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23時間57分

トップを走っていても、負ける時がある。
これがレース。
これがル・マン。
今日に限っては、ポルシェではなくトヨタを応援しましたが、まぁなんだ。
やはりポルシェは、強い。

ロードスター

という車を、皆さんご存知でしょうか。
マツダという自動車メーカーが、約25年前に、名車ロータス・エランを超えるべく開発、販売を開始し、その後世界中で累計約100万台売り「オープンカーの販売台数世界一」というギネス記録を作ったり、或いは、世界中に「オープンカーブーム」を巻き起こし多くのフォロアーを生みました。
例えば、ポルシェ・ボクスター、BMW・Z3(現Z4)、ベンツ・SLK、フィアット・バルケッタ。それら全てマツダ・ロードスターの言うなればパクリです。
特に、当時経営改革まっただ中にあったポルシェにとって、この世界的なオープンカーブームは渡りに船どころではなく、神風のレベルで販売台数を後押しし、その経営は一気に改善したわけで、ポルシェはマツダに足を向けて寝られない立場なんですが、まぁそれはさておき。
そんなロードスター。言うなればマツダの魂のような車が、今回、フルモデルチェンジしました。
以前、もう3年前になりますが(!)私がRX-8の試乗記をここに書いた時に、「究極のライトウェイトスポーツを、私は心から期待しています」とロードスターへの期待で文章を結んだ記憶がありますが、果たして、新型ロードスターはどうなのか。
昨日、振休を取った際に、近くのマツダディーラーの門を叩いたわけです。

さて。

まぁ結論から先に言いましょうか。

私にとって、空冷ポルシェ911と並ぶ衝撃。そう結論付けるに何ら躊躇いはありません。もし私がまだ独身であったなら、昨日あの場で買ってました。そんなレベルです。

もう少し詳しく行きましょう。
営業の方のお話を斜めに聞きながら、試乗車に乗り込み、ATだったことに失望しながら、シートポジションを合わせた段階でこれは素晴らしいと確信しました。見事なホールディングと完璧なドラポジが取れます。まぁ若干ミラーが近い気がしますが、例えばインサイトのような視界を全面的に遮るクソ配置ではありません。許容範囲。さて、ブレーキを踏みながらスターターボタンを押します。
1.5リッターの直4に火が入り、セレクターをドライブに。スルスルと走り出します。ディーラーの出入り口から車道に降りる段差のいなし方が実に自然。しっかりとした剛性と足です。ゆっくりアクセルを踏み込み、自然な加速とステアフィールを味わいながら暫く進んで赤信号で止まります。はい。ここで私は違和感を覚えました。
いや、正確に言うならば、違和感がないことに違和感を覚えたんです。
意味が分からん?すいません。詳しく書きます。
例えば。皆さんが、今、乗ったことがない車を初めて運転するとします。どうでしょうか?
どのくらい踏めば加速が得られるか?どれだけステアを切れば思ったラインに乗るか?どれだけブレーキを踏み込めば制動がコントロールできるか?それらを確かめることがまず必要ですよね?
思った以上に加速したり、あるいは少しブレーキ踏んだだけでつんのめったり。
しかし、このロードスターには、それが一切ありませんでした。初めて乗った瞬間から、何年も乗り続けた車のような「当たり前」の感覚。
これは尋常な事ではありません。車線変更、ちょっとした加減速、どこにも不自然さがない。私の意思と車の挙動に、何ら介在するものがありません。完全に直結し、完璧にリンクします。
そして交差点を曲がる時、更に衝撃を受けます。とんでもなく軽い。でもしっかりとしたフィールとインフォメーションがある。本当に尋常な事ではありません。屋根を開け放った解放感ももちろんですが、自然と口角が上がり、笑みがこぼれます。面白い。楽しい。
アクセルを踏み込んで走り出す。赤信号で止まる。交差点を曲がる。遅い原チャリを追い抜く。ごく当たり前の日常を、この車は最高に楽しいドライブに変えてくれます。

本当は諸元から見たディメンションの素晴らしさや、エンジンルーム内に見る工夫の数々やら、何やらかんやら色々書こうかとも思いましたがそういう話は、本質ではありません。この車の素晴らしさは、乗れば誰もが直観的に分かります。
車を運転することが、こんなにも面白く感じる。
初めて車を運転した時の楽しさを思い出させてくれる。
そんな車です。
その昔、私が初めて空冷911に乗った時、心底驚愕したのと同じくらい、ロードスターは衝撃的でした。
車にとって軽さが如何に重要か。車にとって各種寸法ディメンションがどれほど肝要か。分かってはいましたがここまで鮮烈に実証されると、唸るしかありません。
心底、欲しいです。「いつか絶対に乗る」私にそう思わせた2台目の車です。

マツダ・ロードスター。見事です。素晴らしいです。ポルシェ・ボクスターにもベンツ・SLにも乗ったことがありますが、そんなもの全く目じゃありません。間違いなく世界最高のオープン2シーターです。これほど見事な車を作り上げたマツダの皆さんに、どれほどの賛辞を送っても足りません。今、このご時世に、この車を作れたことに驚嘆すると同時に、最大限の謝辞を送りたい。スポーツカーは死んでいません。ロードスターがある限り、日本のスポーツカーは死なない。
マツダの皆さん。これからも是非こんな車を生み出してください。
今度はそう。ロータリーを積んだ、あのピュアスポーツを。

