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もしも

関東に伊勢湾台風並の台風が上陸したら、マスコミ各社はそれはもう。世界の終わりか何かのように騒ぎたて、全く意味のない路上インタビューを引っ切り無しに放映し、テレビ画面には常時、関東圏民以外には何の価値もない各種公共交通機関の運休情報を強制的に流し続ける筈です。
さて、今この瞬間沖縄は、日本災害史に名を連ねる諸々の台風達と肩を並べるレベルの強烈な台風に晒されているわけですが、テレビは地上波もBSも、一切報道しません。
チャリティーを謳う某24時間テレビが現在放映中ですが、テロップさえ出ません。愛は世界を救うとかほざいてますが、世界を救う前に今この瞬間被災している自国の情報くらい抑えるべきでは?
或いは、日頃アメリカとの問題が生じる度に「沖縄に負担を押し付けるな!」と喚き散らす某旭日旗を掲げるテレビ局も、何故か全く報道しません。
本当にこの国のマスコミは屑です。
奴らにとって、沖縄は自分達のイデオロギーを叫ぶ際の道具にすぎないようです。
さて、今回の台風の予測進路を見ますと、勢力はほぼそのままで、朝鮮半島に直撃とまではいかないにせよ、相当接近するようです。あの国の自然災害への防御力はそう高くはありませんので、進路次第では、相当な被害を受けることになるやもしれません。
私はどこかの国の人間とは違って品性という物を持っていますので、神風だとか神罰だとか言うつもりはありませんし、そもそもあの国がどうなろうと興味がありません。
私の興味は一つ。
もしあの国がこの台風で被災したら、マスコミがそれをどう扱うかという事です。
今度はこの台風を自分達のイデオロギーを叫ぶため、世論誘導のダシに使うのか。
戦後の土下座外交のツケが回ってきた今、この台風はまた局面を動かす働きを持つかもしれません。
果たしてどの国の誰にとっての神風となるのでしょうかね。

最早

何ヶ月ぶりか分からないくらい久々に、車の話をしたいと思います。
先日、haseさんと惑星同盟とで京都写真撮りツアーに行ってきまして、その時の写真はまた追って載せますが、その際、haseさんの車RX-8で終日移動したんですね。
私も少しですが運転をさせて頂きました。

マツダRX-8

FD3S型RX-7が排ガス基準やら何やらの問題もあり販売終了となった後、発売されたマツダの魂。
私も今までずっと一度は乗ってみたいと思っていましたが、ようやくその念願が果たせました。

この車の肝を一言で表現するならば「不自然な、完璧な自然さ」であると言えます。

さて、まずこの車の出自です。2003年発売。当時、マツダはフォード傘下です。ロータリーを積む後継車として、フォードは、2ドアのスポーツカーなど認めませんでした。
「大人4人が余裕を持て乗れる4ドア車」これが絶対条件。
要するに普通のサルーン作れと。ミレーニアにでもロータリー積んでろと。普通の真っ当なサラリーマン開発者ですと、おそらくそういう事になったかも知れません。
しかしマツダの開発陣は、そうではありませんでした。ロータリーと言えば、スポーツだろうと。FDの跡にロータリーを継ぐ車が、スポーツでなくてどうするかと。
結果、観音開きの4ドアに、13Bを徹底的に改良した新NAロータリー、エンジンは勿論MTも可能な限り中央に低く寄せた極端なフロントミドシップなどなど。そこかしこに偏執的なまでの拘りを見せ、RX8という車は生を受けました。
で、京都府北部の山道を走ってみた印象。
まずロータリー。とにかくどこまでも回るロータリーの特性は継承しつつ、信じられないのは、低回転からちゃんとトルクがついてきます。従って、ちょっとアクセルを踏み込むなどの微妙なコントロールが実に自然。ハンドリングに関しても、操舵感はちょうどいい重さ、別段きっかけを与えずとも容易にヨーがつき自然に鼻が内を向きます。足回りもしなやかとしか表現しようの無い素晴らしい味。ブレーキ。これも極めて優秀です。ポルシェのような硬質且つキモいくらいの制動はありませんが、十二分にBMWあたり(要するに4ドア世界最高水準)とタメを張れるレベルの自然さと利き。
ということで、この車。とにかく自然です。極めて自然。全ての要素が極めて高いレベルで調和した自然さ。

