福野礼一郎の名著のことではありません。
日本のレンズメーカーに「コシナ」という信州信濃に本拠を構える会社があります。まぁマニア受けする渋い仕事をするメーカーでして。そのコシナのHPに「こだわりの理由」というレンズ作りのあれこれを隔週で連載するコラムがあり、私も毎回拝読してきたわけですが、この度、それを加筆修正写真を追加し
Canon 5D3 + Leica Macro Elmarit-R 2.8/60mm
『ツァイス&フォクトレンダーの作り方』
として、書籍になりました。
クルマはかくして~ほどマニアックではなく、カメラに少しでも興味のある人なら楽しんで読んで頂ける内容かと思います。現代の工業製品メーカーとしては、恐らく希少な「職人の手作業」が多く介在する一連の物作りのあらましは、手元にあるツァイス、フォクトレンダー銘のレンズへの愛着をいや増すに疑いありません。
私はこれを改めて読んでみて、SWH3型の購入を堅く決意すると同時に、ZMのツァイスレンズも欲しくなりました。
Distagon 1.4/35mmは流石にZEを持っているので微妙ですが、SonnarとPlanarの50mm、Biogonの28mm辺りに興味をそそられます。また最近のSony用Loxiaが実に素晴らしい描写なので、是非ともそろそろPlanar50mmZMをリニューアルして欲しいですね。
またOtusの85mmも半端ではありません。私の中では85mmはCanonのEF85mmF1.2Lが鉄板ですが、Otusは更にそれを上回りそうです。まぁ5D3のファインダーとテンで当てにならないフォーカスエイドで85mmのF1.4をMFで合わせる自信はサッパリありませんが。
というわけで、すでに手元にあるレンズへの愛着が深まる一方、物欲が無限に広がる素晴らしい本ですので「ツァイス」とか「フォクトレンダー」とかの単語に惹かれる病気を患っている方は是非ご一読を。
…しかしツァイスの本をライカで撮るのは失礼な話ですよね。ここはMacro Planarか。そうか。