だいぶ

間が開いてしまいましたが、ニュータイヤPOTENZA S001の話の続きです。前回は変えたその日、みぞれ混じりの雨の高速での乗り味(?)の話でしたが、距離も少し伸びましたので、その後の印象でも書いてみたいと思います。
前回は高いコンフォート性と、少し掴みにくいステアフィールという話でしたが、その後どうか?
まず峠道
うちの近くの峠道と言うと、箕面の大滝から山間部を勝尾寺に向かう道があります。ただし観光地且つ九十九折なのでそうそう飛ばせません。3速には入らない。そんな道ですが、ただそれでもこれまでのタイヤとは全く違います。ステアフィールが掴みにくいと以前は書きましたが、きっちり曲げていくと明確に反応が返ってきます。フロントの食いつきが凄い。RRであることを一瞬忘れます。まるでFRに乗ってるかのようなグリップ。
しかしそれより凄いのは、コーナー出口でトラクションを掛けた時です。これまでタイトコーナーからの脱出でアクセルを踏むのは、相応の繊細さが必要でした。常にトラクションが抜ける恐怖との隣り合わせ。しかし
このタイヤは違います。リアを抜くなど不可能と思えるほどの強烈なグリップ。まるで超高精度のトラクションコントロールを実装したかのようなフールプルーフ。アスファルトにへばりついて蹴り飛ばしコーナーを脱出します。速い。間違いなく速いですが、車よりタイヤが速い。これまで不可能だったレベルのトラクションが掛かってフル加速しているのに、タイヤの余裕がありありと感じられ、もっとパワーが欲しくなり歯がゆくなります。
このタイヤは逆の意味で危ないタイヤです。私は生まれて初めて、自分の運転で酔いかけました。そんなレベル。
引き続いて高速
場所はいつもの超高速ワインディング。ここでも異常なハイグリップは健在です。普通に走っていて今までの10kmプラス。余裕を持ってもう一踏みして更に10kmプラス。以前は3速のトップエンドまででしたが、4速パワーバンド域でも、RRの作法どおりのコーナリング(アクセルを使ってのコーナリング)が、ここまで思った通りに気持ちよく且つ絶対の安心感を持って行えるのは凄いです。また超高速域でのスタビリティも一切不安ありません。まぁ大台は出してないのでそこから上は不明ですが。
というわけで、私的には全く文句がないタイヤですが、確かに、中途半端な運転をしていると微妙な印象を受ける可能性があります。きっちりトラクションや荷重をかけて初めて絶大なパフォーマンスを発揮する。そんなタイヤ。
では、どうしてそういう味付けなのか?実はこのタイヤ、例えば新型AMGのS63だとかアストンだとか、そーゆー超重量級、超ハイパワー車の標準タイヤなんですよね。そりゃカレラ号みたいなライトウェイトスポーツ(ベンツ比)だと、そのような印象になるのも頷けます。
2トンの車重に600馬力。そういうタイヤだと思って扱えば、このタイヤのあるべき使い方が見えるのではないでしょうか。
まぁ何にせよ。20年前の車をこうも簡単に現代の車に変身させてしまう。21世紀の技術は本当に凄いですね。

調べてみましたら

およそ1年半振りの車の話でしたねw
RX-8の話を書いて以来のことでした。
さて私はRX-8に限らず、これまで色々な車に乗って、それに対して偉そうにあーでもないこーでもないと書いてきましたが、今回のタイヤ交換を経て、私の車の評価というものに自信が持てなくなりました。
というのも、もし例えば、今の私が初めてカレラ号に乗ってその印象を書いたとします。(実際の購入当時の私は、悪魔のZに初めて乗った時の城島みたいな感じで全く理性的なインプレが出来ませんでしたがw)

タイヤ交換前のカレラ号に乗っていた場合、私はその印象をトラクション性能を筆頭に「走り」の質に対して、非常に高く評価する一方、ハーシュネスその他乗り心地に対して、20年前相当のそれであると断じたに違いありません。

一方、S001を履くカレラ号に乗った場合、ステアリングインフォメーションの掴みにくさを指摘しつつも、乗り味という面で製造後21年を経た2014年の現代であっても第一級のGTカーとして成立しており驚異的だと絶賛したに疑いありません。

その車の印象を形作るその原因が何かを私は正確に把握出来るか?
残念ながら甚だ心もとないと気付いてしまった次第です。
今回のように他の要件がすべて同じで、タイヤだけを交換したよう場合であれば、その違いを明確に把握できるわけですが、全く事前情報なしに初体験の車に乗って、その印象が果たして何に起因しどう作用しているか。タイヤなのか、足なのか、ボディ剛性なのか、ディメンションなのか、電子制御なのか。或いはそれらの複合によるものか。それを明確に指摘できるか、全く自信がありません。
今回改めて気づかされましたが、私には知識と経験とが、未だまるで不足しています。そんじょそこらの車好きよりは、多少は分かっていると自負がありましたが、どうも大したことなさそうですねw
これからは、これまで以上に真摯に、車に接していきたいと感じた次第。やはり車の世界は深淵ですね。

最早

何ヶ月ぶりか分からないくらい久々に、車の話をしたいと思います。
先日、haseさんと惑星同盟とで京都写真撮りツアーに行ってきまして、その時の写真はまた追って載せますが、その際、haseさんの車RX-8で終日移動したんですね。
私も少しですが運転をさせて頂きました。

マツダRX-8

FD3S型RX-7が排ガス基準やら何やらの問題もあり販売終了となった後、発売されたマツダの魂。
私も今までずっと一度は乗ってみたいと思っていましたが、ようやくその念願が果たせました。

この車の肝を一言で表現するならば「不自然な、完璧な自然さ」であると言えます。

さて、まずこの車の出自です。2003年発売。当時、マツダはフォード傘下です。ロータリーを積む後継車として、フォードは、2ドアのスポーツカーなど認めませんでした。
「大人4人が余裕を持て乗れる4ドア車」これが絶対条件。
要するに普通のサルーン作れと。ミレーニアにでもロータリー積んでろと。普通の真っ当なサラリーマン開発者ですと、おそらくそういう事になったかも知れません。
しかしマツダの開発陣は、そうではありませんでした。ロータリーと言えば、スポーツだろうと。FDの跡にロータリーを継ぐ車が、スポーツでなくてどうするかと。
結果、観音開きの4ドアに、13Bを徹底的に改良した新NAロータリー、エンジンは勿論MTも可能な限り中央に低く寄せた極端なフロントミドシップなどなど。そこかしこに偏執的なまでの拘りを見せ、RX8という車は生を受けました。
で、京都府北部の山道を走ってみた印象。
まずロータリー。とにかくどこまでも回るロータリーの特性は継承しつつ、信じられないのは、低回転からちゃんとトルクがついてきます。従って、ちょっとアクセルを踏み込むなどの微妙なコントロールが実に自然。ハンドリングに関しても、操舵感はちょうどいい重さ、別段きっかけを与えずとも容易にヨーがつき自然に鼻が内を向きます。足回りもしなやかとしか表現しようの無い素晴らしい味。ブレーキ。これも極めて優秀です。ポルシェのような硬質且つキモいくらいの制動はありませんが、十二分にBMWあたり(要するに4ドア世界最高水準)とタメを張れるレベルの自然さと利き。
ということで、この車。とにかく自然です。極めて自然。全ての要素が極めて高いレベルで調和した自然さ。

