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京都紅葉ツアー後編

というわけで、人が溢れかえる光明院。の、床の間に大変美しい一輪挿しがあったので

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このSummilux35mmASPHは不思議なレンズでして。同じ開放の描写でも、例えば冒頭の水ようかんのように、まさしく現代の最新スペック的な先鋭な描写をする一方で、この花のように、まるでオールドレンズのような得も言われぬ収差を纏ったりと、性格がコロコロと変わります。
でも得てして「こういう描写が欲しい」と思う意図を酌んでくれるかのように描写しますので個人的にはたまりません。これ一本でいける。そう思わせる力がこのレンズにはありますね。

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光明院の隠れた紅葉。玄関土間にこのセンス。実に心憎い。

光明院を後にした我々。本当は京都の紅葉スポットで一、二を競う「東福寺」に行きたかったのですが紅葉の季節の東福寺に向かうなど自殺志願者以外の何物でもありませんので、東福寺の裏の泉涌寺に向かいます。

…が、伏見稲荷の登山の影響もあり、もうこの時点で我々の空腹は限界を超え、撮影どころではありません。拝観料を払って境内に入るも、庭園へは別料金と告げられ心が折れまして。同所にあった蕎麦屋で500円のそばを食べて満足し、泉涌寺をあとにすることに何ら躊躇いは有りません。

しかし、泉涌寺から京阪東福寺駅に向かう道すがら、入館料タダに引き摺られ来迎院、今熊野観音寺に。
で、ここの紅葉が凄かった。ですが、まともな写真が撮れないwほんと紅葉を撮るって難しいですね。

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スポットライトを探して。
こういう分かりやすい光を探すのも、なかなか難しかったりします。

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スポットライトを探して2
こういう分か(ry

しかしこの2枚とも構図が気に入らない。
もう少し主題を画面左に置いてバランスが取れるよう撮る場所を考えるべきですね。
前回の反省が全く生かされてない。光だけを追った失敗例です。

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幹に引っかかった紅葉。
欲を言えば、もう少し寄りたいのですが、そこはレンジファインダーの限界。これが最短撮影距離。

…しかしほんと、後から見ればいくらでも文句を付けられるのに、何故その場でそれに気づかないのでしょうか。
もう少しいい加減ちゃんと考えて撮るようにすべきですね。
風景やモチーフに「撮らされている」写真が多すぎです。もっと「撮らないと」いけない。
頑張りましょう。

次回年始の予定は、雪を探して京都の北に行く予定です。でも年始って…あと一ヶ月とちょっと?え??

晩秋の京都紅葉狩りツアー

というわけで、前回のツアー時に予告をしていました京都紅葉撮影ツアー
いい加減京都も行きつくした感がありますが、これまで抜けていた伏見稲荷をターゲットに据えました。晩秋の京都。紅葉の名所は数多ありますが、伏見稲荷は紅葉の名所とは結び付きません。そのような言説は聞いたことがない。即ち!人が少ないに違いない!そう信じての選定でしたが、果たして。

例によって私のカメラはLeica M8+Summilux35mmASPHの一発勝負。
リコーのGXR+Hektor7.3cmF1.8(70年落ち)も持っていきましたが、換算100mmオーバーは長すぎたので使えませんでした。

さて、晴れ渡った3連休中日の日曜日。朝の9時半手前に京阪伏見稲荷駅に降り立った私は、同じ電車に乗っていたHaseさんを捕まえ、惑星同盟を待つ間に取り敢えず何枚か駅周辺で試し撮り。

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駿河屋さんとかいう時代劇の悪役のようお名前のお店(失礼)が実にいい雰囲気だったので一枚。
ほんと何も考えていないどうでもいい写真ですが、開放なのにこの切れるような先鋭さと独特の質感と立体感。流石Summilux35mmASPH

さていつぞや話したかもしれませんが、私はガキのころから結婚する辺りまで、必ず伏見稲荷に初詣に詣でる習慣がありまして、いつも大晦日の夜に集まり年越したらその足でJRに乗車、伏見稲荷に詣でてました。従って、夜中および気が狂わんばかりの人混みの伏見稲荷には十数回詣でましたが、真昼間のしかも人が殆どいない(初詣比)伏見稲荷は実のところ、今回が初めてでした。結果、伏見稲荷ってほんとはこんな風景だったんだという発見が随所にw

さて、冒頭に申しましたが、京都的紅葉名所とは縁遠いはずの伏見稲荷、しかしどうして

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この真赤さ。シャアも裸足で逃げ出す勢い。

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取り敢えず、伏見稲荷詣での証明写真wなんだかんだ言っても人が多く無人の千本鳥居は撮れませんでした。

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この真赤さパート2。もし伏見稲荷が京都以外にあったなら、超紅葉の名所として名高かったこと請け合い。

というわけで、伏見稲荷山頂にいつものように登るものの寄る年波には勝てず疲労困憊。きなこアイスクリームを食べ下山。引き続き、進路を北に取り光明院に到着。ここも例によって、あの「そうだ京都、行こう」で取り上げられただけあって、人が大変多かったです。

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もう 京都、来るな。

……5枚になりましたので後篇に続きます。