、何なのでしょう?

その昔、国家を怪物だとした思想家が居ましたが、今や、その怪物さえも凌駕する魔物が世界を飲み込もうとしています。

我々は、果たして、何と契約すべきなんでしょうか。少なくとも魔物との契約は避けたいものですね。