ですが、この自然さは、本来有り得ないことなんです。

諸元表を見たらすぐに奇異な事が分かります。
全長 4435mm
全幅 1770mm
全高 1340mm
ホイールベース 2700mm
トレッド 1500mm

ちなみに、RX7(FD)
全長 4285mm
全幅 1760mm
全高 1230mm
ホイールベース 2425mm
トレッド 1460mm

車の挙動のシャープさが知れる最も単純な指標の一つにホイールベースをトレッドで割った数字があります。この数字が小さくなればなるほど、挙動はクイックになります。
1.6
あたりが、スポーツカーか否かの指標。ちなみにカレラ号は1.63、FDは1.66、そしてRX8は1.8です。これは完全にサルーンの値(現行ベンツのEクラスが1.79です)

つまり、RX8のこの巨大なホイールベースとトレッド比、観音開きのピラーレスボディ形状を鑑みれば、これだけ自然に走るスポーツカーなど出来るはずがないんです。勿論、小さな欠点は色々あります。しかし、本来有り得ない無茶な制約を課され、開き直りにも似た発想の転換と偏執的な拘りで、それをRX8はやってのけました。
無茶な基本を技術で超える。素晴らしい。本当に素晴らしいです。
33Rにも似た背景ですが、変態っぷりは数段上。いいですね。流石マツダ。こういう所が大好きです。

車は本当に素晴らしい。

しかし、極めて残念なことにRX8は、今年、2012年6月22日をもって販売を終了しました。

RX8。私が残念なのは、この偉大な車が「ロードスター」になれなかったことです。

即ち、今隆盛を誇っている「4ドアクーペ」に、もしかするとRX8は、その嚆矢に成り得たのにそうはなれなかった。ロードスターのような「車の新しいジャンルの可能性」を示す存在にはなれなかった。
それが残念でなりません。
その座はベンツのCLSに奪われ、今そのカテゴリーはポルシェパナメーラ、マセラティクワトロポルテ、アストンマーチンラピード、アウディA7、BMW6グランクーペ、百花繚乱です。
もしスポーツではなくGTを目指せば、愚直に真面目に車作りなどせずカッコのみを追求すれば、当時一瞬訪れたリーマンショック前の瞬間風速的な、特に欧州の好景気に乗じることが出来れば、或いは、上記の車たちに並ぶ存在になれたかもしれません。
勿論、所謂ブランド力で及ばず、そうはなれなかった公算も大きいです。ただ、何とも表現しがたいこの口惜しさがどうしても拭いきれません。

もう一つ、痛惜としか言えないこと。

ロータリーの歴史が、ここで一旦途切れることになりました。

ロータリーに関わってきたマツダ技術者達の心中如何ばかりのことでしょう。

ただ、RX8に乗って確信したことは、21世紀の技術を持って、マツダはマツダであり続けているという事です。単なる懐古ではなく、確たる世界最高水準の技術を持ち、しかし根本は変わっていません。
必ずマツダは、また素晴らしいスポーツカーを生み出してくれる。RX8はそう確信させてくれました。

近い将来あらわれる、あの車。

究極のライトウェイトスポーツを、私は心から期待しています。

何の脈絡も

ないですが

やっぱりTop Gearって面白いですね。

いや、それだけです。暇な人は見てやってください。

しっかしフェラーリかっこいいなぁやっぱり。

お詫びと訂正

先日の記事で、レクサスLF-Aを「80点の車」と書きましたが
その他情報を精査した結果

「FRスポーツとして」は100点と訂正致します。
同時に関係者各位にお詫び申し上げます。

なお「スーパースポーツとして」ならびに「21世紀も10年近くたって」この有様という点は、及第点以下のままです。

均したら80点か。そうか。

4000万円

というお金があって、それで1台の車を買う場合、どんな車があるか。
例えばフェラーリの1番高いのは612スカリエッティで3700万円。
ランボルギーニのムルシェラゴで3900万円。
アストン・マーチンならDBSで3300万円。
ベントレーではアズールとブルックランズが共に4000万円。
ロールスだと残念ながらファントムの安いのが4800万ですからちょっと無理。

というあんばいです。

まぁつまり、RUFのCTR3やヴェイロン或いはSLRのような反則車を除けば、基本何でも買えると。
4000万円とは車の世界においてそういう金額なんですね。
で、4000万円級の車とは即ち上記したような車。ロールスとベントレーを例外とするならば、所謂「スーパーカー」と呼ばれるカテゴリーの車、という事になります。

さて、このたびトヨタが一台の車を発表しました。LF-Aだったっけ。まぁそんな感じの車。
値段は3750万円です。3750千円ではありません。万円です。桁の間違いではありません。

アップロードファイル 561-1.jpg

何このスープラ。

……何というか、この車はある意味トヨタの象徴だと思います。

さて例によって自動車雑誌を全く読まない私は、写真とスペックしか見てませんので、ここから先の話は多分にして偏見に満ちてますが、たぶんあながち間違ってはいないと思いますので続けます。
まずこの車、エンジンはV10です。5リッターで9000回転ブン回って560馬力、ドライサンプで10連独立のスロットル。気合入ってますね。素晴らしいエンジンです。このエンジンはヤマハ製でしょう。
トヨタ本体にこんな気合入ったエンジン作れるはずがない。
そのエンジンからの出力をプロペラシャフトで繋いで、ってトランスアクスルかよ。やるなぁ結構本気じゃね?
と期待をさせておきながら、そこにあるのは何とシングルクラッチのセミAT…意味がわからん。何故?
6MTやDSGならまだしも、シングルクラッチ??何故に?この21世紀も10年経とうという今、スーパースポーツ(笑)のミッションにシングルクラッチ??全く理解出来ません。意味がわからない。
まぁいいや、ボディに話を移します、4505ほどの全長に1895の横幅、ホイルベースは2605とこのクラスの車としては短めですね。GTよりスポーツに振りたかったんでしょう。てか公式HPにトレッド幅載せてないってのはどういう了見だよほんと有り得ない一般人舐めすぎ。
まぁいいや、で重さですが1480とかなり軽いです。この図体でこの軽さでこの値段ってことはアルミはないでしょう。カーボンモノコックか?ほんとに?だとしたら無駄に凄いですね。
というわけでまとめると