ですが、この自然さは、本来有り得ないことなんです。

諸元表を見たらすぐに奇異な事が分かります。
全長 4435mm
全幅 1770mm
全高 1340mm
ホイールベース 2700mm
トレッド 1500mm

ちなみに、RX7(FD)
全長 4285mm
全幅 1760mm
全高 1230mm
ホイールベース 2425mm
トレッド 1460mm

車の挙動のシャープさが知れる最も単純な指標の一つにホイールベースをトレッドで割った数字があります。この数字が小さくなればなるほど、挙動はクイックになります。
1.6
あたりが、スポーツカーか否かの指標。ちなみにカレラ号は1.63、FDは1.66、そしてRX8は1.8です。これは完全にサルーンの値(現行ベンツのEクラスが1.79です)

つまり、RX8のこの巨大なホイールベースとトレッド比、観音開きのピラーレスボディ形状を鑑みれば、これだけ自然に走るスポーツカーなど出来るはずがないんです。勿論、小さな欠点は色々あります。しかし、本来有り得ない無茶な制約を課され、開き直りにも似た発想の転換と偏執的な拘りで、それをRX8はやってのけました。
無茶な基本を技術で超える。素晴らしい。本当に素晴らしいです。
33Rにも似た背景ですが、変態っぷりは数段上。いいですね。流石マツダ。こういう所が大好きです。

車は本当に素晴らしい。

しかし、極めて残念なことにRX8は、今年、2012年6月22日をもって販売を終了しました。

RX8。私が残念なのは、この偉大な車が「ロードスター」になれなかったことです。

即ち、今隆盛を誇っている「4ドアクーペ」に、もしかするとRX8は、その嚆矢に成り得たのにそうはなれなかった。ロードスターのような「車の新しいジャンルの可能性」を示す存在にはなれなかった。
それが残念でなりません。
その座はベンツのCLSに奪われ、今そのカテゴリーはポルシェパナメーラ、マセラティクワトロポルテ、アストンマーチンラピード、アウディA7、BMW6グランクーペ、百花繚乱です。
もしスポーツではなくGTを目指せば、愚直に真面目に車作りなどせずカッコのみを追求すれば、当時一瞬訪れたリーマンショック前の瞬間風速的な、特に欧州の好景気に乗じることが出来れば、或いは、上記の車たちに並ぶ存在になれたかもしれません。
勿論、所謂ブランド力で及ばず、そうはなれなかった公算も大きいです。ただ、何とも表現しがたいこの口惜しさがどうしても拭いきれません。

もう一つ、痛惜としか言えないこと。

ロータリーの歴史が、ここで一旦途切れることになりました。

ロータリーに関わってきたマツダ技術者達の心中如何ばかりのことでしょう。

ただ、RX8に乗って確信したことは、21世紀の技術を持って、マツダはマツダであり続けているという事です。単なる懐古ではなく、確たる世界最高水準の技術を持ち、しかし根本は変わっていません。
必ずマツダは、また素晴らしいスポーツカーを生み出してくれる。RX8はそう確信させてくれました。

近い将来あらわれる、あの車。

究極のライトウェイトスポーツを、私は心から期待しています。

御手洗祭り2

さて賀茂御祖神社に到着した我々。糺の森を歩きますが途中から屋台が立ち並び完全に夏祭りの風情。境内に入ると、すさまじい行列。これは完全に想定外でした。極めてげんなりしながらも、しかし気力を振り絞って、列に加わります。ただ列のスピードはそれほど遅くなく。
暫しで靴脱ぎ場に到着。池に向かいます。
さて、御手洗祭りは、燈明を貰って火を頂き池を歩いてゴール地点に献じて終了というルール。
膝まである池に入ると冷たいのなんの。極めて気持ちがいいです。
アップロードファイル 652-1.jpg
揺れる炎に全くAFがききません。片手撮りなのでMFも出来ず。
アップロードファイル 652-2.jpg
アップロードファイル 652-3.jpg
こんな感じ。あえての70-200mmF2.8
散々撮り散らかし、満足して立ち去ります。
アップロードファイル 652-4.jpg
振返りざまに。斜め構図の意味が分かりませんが、この写真の肝は
ISO5000だということ。5D3の恐るべき高感度耐性が知れます。これがKissなら悲惨なことに。

