馬の餞で申し訳ありませんこんちわ。
その内、季刊になったり冨樫がハンター書いたら俺も書く的な状況になるかもしれませんが、流石にそこまで堕落しないように頑張ります。
さて、ネタが例によって特に無いのでまた物欲話になる訳ですが、先日、旅行の際にいつもの様に私は一眼レフもどきのファインピックスを持参したのですが、まぁぶっ壊れたわけですね。
思えば、昨年の鈴鹿辺りから調子が悪かったのですが、ここに来て完全にぶっ壊れた。CMOSセンサー自体の故障か、その辺の接触不良が原因でしょう。何にせよ、まともに写真が撮れなくなりましてご臨終です。
まぁ正直、たとえ壊れなかったとしてもこのカメラの描画能力には私も限界を感じてましたから、そろそろデジイチことデジタル一眼レフに移行する時期が来たようです。
で、私は全くデジイチの知識が無いので、さっそく専門誌を購入し色々見た所、やはり初心者にはCanonのEOS Kiss X4辺りが妥当そうです。本心を言えば折角の一眼レフなのですからそれなりにいいレンズも併せて欲しいのですが、いいレンズは恐ろしく高価なので、付属レンズセット
で諦めつつ、でも諦めきれないので単焦点レンズをひとつだけ別途買うことにします。
ほんとは広角レンズが欲しいのですが、10mm級でF値も追求すると余裕で10万オーバーするという恐ろしい世界。そちらは暫く諦めましょう。
さて
思えば、ぶっ壊れたファインピックス。過去ログによると、2003年の9月17日に買ったようですね。
あれから全ての鈴鹿グランプリに携行し、関東での諸々をそのレンズに収め、また京都に帰ってきてからもカレラ号の写真を撮ったりと、色々思い出深いカメラでした。
でもなぁ、調子を崩した頃を起点にすれば、購入後およそ6年で壊れてしまったわけでして。
どうにも、最近の機械は、耐用年数が短い気がしてなりません。
薄型テレビも1年と少しで基盤不良とか言って修理しましたし。
最近のデジタル家電は、そりゃもう恐ろしいばかりのコストダウンが図られてまして、安く買えるという恩恵に預かれる一方で、どうも、作りがよろしくない。まぁ当然ですよね。
私は「いい物を安く」なんて言葉は全く信用しません。
そんなものはよく言っても「値段の割りにマシ」な程度です。
最近の消費者心理はどうしても、安さ至上主義的です。それを、長期的な視点を欠く愚かな姿勢と糾弾するのは容易ですが、しかし、その消費者心理を成り立たせる背景には、今の家電メーカーの卓抜した技術力にあるから皮肉なものです。だってどんな安普請でも、日常使用に十分耐えるわけで。
それなら安いほうがいいってなるのも自然です。
これは自動車業界でもそうですよね。昔の車は、そりゃ軽自動車なんてゴミのような車でしたしクラウンは夢のような乗り心地の車でした。値段によって圧倒的な「差」があった。
しかし、今は、安物も高価なものも、確かに「差」は厳然としてありますが、安物の質が圧倒的に向上してしまった。
技術力の高さが、ある意味でその首を絞めているわけで、この自縄自縛は如何ともしがたいです。
ただ、何度も書きますが、それでもやはり安物は安物。いい物はそれなりに高価です。
物の良し悪しを見抜く目と、良い物には正当な対価を支払うという姿勢を、消費者側も持つ必要がある気がしてなりません。
メーカーは消費者の「ニーズ」にただおもねることなく、消費者もメーカーの物づくりの姿勢を正当に評価する。
そんな相互関係がなければ、いつまでたってもこの不況と停滞は続くような気がします。
…と、メーカー営業の愚痴。