素晴らしいV10を積み謎の駆動系を持つカーボン製のFR2座スーパースポーツ(自称)

という事になります。

さて、どこから突っ込みましょうか。全部か。そうか。

てかね、560馬力でFRって時点でもう成り立たないんですよ。
どんだけパワーがあっても、FRじゃ路面に伝わりません。
1500kgの車重のFRでしたら、260馬力でもフルには伝わらないんですから(アルピナ号参照)560馬力なんて無駄。全く不必要です。結局トラコンでパワーを殺しまくるんですからね。
トラクションを生かしたかったらMRかRRか4WDです。FRで、且つ「スポーツ」を標榜するなら無意味。
「GT」なら構いません。好きにしてください。でもこの車は確かスポーツだったはず。しかもスーパー。
…いや、分かりますよ。何故FRにしたかなんて。トラコンの使用を前提にさえすれば、巨大な馬力を持たせるに際してフロントにエンジン置くのが一番安全なレイアウトだからです。
天下のトヨタが、某イタリアの車みたく「死にたい奴は勝手に死ね」って車は作れないでしょうしね。
つまり、鉄壁の安全性を持たせつつ、でもスポーツカーにしたいから、可能な限りフロントミッドに積んでホイルベース縮めてトレッド広げたと。そんなディメンションにしてしまって馬鹿パワーエンジンを支える
ための剛性も確保しようとしたら、ボディが糞重くてどうにもならないんでカーボンにしちまえと。そしたら、天文学的な金額になったよどーしたもんだよこれ。トヨタの名前じゃ無理じゃね?大丈夫そんな事もあろうかとレクサス名義にしといたし。てかF1でうちもスポーツのイメージ着いたしまぁいいけるだろ…って撤退?どーすんだよもう売るしかねぇぞ責任者呼べ。

……4000万円級の車作りってのは、つまり殆どフリーハンドを与えられた車作りです。

ただし絶対に必要なのは、その車に4000万円払っても構わないと思わせる何かを持たせる事です。

それは例えばブランドであったり、圧倒的な走行性能であったり、陶然とさせるような美しさであったり
いや、それら全てが必要です。頂点の車なんですから。

では、LF-Aはどうか。

結局、出来上がったのはトヨタ流80点の車です。4000万円のコストは確かに掛かってますが、4000万円かけた80点の車です。

そして残念ながら80点のスーパーカーなんてスーパーカーじゃありません。

例えどれだけ欠点があろうとも、何かひとつでも、100点いや120点或いは200点が付くような圧倒的な個性がある車、それがスーパーカーです。だからこそ天文学的なプライスタグが付くんです。

トヨタがトヨタである限り、スーパーカーは作れません。

私が口惜しいのはそこです。技術があり能力があるのに、4000万円のコストを掛けられる夢のような環境があるのに、出来上がったのがこの有様ですよ。

…あの時みたいに、全部ヤマハに任せればよかったのかもしれませんね。

それはそれで「トヨタらしい」のにね。

残念です。本当に。

……しっかし、ブサイクだなぁ
なんでこんなカッコにしたんだろ。ほんと分からん。てかトヨタの中の人はこの車をみて、フェラーリやアストンよりカッコいいと本気で思ってるんでしょうか?

まぁいいやもう。日本にはGT-Rがありますもの!!スープラなんて目じゃねぇよ!!

いい物

とは何か?という前回の振りですが、まぁ例によってクルマで考えてみます。
私にとっての「いいクルマ」の基準は何か?

世の中では「いいクルマ」とは「高級車」や「高性能車」を挙げることが多いです。まぁ確かにそれらはいいクルマであることが多いですが、私は別にそれを基準にはしません。

例えば、高級車の代表格である某ベンツなんて、最近のはもう本当に手軽に作られてますし、エンブレムが違うだけのトヨタ車ってのが実態です。
或いは高性能ってのも、基準にするには微妙です。何をもって高性能と呼ぶかにもよりますが、例えば一番分かりやすい走行性能、馬力なんかがいい例でしょう。長らく続いてきた国産自動車の「自主規制」の上限である「280馬力」は、一番分かりやすい「高性能」のシンボルでしたが、そんなもの3リッター級のエンジンにターボ積めば軽く出せます。事実、ワゴンなんかで280馬力ってのもありましたね。

高級も、高性能も、所詮その時限りの物です。時の移ろいによって、かつての高級も、かつての高性能も色褪せ、価値を著しく落とすのが常です。
ですので、私はそれらを価値の基準には置きません。

では、何か。

高級でも、高性能でもなく、私が価値を置くのは「高コスト」であること。
つまり「どれだけ手間をかけてその車を作ったか」です。

利益を得るために、低コストで作ってブランド力に依存した法外な値で売り捌くなんて真似ではなく
理想を掲げ、方法を考え抜き、その実現に向けて最高の手段で作り上げる。
そういう手の込んだ、コストのかかった作られ方をした物は、例え市場価格が落ちようと、性能面で最新の物に劣ろうとも、その存在感、意義、魅力は決して色褪せません。

時の侵食に耐えられる物こそ本当にいい物だと思いますし、製作者の天才に依存しない工業製品に関しては、高コストであることが「いい物」を作る絶対条件とまでは言わないものの、大きなファクターだと思います。

…ただ、この基準で言うと現代の車はほぼ全滅になります。

いい物を手間隙かけて作り上げるなんて事がもう出来ない時代になってしまいました。
いかにコストを抑えるかが最大の目標になった今の世の中の「正義」に対して、私の価値基準は全く相容れません。

