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忖度

という最近流行りの難読語を初めて知ったのは確か銀英伝だった気がしますがそれはさて置き
官僚たちの「忖度」を親の仇のように執拗に糾弾し続けているマスコミ各社がジャニーズにはきっちり「忖度」して、右に倣えで山口「メンバー」と呼称するのが滑稽極まりない。
衆愚政治の限界に日々挑み続ける野党各党もそうですが、最近の野党及びマスコミのクソさ加減は、銀英伝で描かれる腐敗を軽く凌駕していますね。小説より奇なりとはよく言ったものです。
さてしかし、ハニトラ紛いのセクハラ疑惑で辞めた官僚には、百歩譲ってまだ同情の余地が有りますが、幾ら何でも女子高生を家に連れ込んで酒飲ませようとして更にキスを迫るってのは流石に酌量の余地無しです。その昔極楽とんぼの山口だか山本だかが似たような事をしてましたが、さて。今回はどういう落とし前をつけるのか。
因みに私の読みでは
「アベ総理の陰謀説」
を真顔で語り出すキチガイが出てくるに一票。

西郷どん

を頑張って見ていますが、もうそろそろ限界ですこんばんは。
私は勿論、これは「大河ドラマ」であって「大河ドキュメンタリー」ではないことを承知していますが、しかし、いくらなんでも内容がファンタジーすぎるにも程がある。
遊び人を装う一橋慶喜と飲み屋で連れになる…のを我慢したとしても。
賊を切り捨てた西郷が、その自分の行いをウダウダ悔いるとかもうね。
最近の大河に特にありがちなこの種の

「登場人物の価値観が現代人のそれ」

というのが、私は釈然としません。いや勿論、当時の人間のメンタリティの本当の所など分かろうはずはありませんし、現代人的登場人物でないと、視聴者が感情移入しにくいという理屈も分かります。ですが、当時の人間であれば絶対にしないであろう言動を次から次にやられると
もうそれは大河ではないだろうと。
さて、そんな思いでおりますと、先日Amazonで「篤姫」を見つけました。宮崎あおいのあの「篤姫」です。どうやら台湾で売られている物でDVD8枚組の全話収録でお値段驚異の四千数百円。思わず購入してしまいました。放送当時ここにも記しました通り、私はこの篤姫を、というか宮崎あおいを極めて高く評価しましたがしかし、序盤は殆ど見ていた無かったわけです。というわけで今回改めて初回から視聴しましたらもう

面白い。

そりゃもちろんファンタジーなんですが、それでも「この篤姫なら確かに歴史を動かす」と納得させるだけの脚本と、何より宮崎あおいを筆頭に役者陣が半端ない。
昨日の西郷どんの辺りは、篤姫で言えば22話「将軍の秘密」になるわけですが、これが素晴らしい。
草刈正雄演じる老中首座阿部伊勢守と篤姫との謁見、その後の水戸斉昭に物申す鬼気迫る迫真の演技。そしてついに、うつけの仮面を脱ぐ堺雅人演じる将軍家定。…と前半のクライマックスにあたりましてそりゃもう。西郷どん比13倍くらい面白い。
脚本が圧倒的に面白く、役者も上とくれば、そりゃ比較するのも無理があります。
宮崎あおい・堺雅人 VS 北川景子・芸人作家(名前忘れた)ですよ。そもそも勝負にならない。
…とまぁ文句言っても仕方ないですから、私は篤姫を愛でることにします。

というか、そろそろ、ガチな大河ドラマやってくれませんかね?
くだらない恋愛要素とか、よく分からない友情物語とか、そーゆー所謂「数字が取れる」事柄を一切排除した超硬派な大河ドラマ。
ていうかね、歴史に興味ない人間はそもそも今日日、大河なんか見ませんし、わざわざ大河を見る層は一般的な「数字が取れる諸々」なんかに興味はないんですよ。でね、映画にしろドラマにしろ、ここ数年で本当にヒットした物って一般受けする条件を敢えて外して尖がった作りをしたものばかりじゃないですか?
そろそろ大河もそういう方向にシフトすべきじゃないかと。
例えば、これまで「敵」として描かれてきた人間を主人公にするとか。例えば今川義元。彼は決して公家かぶれの無能デブじゃないですよ?当時最も先進的な領地運営を行った史上初の戦国大名と言って相違ない
超有能大名ですからね。あとはそうですね。日本の歴史上「敵」と言えば、明智光秀を置いて他にないですね。面白いと思いますよ。明智光秀は謎だらけですから、一歩間違うと超ファンタジーのクソ大河になりますが、うまくやれば化ける可能性は大いにあります。

…とか書いてると、なんだか2020年の大河は明智光秀のようですね?ほんとかよ凄いな。
おそらく超ファンタジーのク(ryになると思いますが、そうならない可能性も僅かながら存在しますので、そんなに期待せずに待つことにしたいと思います。