さてその後、飲み屋に移動し、色々お話をしました。
車の件の詳しい内容は伏せますが、次のアレが、相当期待できるという話を聞け非常に嬉しかったです。あと、haseさんの光の読み方の源流に、舞台照明があるとの話も極めて興味深かったです。得心がいきました。
可能であれば是非これからもまたご一緒させて頂きたいですね。

最後に

アップロードファイル 652-5.jpg

haseさんの手による一枚。Zeissここに極まれり。

意外と

身近(?)なところに、凄い技術を持った方が居ることを知り、無理矢理撮影の同行をお願いし、先週末行ってきました御手洗(みたらし)祭り。
賀茂御祖神社(下鴨神社)で土用の丑の日周辺で行われる神事です。御手洗池に足を浸すことで罪咎穢れを祓う。要するに禊ですね。
さて、昼過ぎに祇園四条でhaseさんと合流。思い起こせば遥か昔のオフ会以来ですから11年振りかそのくらいです。しかし不思議なことに久しぶり感がまるでありません。ネットの面白いところですね。
合流を果たしたものの、夕方から御手洗祭りに行くという以外は基本的にノープランです。取り敢えず東に進むかということで、八坂神社へ。
私は今回、基本に立ち返るため50mmの単焦点を可能な限り使おうと、ツァイスとライカを持って撮影に臨みましたが、最初のスポットの八坂神社で全く思った写真が撮れず早々に単焦点を断念。
いつもの28-70mmF2.8にシフトします。
八坂神社を後にして知恩院に向かい、あの巨大な門?をくぐり、バリアフリーなんて異国の概念に全く囚われない巨大な蹴上の石階段を死にそうになりながら登った私たちを出迎えたのは、知恩院本堂の全てを覆い尽くす改修工事の巨大鉄骨足場。浄土宗の総本山は今やまさしく黒金の城です。
なるほど異常に観光客が少なかったのはこういう理由かさもありなん。残念な雰囲気が漂う中とりあえず色々撮る。
アップロードファイル 651-1.jpg
何かの池の写真。たぶん物凄い謂れがあるんでしょうが、残念ながら全く知りません。すいません。
写真には全く表れませんが、真夏の京都ですから、それはもう筆舌に尽くしがたいほど糞暑く。いい加減死を覚悟しましたので知恩院を後にし、青蓮院に向かいます。
アップロードファイル 651-2.jpg
親鸞さんが植えたとか植えないとか。
青蓮院。ここもまぁ各自wiki先生に確認して欲しいんですが、いちいち書くのも面倒なくらい歴史があるお寺です。このクラスの寺とか神社がそこここに乱立するのが京都の京都たる所以。
涼みながら相阿弥か小堀遠州が作り上げ、歴代の庭師たちが守り抜いた見事な庭を眺めます。
アップロードファイル 651-3.jpg
ライカのズミクロン50mm。このレンズは1964年製の最初期型ですから約半世紀前のレンズです。
しかし開放(F2.0)からこの描写。派手な周辺減光以外、隅々まで解像し破綻がありません。寧ろこの減光が良い雰囲気を出します。あとライカ特有のこの渋い色。ライカの面目躍如ですね。
その後、撞き放題の鐘を鳴らし満足して青蓮院を後にします。平安神宮方面に北上しコンビニでクーラーという現代科学の恩恵に預かり、しかしもう余りにも暑苦しいので、ビールを購入。一服します。
真夏に屋外で飲むビールの美味さは異常。気力を取り戻し、しかも時間が中途半端ですので更に東に進路を取ります。向かうは南禅寺。
アップロードファイル 651-4.jpg
手前のインクラインを背景に一枚。ツァイスを開放で。まるでソフトフォーカスを用いたような柔らかい描写と、しかしインクライン奥で遊ぶ子供を完璧に解像するシャープさが同居します。
特に着物の子たちの淡い雰囲気が夏の印象を強くし、個人的には気にいった写真。
さて、臨済宗の人に言ったら殺されるでしょうが南禅寺と言えば南禅寺本体よりやはり
アップロードファイル 651-5.jpg
この水路閣のイメージが強いのではないでしょうか。これもツァイスで何の捻りも無い写真。

というわけで、すさまじくベタな京都東山観光を終え、時間もいい感じなのでバスに乗り途中で強制下車させられたりしながらも、出町柳に到着。今日の目標である御手洗祭りに立ち向かうわけですが、5枚になったので、後半へ続きます。