を無視してでも語りたい熱い書籍に出会ったのですが、予告無視は信義誠実の原則に悖りますので、先日の続きです。…って何の話でしたっけ(ぉ
ええっと、そうそう文章を書くのが仕事にどう役立つかというお話でしたね。
幾ら私が速攻で仕事を終わらせるとは言え、職場でここの文章を書くのに
2時間も3時間もかけるわけには流石にいきません。大抵30~40分。無論、分量や内容にもよりますが長くても1時間でしょうか。まぁ要するに、時間がありません。書き始めたら最後まで一気。文章を練り直す時間なんてサッパリないわけです。
まず上記が重要なトレーニングその1です。
また当然ですが文章を書くには、書く対象についての知識、情報が要ります。何某かの記事、或いは日々の思索、ここに書くに際して様々なネタがありますが、まぁ幅広い情報が必要になります。従って常に多くの情報に接し、且つそれに対して自分なりの考察、見解を持つということに求められますね。これが、その2。
そして最後、何が何でもとにかく読み手に伝わりやすいように書くということ。これがその3。
要約しましょう。
1、時間制約から来る、(ほぼ)リアルタイムの思考表現。
2、常時様々な情報を吸収する事と、それを整理し且つ自分なりの考えを持 つこと。
3、他者を意識する事で、独善に陥らず、客観性を保つこと。
と、ここまで整理すればその種のトレーニングが、仕事だろうがなんだろうが、色々な事に役立つ事は自明ですが具体的に役立つ実例を挙げましょう。
会議の場を思い浮かべてください。何か皆で話し合い解決しなければならない問題があるとして、私が進行役だとします。
まず「解決しなければならない問題」の、そもそも何が「問題」なのか、その要点を掴む必要があります。―難しそうに見えますがこれは決して難しくありません。そもそも問題が発生するということは即ち「目指すべき目標」と「現実」に乖離があるからです。つまり組織の「目標」と「現実」を正確に把握していれば「問題」の本質は簡単に明らかになります―
それを皆に説明します。そして全員が「何が問題か」を理解できれば…言い方を換えますと、全員が目標と現実を正確に把握できれば、次はその解決方法を、ギャップをどう埋めるかを皆で考えていくわけです。
当然、様々な意見がでます。聞くべき意見、そうでもない物、意外な盲点、トンチンカンな視点、玉石混交様々です。それを瞬時に取捨選択し、統合する。統合して、皆に示す。それに対して再度意見を請う。上がった意見から微調整を加え、再度皆に、とにかく分かりやすく示す。
全員で問題解決の方向性と方法を共有する。会議終了、あと実務。
…上記を文章作成に置き換えてみましょう。
まず「書こうとするネタ」の何がポイントか、その要点を掴み、書くために様々な情報を手に入れ、玉石混交の中から情報を取捨選択し、とにかく分かりやすいように文章を書き進める。文章を書きながら即ちリアルタイムで思索を進める。書き上がった文章に微調整を加えアップする。終了。
如何でしょうか。殆ど同じでしょう?
こーゆー議事を行う人間はあまり居ませんので組織の中で希少性を持つ事ができるのも一つの特典です。別に会議に限りません。客相手の商談やその他様々なビジネスシーンに応用できます。文章を書く力が備われば、顧客へのメール作成にも役立ちますし、文章が書けるということが組織に認められれば、対外的な公式文書の作成まで任されるようになります。
だからと言ってそれが金になるわけでは全っっくないのがタマニキズ。
継続は力なり。ピカピカの1年生もダルダルの6年生になる6年目。そーゆー特典くらいあったってバチはあたらないでしょう。
日々の文章作成が、組織の中で希少性を発揮することに繋がる。という嘘のようなお話でした。
…さて、というわけで次回は、冒頭にもあるお勧め書籍のお話です。