オリンピックも終わりですね。
さて、各競技に関してはこれまで少し触れてきましたが、今日まで言及しなかったことを少し。
まぁ毎度毎度のことながら、相変わらず、実況とインタビューのレベルが酷すぎる。
特に悲惨なのはインタビューですね。
試合を終えた選手相手に
「お疲れ様でした(orおめでとうございます)」
↓
「今、どんなお気持ちですか?」
↓
「日本のファンの皆さんに一言お願いします」
↓
「ありがとうございました」
馬鹿ですか?だからさ「どんな気持ち」ってさ。勝った選手は嬉しいし、負けた選手は悔しいに決まってるじゃないですか。それを何の捻りもなく毎回毎回。
ほんの少しでも、その競技やその選手のことを勉強してから臨めば、そんな判で押したような馬鹿質問を繰り返すはずがないのに。
実況も同様です。別に順位とか、そんな見れば分かることをギャーギャー大声で喚く必要がありますか?
試合を盛り上げる??馬鹿言わないでください。そもそも世界最高のパフォーマンスなんだから黙っててもテンションは上がりますよ。
本当に必要なのは、そのバックボーンでしょう。
その技に、その順位に、どんな意味があるのか。
選手達はどんな背景を背負ってその場に立っているのか。
そういう本当に必要な情報が極端に少ない。
とは言え、勿論、ごく少数ながらそうでないアナウンサーも居ます。
例えば、そういうのを完璧にやってくださるのは、NHKの刈屋アナなどでしょう。
技の意味合い、競技戦略上の要点、選手のバックボーン、その競技に関するそれまでの日本選手達の歴史、場内の雰囲気。
しかし刈屋アナの一番の凄さは「沈黙」です。実況が沈黙する。これは凄い。本物のプロにしか絶対にできません。
視聴者に伝えるべき情報を伝えたら、黙る。凄いです。
あの人の実況は「栄光への架け橋だ」とか「荒川静香にキスをしました」とかのフレーズで有名ですが、そうじゃないんですよね。
確かにその競技中の名実況もそうなんですが、競技を始める前の語りで、上記したような要点を的確に視聴者に伝え、そして、競技が始まったら、本当に必要な箇所以外は、黙る。
競技が終わってから、また、本当に必要な事を、素晴らしいセンスの短いフレーズでしっかりと伝える。
本当にプロの仕事。名人芸です。
例)2002年ソルトレイク、ヤグディン
2006年トリノ、荒川静香
何度見てもいいですね。素晴らしい。
でも、以前も触れたように、今回のオリンピックは刈屋アナ実況やらなかったんですよ。
本当に残念です。
もうさぁやっぱりこの人が居ないのはダメです。本当に次のバンクーバーでは絶対にお願いします。
絶対女子フィギュアはお願いします。
選手がどれだけ素晴らしいパフォーマンスをしても、それを劣化させて伝えるような放送は、もう本当に勘弁してください。
選手に負けないプロの仕事を見せて欲しいものですね。
そんな刈屋アナのインタビュー
http://www.1101.com/kariya_2008/index.html
本当に凄い知識。金メダルの数の予想とその内訳もほぼ正解。流石。
しかし刈屋アナはプルシェンコが大好きで、たまに壊れますw
この人の良さは、圧倒的な知識と経験、そして何よりスポーツとアスリートに対する愛情でしょうね。
ほんと次はお願いします。なんならNHKに電凸してもいいw
……しかし、世の中にはその対極をいくのもありまして。
ある意味、神実況。F1でここまで笑えるのは他にありません。そして
伝説の「アーバンテサンバイン」
うん、もう勝てる気がしないwww