しかし、この辺に、或いは問題があるのかもしれません。

人間はそれほど馬鹿ではありませんから、よく知らない物であったとしても物の良し悪しってのは大体、分かります。
手間隙かけられて作られたものには、独特の魅力がありますし。お気軽手軽に作られたものには、往々にしてそれなりの質感しか備えられていませんし、そんなものに魅力を感じることはあまり無いでしょう。
また価値観が多様化した世の中で物を売るにあたり、よく言われる文句に
「高付加価値商品」
ってのがあります。必要十分な性能にプラスアルファの価値を持たせた物が売れるって理屈です。
その通り。お説ご尤も。
ですが、それは往々にして低コストとは折り合いが付きません。

その辺りの矛盾、無理が、今のこの惨状を引き起こしているように思えます。

若年層の貧困化と、グローバリゼーションに突っ走った物作りの失敗。

果たしてこれを打開する方法はあるのでしょうか?
正直、私には分かりかねます。
自動車業界の中の人たちには是非、頑張って欲しいものです。

これからのクルマが「価値」を取り戻すまで、私は、古き良き時代の「いいクルマ」を愛することにします。

自動車業界が

絶不調ということで、ニュースを賑わしてますねこんちわ。
それとセットに言われるのは、所謂「若者のクルマ離れ」というやつです。
曰く、都市圏ではクルマを所有する意味が乏しい。クルマのステイタス性の消失。魅力的なクルマが無い。
若者は携帯電話に金をかけていてクルマに回せない。所有することに金がかかりすぎる。などなど。

まぁぶっちゃけた話。要するに、若年層はクルマを買い維持するだけの金を持ってないと。
でも笑えるのは「携帯云々」です。たかが1万かそこらですよ携帯代なんて。本当にクルマが欲しけりゃその程度の額どうにでもしますよ。それをしないのは、する価値を見出せないからでしょう。

確かに。クルマのローン、駐車場代、ガソリン代、税金、保険、整備費、車検費用などなど考えていけば、一年に100万は大げさにしても、それに近い額がかかるのは事実です。
そして、それを払わせるだけの「価値」をクルマが喪失しているのが現状でしょう。

例えば、クルマの税金や駐車場代やその他諸々の費用が、今の1/3くらいになれば、或いは若年層の所得が倍くらいになれば、絶対に「ちょっといいクルマ」を買うと思うんですがね。
まぁそんな想定は無意味なんで止めましょう。

所謂「若者の意識調査」なんか見てると、クルマに求めるものとして
「燃費が良い」
「維持費が安い」
「人と物を積めればそれでいい」
てな感じの文句が続きます。あとは「エコカー(笑)」でしょうか。
私は「今乗っているクルマを廃棄して、エコカーに乗る」なんてことがとんでもない欺瞞だと思う人間ですので「エコ替え」なんてのは、へそで茶が沸騰する勢いなんですが、まぁそれは置いておいて。

「クルマなんて環境に配慮した普通ので十分」

ってのが、世の中一般の考えのようです。まぁそりゃそうでしょうね。私みたいなのは例外中の例外。
こんだけCO2削減が云々、環境問題が喧しい世の中ですから、それはそれで正しいと思います。

……ただ、私が疑問なのは「いい車なんて要らない」と豪語する彼らのうちでどの程度が、実際にいいクルマに乗ったことがあるのか?ということです。
別に、ロールスやアストンなんて言いません。昔のベンツ、BMW、フェラーリ、ポルシェ。その辺りのクルマに一度でも実際に乗ってみたこと、或いは所有したことが、彼らにはあるのでしょうか?
その上で「やっぱりこんなの要らねぇ」っていうなら話は分かります。
しかし、彼らの殆どは、一度も触れたことすらないのにそういう事を言っているように見えて仕方ありません。

勿論「いいクルマ」っていう価値観自体がもう古いのはよく分かります。
クルマに価値を見出すこと自体が古い。価値観が多様化した今の世の中、もっと他に価値を見出し、金をかけるべきモノがある。
…確かに。その通りです。

じゃあ、それって一体、何ですか?

この質問に、彼らは答えられるのでしょうか??
携帯電話にまさかそこまで価値があるとは思えませんしね。

或いはこういう主張かもしれません。

「これだけ先が見えない世の中でクルマなんかに金をかけられない。貯蓄すべし」

なるほど。確かにそうかもしれません。いや仰るとおりだと思います。

でもね。これはあくまで私の価値観ですが、クルマも、服も、食べるものも、住むところも、何もかも「必要最低限」で、将来のリスクにひたすら備える。ってのは、果たしてどうなんでしょう?
クルマは軽自動車、服はユニク○、食事はコンビニ弁当、酒は発泡酒、住むのは安アパート、家具はニ○リ、音楽は適当な流行物、書物を読むこともなく、テレビは芸人番組。

……そんな人生楽しいですかね??

それが価値観が多様化した世の中での賢い生き方なんでしょうか??

少なくとも私はそういう人生に価値を見出せません。
クルマも、食事も、酒も、服も、音楽も、何もかもですが、世の中には「本物」が存在します。
それを全く知らずに人生を過ごすのは凄く勿体無いような気がしてなりません。

「人はパンのみに生きるにあらず」

そうです。より良く生きなきゃ勿体無い。
バブル崩壊以後、質素倹約ってのが、美徳とされてきました。勿論その通り。華美や浪費を好んで行う必要はありませんが、もうちょっと「いい物」を求めるってのがあってもいいような気がします。

じゃあ「いい物」って何?

という話は、長くなりましたのでまた次回。

嘘みたいな話

ですが、もう今年も仕事納めらしいです。

…全く実感がわかない。

もう今年が終わりとかギャグとしか思えません。有り得ないスピード。
懸案のリア充イベントも全て終了しまして、残す所は地元の連中との忘年会のみになりました。
早い。早過ぎる。シャアよりも早い。具体的に言うと4倍は早い。

