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振休が

取れたタイミングで「天気の子」を見て来ました。こんちは。
さて、可能な限りネタバレなしで行きたいと思いますが、結論から申しますと、私は新海誠を見直しました。こういう映画を、君の名は。の後で作ることが出来る。その筋金入りのキモオタ魂に感動しました。
「ポスト宮崎駿なんて興味ない。俺は俺だ」
「俺が作りたいのはこういう映画だ」と。
よく表現の世界において、どこまで「真摯」に作品作りに没入したかを示す、下品な例えとして「フルチンになる」という言い方がありますが、もうほんと、それはそれは見事なフルチンでした(褒め言葉)

これは新海誠の、この狂った世界に対する自分の姿勢を示した、極めて私的な、自分の為の映画です。
しかし、エンターテイメントとしてのギリギリの一線はしっかり守ってます。
こと分けても、雨の描写。都市の描写。空中での浮遊感などなど、アニメーションの水準が凄まじい。新海作品の背景描写の美しさはもはや伝統芸ですが、今回のそれには瞠目させられました。IMAXで見ましたが、ホントに自分が空の中に居るかのような錯覚に囚われそうになる、そのくらいのレベルです。
一方で、極めて冷徹に今の日本を描写しています。
主人公たちには主人公補正によるファンタジーの力がありますが、そんな力を持たない普通の、無力で無知な若年層であれば、極めて容易に都市の陥穽に落ち込んでいくであろうことが透けて見えます。共同体の規範から外れて生きることは、まず不可能であることが冷たく陰鬱に描かれる息苦しくも真っ当な世界。主人公は、家出の高揚感でそれを感じていませんが、この映画は単純なエンターテイメントでは決してありません。
そいういう真っ当ながら狂った世界を覆う「空気」に対して、主人公(=新海誠)は何を選択するのか。オチに対して賛否があるようですが、その議論はナンセンスです。
この物語は徹頭徹尾、新海誠の新海誠による新海誠の為の映画ですから、あのオチしか有り得ない。

さて、新海作品の世界は、基本繋がっています。
これから先、どうなるのか?この「東京」が、これからの新海作品の舞台になるのか?ああなってしまった東京で、果たして、どうやって孤独や すれ違いを描くのか。非常に興味深いですね。
ですが、不安はありません。新海誠は信じられる。これからも彼らしい作品を作ってくれると確信できます。
安心して気長に待つことにしましょう。
何れにせよ素晴らしい新海誠でした。本当に有難うございます。

君の名は。

チクショウ。おもしれーじゃねーか。

ただ、ラストシーンは小田急線のあの踏切なら尚良かったですね

事前情報を

全てシャットアウトしても大成功したシン・ゴジラと
これでもかと宣伝を繰り返す、君の名は。
果たして勝つのはどっちなんでしょうかね?

ゴジラを

ここまで見事に描いた庵野に、ウルトラマンを撮らせたら超面白いんじゃね?
と思いついてテンションが上がるも

…いや、それエヴァじゃん

と気付いて、何か寂しい思いをする夏の一日

(パニック)映画的お約束

ってありますよね。現代科学を圧倒的に凌駕した超兵器が突然開発されるとか、何故か知らない間に人類の存亡を一手に引き受ける主人公とか、何故か唐突に展開されるラブコメ要素とか、敵側と心を通わす美少女とか、何の脈絡もなく出てくるジャニーズとかAKBとか、なんだかよくわからない主題歌とか。
うんざり、というか、まぁ仕方ないよね一般受けするには。と飲みこまざるを得ないわけですが。

庵野がエヴァをほったらかして趣味爆発で作った映画

シン・ゴジラ

私も見に行った訳ですが。
そーゆー邦画的お約束が、一切、完全に、微塵も、ありません。
徹頭徹尾、「現実の日本」が、もし本当にゴジラに直面したら、どうなるのか?
という、シミュレーションフィルムになってます。

素晴らしい。

官邸の恐るべき意思決定の遅さとか、官僚たちの人外な事務処理能力とか、自衛隊の神がかった練度とか、アメリカの余りの大雑把な被害想定とか

全てがリアルです。
まぁもちろん、映画的な嘘が皆無かと言われれば決してそうではありません(だって映画だし)ツッコミどころがいろいろあるのも事実です。
ですが、未だかつて日本の特撮、SF、その他パニック映画で、ここまでリアルな群像劇を描いた映画はありません。

さて、個人的に。いや恐らく全ての人が、ゴジラと言われて想起する
あの、口から放射線ビームをぶっ放しての破壊シーンですが、巨神兵の描写を宮崎駿に一任された庵野が作ったわけですから、そりゃもう半端じゃありません。本気で洒落にならん大災害として、とことんリアルに描かれます。
私も今までゴジラ映画は色々見てきましたが

「もういい加減、死んでくれ」

とゴジラに対して思ったのは今回が初めてです。そのくらいのレベル。

というわけで、冒頭で挙げたような、映画的あるあるが好きな方には全くお勧めできません。例えば一般的なリア充が初回デートで選ぶ。とかは絶対に避けるべきです。
しかし
「生粋の特撮オタクが、自分の理想とする特撮を、全てのしがらみを捨てて作り上げた映画」
或いは
「エヴァ無しで挑む、ヤシマ作戦」
と聞いて、見てみたい、と思える人には是非お勧め。絶対に見るべきです。

