今起こった事を話すぜ
おれはNEX6と7の相場を調べようと梅田に行ったと思ったら
LEICA M8を買っていた。
何を言っているのかわからねーと思うが
俺も何をしているのかわからなかった(ry
というわけで、あまりにも唐突な話ですので、若干の説明が要るかと思います。
まず、先日も書きましたように、私はライカのM3が欲しいわけです。
しかし、これがなかなか良いものに出会えません。そりゃそうですよね。最初期の外観美麗な物などそうは出てきません。
また、お金の問題もあります。市販或いは某オークションで捌かれてるM3は、ろくな状態のものではありませんから、買ってもオーバーホールが必要です。
オークションで外観が綺麗な物の相場は10-12万。オーバーホールは7、8万が相場。要するに20万くらいは必要です。更に。
M3はフィルムカメラです。フィルムも要れば現像代もかかる。更に更にフィルムをデジタルデータに変換するためのフィルムスキャナも要ります。金がかかって仕方がない。百歩とまではいかず、五十歩くらい譲って金の問題はいいにしても、出物がないのはどーしようもない。
そんなこんなしているうちに。
私はM3より先に、M3で使うことを心に決めていたレンズの出物に遭遇します。

Summarit 50mm F1.5 M
1949年にライツが自社で生み出した初の大口径標準レンズです。Summiluxの始祖ですね。
このレンズは、その図抜けた明るさもさることながら、とにかくその造形が美しい。素材、設計、製造どこにも妥協がありません。特に15枚にも及ぶ絞り羽の素晴らしさ。

波動砲の発射口かなにかか?
まぁとにかく美しいレンズです。で、ヤフオクで落として実物を手にしたのですが。確かに外観は素晴らしく美しい。シリアルナンバーからすると1956年製ですが、新品と言われても信じてしまうくらいのレベル。ただ、どうも後玉周辺に汚れがある。今更出品者と喧嘩するのも
鬱陶しいので、その筋で有名な山崎光学写真レンズ研究所に送致。研磨と再コーティングをして頂きました。
これがもう。
流石は山崎磨きと謳われる業。外観に続き光学系も新品レベルです。
と、事ここに至れば、ねぇ
取り敢えず、M3は気長に待つとしても、このレンズを使うボディが要る。となれば、最近流行ってるミラーレスカメラ。中でも、液晶ながらファインダーを備えたNEX-6か7が一番マシか。
そう思って、実物をキタムラなどで触ってみた訳ですが、やっぱりどうにも玩具っぽい。あとフルサイズに慣れた身にはAPS-Cの画角がどうにもこうにも納得がいかない。またファインダーはやっぱり光学じゃないと気に入らない。更に、NEX-7は秋には次期モデルが出るとの噂。待てません。仮に待ったとして初売りは10万以上はするでしょう。
10万の金をAPS-Cにかけるのか。更にレイクォールのマウントアダプターは2万しますから…
……てか、最近ヤフオク見てると、M8って20万が相場だよね?
まがいものに10万以上かけるなら、例え空冷…じゃない。フィルムじゃなくてもM8はれっきとしたM型ライカ。996を認めない私的には、M8も微妙っちゃ微妙ですが、それでもNEXにアダプターかまして使うくらいなら本物使った方がいいかも。でもレンズならまだしも、カメラ本体をヤフオクで買う蛮勇は持ち合わせてないし…
などと思いながら、まぁNEXの値段でも見に行くかと、梅田に行ったらあなた。
何故かどういうわけか、無茶苦茶美しいM8が、ヤフオク相場程度の価格で……
…この辺りからは記憶が定かではありません。
気付いたら、私の手元にはM8が。

今月これから、このM8がもう一台買える位の子供の学資保険の払い込みも控えているというのに私は一体何をしているのでしょうか。
IYHerとしては鑑かもしれませんが、人の子の親としてはどうなのでしょうか。
結論が出ないままではありますが、長くなりましたので、M8の使用感や実例などはまた今度。