…泣こうが喚こうが今年が終わるのはどうにも動かしようの無い事実なのでちょっと現実逃避をしてみます。

車の話。

先日から「やっぱポルシェだろ」と方向を定めたという話はしてますが、じゃあ具体的に私が掲げる絶対条件としては

1、信頼できる店の程度の良い固体であること。
2、964カレラ2であること。(930ターボも可。ただしその場合88年か89年)
3、MTであること。

この三つです。
勿論、92年以降がいいとか、色は黒かシルバーがいいとか、いじってない固体が良いとか、オリジナルペイントがいいとか、要望を言い出すときりがありませんが、所詮中古車は水モノ。
瑣事に気を取られるとゴミを掴まされると相場は決まってます。
まずは程度ありき。
というわけで。この一年くらいあーでもないこーでもないとネットや各種雑誌で中古車情報を物色してきたのですが、大阪のとあるポルシェ専門店で、上記の必須3要素を押さえつつ、且つ私が密かに願ってる他の要素もほぼ完璧に満たしている(色だけはグレーだけど)のを見つけまして、こりゃ一回ひやかしがてら見てやろうと、先日、営業の途中で立ち寄ってみましたら、これが思ってたより結構よさげ。
今度年明けに、もう少し詳しく話を聞きに行くことに。

何だか風雲急を告げる次期車選び。

唯一最大の問題は、ローンが組めるか否かw

さらにもう一つの懸案はアルピナ号の行方です。
手放すのはどうにも勿体無いので、父親に乗らせるってのを検討中。

いつぞや書いた「日常アルピナ、走りにポルシェ」というキチガイのような夢がwww

…いやだからローンが組めるかが問題だって。
勤続1年ってのがまず大問題だし、300通すのは難しいはずなんですよね……。
あぁチクショウ。あと一年早く転職してればよかったなぁ。

よく聞く

警句に
「何かあったときの為に金は貯めておけ」
ってのがありますが、私かれこれ30年近く生きてきましたが
「何かあった」試しがありませんこんばんは。
よく分からない掴みですが、要するに何が言いたいかと言うと
不確実な未来のリスクのために、今を犠牲にするのは如何な物かと言うことです。
もっとぶっちゃけて言うと、好きな車くらい買わせろと。そういう話。

色々考えてきましたけど、やっぱりベンツは違う気がしてきました。
やっぱりポルシェがいい。
だって、ベンツのCLで程度いいのって、400万近いわけです。AMGのCL55ともなれば、新並でも400万を切りません。
そこで私はふと気が付いたわけですよ。
400万出せば、ポルシェ(964)買えるじゃねぇかと。
或いはM3かM5が買えると。

先日は、もう壊れる車はしんどいとか泣き言を言いましたが、んなもん壊れたら直せばいいんです。
金?知るかそんなもん。紙切れとポルシェ。どっちが大事かってことですよ。

先日会社の駐車場に964が停まってたんですけど、やっぱりいいですよ。
あの何とも言えない凝縮された機械感。
やっぱり人生、好きなことしないと駄目です。我慢も大切ですが、無駄な我慢は必要ない。

というわけでまた方向が変わってきた次期車選び。
11月現在の所の本命は964、次いでM3、M5、アルピナ各種となっています。

でもなぁもう一つだけ、夢があるんですよね。
やっぱり死にまでに一度は乗っておきたい、ロールス&ベントレーです。

アップロードファイル 458-1.jpg アップロードファイル 458-2.jpg
ロールスロイス           ベントレー

元は3000万円級の車ですが、90年代のSZ系最終型あたりなら300からが相場。
これも十分、射程に収まるわけですよ。
でね、ロールス、ベントレーに乗って私がやりたい夢ってのはですね
どこぞのいい所に乗り付けて対応を楽しむとかいう悪趣味なことでは勿論なく

鈴鹿に行ってロールス(ベントレー)で車中泊!!

これですよ。
いや勿論、鈴鹿にロールスで乗りつけることそれ自体は、何も珍しくありません。サーキット内のVIP専用駐車場には、ロールス、ベントレー、フェラーリ、ランボなどが目白押しですから、ごく普通のことです、が、しかし。彼等は勿論いい所に泊まるわけでして、一方庶民が集い車中泊を行うあの未舗装の一般駐車場で、それらの車は見たことがありません。当たり前ですが。

おそらく、鈴鹿グランプリ20年の歴史の中で、ロールスロイスで乗り付けて車中泊をやらかした馬鹿は居ないはずです。延べ400万人近くの動員で、恐らく、一人も居ないでしょう。

…やってみたい。

20年で唯一。400万人に一人の馬鹿。

ロールス(ベントレー)で、あの難民キャンプのような鈴鹿の湯に乗り付けたい。
あの格調高いピクニックテーブル(背もたれの後ろに格納されてて後部座席に座るご主人様が使用するそら美しい木目のテーブル。新幹線とかについてるのを超豪華にした物と思ってください)で、寝起きのコンビニ朝食を優雅に取りたい。

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※ロールスの後部座席、シートの後ろに見えるのがピクニックテーブル。

もう何と言う究極の無粋。究極の無駄。究極の馬鹿。

…やってみたい。これを夢と呼ばずして何と呼ぶ。いや或いは浪漫とでも言いましょうか。

でも流石に、このネタのために400万円出すのはどうかと思う。

まぁいいや、ますます意味不明かつ馬鹿極まりない次期車選びはその混沌さをいや増して参りました。
あと4ヶ月ほど、馬鹿な考えを続けましょう。

ちなみに大穴はアルピナ号、大レストア計画です。

車の運転

を人様に対してどうこう語れるほど私は別に上手くもないですが、なんかそんな流れですので、ちょっと私が心がけてることでも。

「自分以外は敵と思う」

これに尽きます。
例えば、信号なし交差点はこちらが優先であろうと私は徐行しますし、住宅街はガキが特攻かけてくるものだと思って常に左足はブレーキの上に乗ってます(私はAT乗る時、左足ブレーキを頻繁に使います)
或いは渋滞やらで止まる時も、後ろから馬鹿が特攻かけてきても逃げられるように、左右いずれかに逃げ場所を確保してます。

「愚者が二人居たとき事故が起こる」

ってのは至言だと私は思いますから、少なくとも愚かな運転はしないようにしてます(一般道)

また普通に流れてる時は十分な車間距離を確保しつつ、目線は目の前の車の更に2,3台前。
信号機を見るのは、車用だけではなく、歩行者用も見る(歩行者用が赤になれば車は黄色になります)
更に、頻繁に左右のミラーとバックミラーで、自分の周囲の状況を把握します。そうすれば、何かあった時、自分がどちらに逃げれば良いのか常に意識できますし、そんなに大げさじゃなくても、例えば、右左折の車に支えて一緒に止まるなんて馬鹿馬鹿しいこともしなくてすみます。
ただ車間距離を取ると、結構な頻度で馬鹿に割り込まれるのが玉に瑕。

