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オーディオど素人によるハイエンドオーディオ入門外伝その2【DACの翼】

あれは今年の2月初旬。まだぎりぎり世の中が普通に回っていた頃、私は横浜への日帰り出張帰りの新幹線で、ある衝撃的な報せに接します。

「○○君(←息子)がテレビにリモコンぶつけてテレビが映らなくなりました」

絶句しましたね。
私がその昔、液晶は嫌という理由で手に入れたパナソニック最後のプラズマディスプレイTVが潰れたと。とりあえず、学資保険の解約の方法を考えつつ帰宅。テレビを見るとものの見事にヒビが入り、うんともすんとも言いません。仕方ないので、新テレビの物色しつつ、万一の修理の可能性に賭けてメンテの段取りを考えていた所に、ふと、一つの天啓が閃きます。

…もしかして家財保険でいけるんじゃね?

というわけで翌日、保険屋に電話すると、なんとホントに保証されるとのこと。思わず二度聞きしましたね。うちの馬鹿息子が馬鹿なことをして馬鹿な結果になったのに、過失割合10:0の重過失なのにほんとに保証されるのかと。
で、必要書類送ると同時に、私は近くのヤマダ電機に直行、パナソニックの有機EL55インチTVを、まぁ多少、足が出てもいいやと保険金額が算定されない内に即決。無事納材となりました。
…いつになったらオーディオの話になるのかって?すいません。ここからです。

さて4K放送もバッチリ映る、恐るべき超美麗な有機ELテレビを堪能し、ふとテレビ裏の入出力端子類を見るとそこには光デジタル出力がありました。これまで私は、Blu-rayレコーダーからアンバランスケーブル(要するにステレオAVケーブル)で、プリメインアンプに接続して音を出していた訳ですが、折角光デジタルがあるならと、Amazonで適当なデジタルケーブルを購入。テレビからの出力をLuxmanのD-05Uの光入力に入れて、モノは試しに、映画ボヘミアンラプソディを再生してみました。

……私はこの2年と少し、映画やその他映像コンテンツを、これ以上ない音響で視聴していると思い込んでましたが、それが全っっっくの誤り、壮絶な勘違いだったと思い知らされました。

ボヘミアンラプソディーのオープニングは、20世紀FOXのあのテーマを、ブライアン・メイがギターソロで奏でるのですが
もう全っく違う。何もかも違う。音の鮮明さが天と地ほど違う。プリメインの切り替え一つでこれまで通りのBlu-ray⇒プリメインの音と、テレビ⇒D-05U⇒プリメインを切り替えられますから、直接比較ができます。そりゃもう笑えるくらい別物。

以前、この連載(?)の中で、音の最上流(CDプレーヤー等)の重要性を話しましたが、まさかここまで圧倒的な差を生むとは思いませんでした。舐めてました。Luxmanの中の人ごめんなさい。
まぁそりゃそうですよね。Blu-rayレコーダーのオマケのようなDAC部と、エントリーグレードとは言え真っ当な単品SACDプレーヤーであるD-05UのDACの音が同じであるハズがない。
改めて音の最上流、というかDAC部が及ぼす巨大な音の差に打ちのめされると同時に、私の中に邪な考えが浮かびます

…エントリーグレードのD-05Uですらこの衝撃、況やハイエンド…

タイミングよく(悪く?)、LuxmanはD-10X、SoulnoteはS-3、EsotericはK-01XDなどなど各社ハイエンドSACDを刷新しました。
ええ。そうなると仕方ありません。そして、次の欲望が始まるわけですが、またしても長くなったのでまた今度。

ちなみに、保険金は、新テレビの購入金額を上回るという予想外の展開でした。保険屋さん有難うございます、申し訳ありません。
皆さん、家財保険に入るなら絶対、あいおいニッセイ同和損保ですよ!ぜひ加入を!(宣伝)