高速でも同じでしょうか。
とにかく目線は先に。そうすれば車間が詰まってブレーキ踏むとか馬鹿なことは無くなりますし、アクセルの調整だけで走れます。
あとはミラーの確認をとにかく密に。そうしないと阪神高速や首都高は走れたものじゃありません。

とにかく、状況把握がしっかりしてれば、アクセル操作(効率のいいエンジンブレーキの使用)だけで十分走れます。
現に、私のアルピナ号。一般に欧州車は日本車に比べブレーキの減りが早いにも関わらず、買って5年。ブレーキパッドは全く減ってません。MTってのを割り引いても少ない。車屋が驚いてるくらい。
財布にも地球にも優しい運転。エコエコ。

…まぁこのくらいで当たり前だと言えばそのとおりかもしれませんが
以上が普通に走る時。

さて、状況が許す場合。

目線を先にってのは鉄則です。しないと死にます。
前を走る車が覆面か否か。オービス看板(高速道路のオービスは必ず事前警告看板が2回あります)がないか。
特に覆面の看破は最重要です。定番のクラウン、スカイラインだけでなく、近畿道のベンツ、阪和道のステージア(!!)なんてのもありますから要注意。
まぁでも覆面が紛れてる時は、車の流れが妙なので、違和感ありますけどね。
あとミラーで後方確認(急に追い越しレーンに入って追尾姿勢をとる車がないか)これはもう見てる時間より長いくらい。しないと(免許が)死にます。
そしてとにかく、速度が上がれば上がるほど「急」が付く操作はご法度です。先を見越してゆっくり操作。しないとリアルに死にます。

……って、誰かが言ってました。私は常に安全運転ですから。そんなことは知りません。

またそういった状況把握だけじゃなくて
発進、加速、ちょっとした加減速、レーンチェンジ、カーブ、交差点の右左折、停止。
そういった運転の全てに関して、もっとスムーズにできないか。もっと上手くできないか。私は未だに常に意識して走ってます。
いやほんと。特にアルピナ号に乗ってる時は。
例えば、減速しながらシフトダウンして交差点を曲がって回転あわせて2速に入れて綺麗に立ち上がる
ってのを、自分が思い描いたとおりに出来たりすると、一人で喜んでます(変態)
そんなわけで、色々気を使って運転するものですから、私は「居眠り運転」ってのが理解できません。運転中に眠くなるってのを、私は免許とってこの方、一度も経験したことがありません。
(まぁ流石に、徹夜で鈴鹿を目指す時は交代で運転しますが)

と言うのが、私の運転の仕方です。

きもい。我ながらきもい。

でもこれでかれこれ6年くらい無事故無違反です。次の免許更新でゴールドクロス(違

…生涯通したらどうかって?

……車ってああ見えて結構簡単に引っくり返るんですよ?(トラウマ)

渋滞の名所

ってのがあります。東名なら大和トンネル、昔の名神なら天王山トンネル、中央道小仏トンネル、そして中国自動車道の宝塚トンネル。他にも勿論色々ありますが、料金所関係を除けば特に有名なのはこの辺りでしょうか。
先日私が、休みにも拘らず引っ張り出された休日出勤の帰り、即ち三連休の最終日、この中国自動車道宝塚トンネル先頭の20kmオーバーの渋滞にはまりました。
行き1時間で行けた所を、帰りは4時間です。心底有り得ない。もう中国自動車道死ね。氏ねじゃなくて死ね。

冒頭で挙げたとおり、強烈な自然渋滞の発生場所は、多くの場合トンネルと、カーブ、或いはアップダウンの複合で起こります。
件の宝塚トンネルの場合、まず上り坂で一つ目のトンネル。それを抜けて下り坂+緩いカーブそしてもう一つのトンネル。という按配。
で、一般論として、上り坂に差し掛かると、アクセルの踏み込みが足らずにスピードが落ち、カーブになるとまたスピードが落ち、更にトンネルでは無意識にブレーキを踏むからスピードが落ちる。
先頭の平均速度が落ちると、その後ろはもっと速度が下がり、その後ろは更に下がり、更にその後ろは……と、仕舞いには限りなく速度がゼロに近くなる=渋滞と。

えーっと、正直、意味が分かりません。

上り坂では普通アクセル踏みますよね?
下り坂でも勿論アクセル踏みますよね?
トンネル?横風の影響がなくなる絶好の最高速トライの場ですよ?
高速道路でブレーキ踏むのは、料金所とオービスと覆面と300R級のコーナーだけでしょう?
教習で何を習ったんですか?

…まぁそれは冗談にしても。制限速度で走る限り、高速道路でブレーキ踏む必要はどこにもありません。
これは絶対です。
そもそも高速道路は、ブレーキ踏まなきゃいけないような作りにはなってないんです。
それなのに何でブレーキ踏むかな。さっぱり分からん。

自然渋滞の軽減のために、一番簡単なのは、速度規制でしょう。
そう「最低速度規制」です。

80km以下で走ったら一発免停。

逆オービスつけるの。そこかしこに。

いやでもほんと。日本の高速道路はもうちょっと考えた方がいいです。
片側3車線ある所なら、一番左の第一車線は80km、真ん中の第二車線は100km、そして右の第三車線は、本音は無制限ですが、まぁ150kmくらいで。
そうした方が絶対にいいです。それぞれ最低速度規制もつけてさ。それ破ったら速度超過と同等に罰則。

こーゆー事を言うと、スピード狂は一人で死ねと思われるかもしれませんが、アクセル踏まない人間のせいで、超渋滞が発生しているという事実を、踏まない人は自覚して欲しいものですね。
何も無茶なスピード出せとは言ってません。
踏む時は踏む。流れを乱さない。高速道路はしっかり適正速度(法定速度)で走りましょう。そうすればみんな幸せです。

※確かに私はそれなりの速度を出しますが、車線を縫って走ったり、ましてや路肩を走るだなんて下品な真似は絶対にしません。あくまでも人に迷惑かからない状況でのみ踏みます。
他人にブレーキ踏ませないってのが最低限のマナーだと思いますので。
ただ、和歌山まで一時間で着くってのは流石に早朝でもやりすぎのような気がしなくもな……ってあれ誰か来た。

予告

に従いましてGT-Rのお話
なんか日産GT-Rとポルシェがニュルのタイムを巡って揉めてるとか。

http://response.jp/issue/2008/1010/article114840_1.html

しっかしニュルのタイムなんて、どこの車もドーピングしてて当たり前なのに(特に酷いのはフェラーリです。599や612みたいなクソ重いV12のFRのGTカーが8分切るわけねぇしw)
わざわざ名指しで、あのポルシェが難癖つけたことが凄い。33Rの時もありましたが、あの時とはレベルが違います。
つまり要するに、GT-Rはもう完璧にポルシェターボ(しかもGT2)と対等な車かそれ以上だと、そういうことでしょう。
ポルシェ必死だなw
まぁしかしこないだも書きましたが、GT-Rの速さは、私なんかでも色々その理由が分かりますが、ポルシェのそれは分かりません。GT2ってのはRR。ただの後輪駆動、2駆ですよ?しかもドライバーエイドの電制無し。
そんなキチガイみたいな車が、ニュルで7分30秒とか。もう全然意味が分からない。
2600万円っていう値段も意味が分からない。
分からないのでポルシェの話は置きます。

GT-Rの話。
アップロードファイル 445-1.jpg
私も色々GT-Rに関する本を読みましたが、あの車は、半端じゃなく手間がかかってます。正直有り得ないです。
エンジンは言うに及ばず、愛知機械のトランスアクスルDSGも、IHIの敢えて非等長としたエキマニも、ヨロズのサブフレームも、ユニプレスの燃料タンクも、ビルシュタインも、ブレンボも、全部が全部
通常の量販車とは全く次元が違う作られ方をしてます。
あれに並ぶのは、日本車ではトヨタのセンチュリーだけでしょう。
レクサスの作りでさえもGT-Rと比較すればクソです。
つまり、世の中の99・99%の車と比較して、全く比較にならないほど隔絶した作られ方をしてます。

そんな車がたったの800万。

有り得ない。8の左横に1が付いていても全くおかしくない。そんなレベル。

しかし製造過程を追った物を色々見ていると、何故そんな「有り得ない」ことが実現できたのか、なんとなく分かります。

誤解を恐れず一言で言うと

誰一人、この車で儲けようと思ってない。

ってことでしょうか。
「GT-Rを作る」ということが、設計者に通常では有り得ない図面を引かせ、サプライヤーに通常では有り得ないパーツを納入させ、熟練工に通常では有り得ない物を組ませ、ライン工に通常では有り得ない仕事をさせてしまう。

その昔の湾岸ミッドナイトで、チューニング屋の親父がいいこと言ってます。
多くの日本人は自分をギセイにしてでも仕事に取り組む。そんなことは諸外国では有り得ないとの指摘に対して―

―優れてて信頼性があってそしてコストも抑えられている
人件費もけして安くない日本でなぜ今でもソレができるのか?

つまり、それがギセイですヨ

いい仕事をサプライできる側でありたい
ただ ただそれだけですヨ

ギセイはあってあたり前 
それをギセイとおもわない心なんですヨ

世界中ドコに出しても恥ずかしくナイと思ってるんです

…流石。ACEの後藤はいい事言う。
まぁでもこの調子で全ての車を作ってると、あっという間にGMになっちゃいますから絶対駄目です。
ただ、恐らく、GT-Rに携わってる人たちは、程度の差こそあれ、こういう気持ちじゃないでしょうか。
インタビューを読んでると、開発主査水野さんを筆頭に、各種サプライヤー、職人達、その全員からある種、誇りのような物が感じられます。

つまり何が凄いって、「GT-R」という車が、人々にそう思わせる力を持った車だってことです。
「ブランド」と言い換えてもいいかもしれません。
たぶん、日本の車で、そう思わせる事ができるものって、他に無いでしょう。REくらいか。

それが、凄い。

まぁとは言え勿論、経営ってのはボランティアじゃありません。
GT-Rっていう看板。ブランドを輝かせれば輝かせるほど、その広告的価値が高まりますからね。
GT-Rで儲けが殆どなかったとしても、それがブランドとなり神話になれば、その恩恵を日産もサプライヤーも受けます「GT-Rのパーツ作ってる」ってのが宣伝文句に繋がるわけですから。
或いは、そこで働く職人のモチベーションにも繋がります。GT-Rに携わる職人は、選ばれた方々ですからね。
俺もそうなりたいって思わせることができれば、職人全体のレベルの向上にも繋がるでしょう。
そういう意味において、F1に参戦して湯水のごとく無駄金使うこと考えればよっぽど効率がいいとも言えますし、長い目で見てちゃんと儲けに繋がってるわけですが、でもなんかそんなこんなの云々よりも何よりも、車に掛ける暑苦しいくもムサ苦しい思い、心意気みたいなものが感じられる、数少ない日本車であることは間違いありません。

実際、高速を走るGT-Rのあのえもいわれぬ迫力。
正直、不恰好で、お世辞にも美しいとは言えない、奇妙なカタチをしてますが、しかし車が発するあの問答無用のオーラ。
どう見てもタダモノではない雰囲気が漲ってるあの機械。

凄いとしか言いようがありません。

本当日本人ってドイツ人と並ぶ変態だなぁとあの車を見るとしみじみ思います。

その登場から現代に至るまで「走るための車」は何だかんだ言っても、ポルシェが一番でした。
しかし、21世紀、本当にポルシェ相手にガチの真っ向勝負を挑み、そして勝てる車が、なんと日本から生まれたわけです。
何とも嬉しい話です。個人的にはノーベル賞よりも凄いと思います。ノーベル走り車賞とかあったら絶対取れるwww

ここの日記で取り上げるたびに絶賛のGT-Rですが、色々知れば知るほど褒めるしかありません。

正直、欲しいです。

でも800万はどうひっくり返っても無理。最近よくある「据え置き型ローン」とかやってくれないでしょうか。
それがあれば、明日にでも日産のディーラーに行くのになぁ

というわけでお願いゴーンさんなんとかしてw

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