…あーもう一回見たい。

先日から

全国のごく一部映画館で、ごく一部の人種に絶賛公開中の映画

「涼宮ハルヒの消失」

ですが、今日、漸く見てきました。
感想は、もうシンプルに

見事。

それに尽きます。映画を構成する全ての要素が完璧でした。素晴らしい京アニクオリティ。
最高です。カンペキです。理想どおりの消失になっています。
もうエンドレスエイトの件は水に流します。
上映時間2時間40分という正気の沙汰ではない超長時間映画ですが、見終わってすぐにもう一度見たいと思うほどです。ブルーレイを購入するのは規定事項です。

と、まぁ内容は素晴らしかったですが、久々の、本物のヲタ専用映画ということで、私久々に本物の人たちに囲まれてきたわけですが
…もの凄いアウェイ感を味わいましたw
白マントを羽織る宿命でしょうか、リア充に混じってもヲタに混じっても、両方でアウェイ感を味わうことになります。私のホームはどこにあるんでしょうか。

さて、そんな話はさておき、昨日3/19で、ここ馬の餞は、連載9年を突破し、10年目に突入しました。
当時の小学校1年生が、この春には高校生ですよ。有り得ないにもほどがあります。私はこの年月で何を果たしたでしょうか。就職して転職してポルシェに乗った。以上。

もう俺が消失しろ。

というわけで、最近はネタの枯渇も死活問題レベルで、更新頻度もそう多くはありませんが細々と続けて参りますので、皆様も何卒今後とも暇な時は見てやってください。

では10年目もよろしくお願いします。

夏頃に

ここで紹介した「とある飛空士への追憶」という小説。
アップロードファイル 570-1.jpg
http://pasture.s59.xrea.com/cgi-bin/cdiary/diary.cgi?no=529
これが何だか映画化という話です。

…正直、微妙です。

巧く作れば、ラピュタにも匹敵する神映画になりますが、下手にやられると、あの素晴らしい原作を汚されるわけですから正直気分が悪い。

で、これは難しいと思います。

「飛空士シリーズ」の肝は何といっても空戦シーンです。
それも、マンガ的小説的な嘘を極力排して、リアルに、精密に、それ故に息が詰まるような緊迫感を読者に与えるのが、飛空士シリーズの真骨頂です。
事実、狩野シャルルの駆るサンタ・クルスと真電との絶望的な戦いの中で、何度も執拗に書かれているのは「如何に正確に基本動作に忠実な操縦をし続けるか」という点です。
だからこそあの息詰まる空中戦が生まれるわけですが、言ってしまえばそれは「当たり前の所作」の繰り返しになります。
絵的には映えない。
小説であればこそ、その意味、その難しさを如何様にも表現できますが、それを絵にするのは余程の手腕がないと難しい。
そして、もう一つ。そもそも、この小説のイラストを担当している絵師が下手すぎる。
全っくメカが描けません。何で?この小説の挿絵を描く人間が、メカを描けないって有り得ないでしょう?
更に、ファナ・レヴァームの美しさ、威厳が、全っく描けていません。
萌え絵が描ける人間に描かせればいいってもんじゃねーだろ。
…まぁ、正直、この小説がここまで売れるとは全く考えてなかったんでしょうね。仕方ないと言えば仕方ありませんが。

というわけで、余程腕の立つ総作監と、メカデザインと、空戦が描ける人間が必要です。あと声優。

シャルルは別にいい。適当な芸能人でもまわない。でもファナは、ファナだけは、巧い声優を使わないと絶対にいけません。
何故ならば、この一連のサン・マルティリア脱出劇が「西海の聖母」を生んだと言っても過言ではないわけで、そこでのファナの心の機微を、どう、表現するか。これは、芸人やそんじょそこらの芸能人では絶対に不可能です。声優でも下手なアイドル声優(笑)なんかじゃ荷が重い。

つまり要するにグダグダ長々書いてきましたが

全ての要素が揃わないと、糞映画になると。

そういうことです。で、たぶん、まぁ8割方そうなるでしょう。だってあんまり金掛けそうにないし。

「声優」の部分だけ目をつぶれば、ジブリにやってほしかった。凄いのが出来ると思います。
京アニ?どうだろなぁ、今度公開の消失を見るまでは私、京アニを信じられませんので。

大穴:実写映画www
その時は、ファナは宮崎あおいでお願いします。覚醒ファナをやれるのは彼女だけです。

※飛空士シリーズ最新作「とある飛空士への恋歌3巻」の話をしたかったんですが、長くなったのでまた今度。

ここ数日

エヴァ絡みの検索でここをご覧頂く人が多いようなので
ちょっと某所で見つけた「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破 50の質問」でもやってみようと思います。
ネタバレになるので、見たくない人は見ないでくださいね。

続きを読む

あ…ありのまま

アップロードファイル 514-1.jpg

…いや、ちょっとしたはずみでつい。だってイオンシネマ久御山が10周年とかで今日も1000円だったし、なら2回見ても同じかなって。

しかしほんと危ない。今の私ですから冷静でいられますが、これがあと12年くらい昔だったら、やばいことになってましたね。危うくまた道を踏み外してしまうところでした。

そんなこんなで某掲示板でも概ね絶賛の「破」ですが
「こんな熱血展開はエヴァじゃない」
との指摘があります。
まぁ確かにそれはそうなんですが、そもそもエヴァはテレビ版で、あれで、完璧に完成された作品なのでそれ以後の全ては、焼き増し、補足説明、表現方法の変更に過ぎません。
昔のエヴァを反復するのなら、新劇場版などそもそも必要ないんです。
それはもう12年前(Air/まごころを、君に)で終わったことです。
やるなら違うものを作らないといけない。
エヴァで人生を大きく踏み外した生粋のエヴァオタである私が言うんですからまず間違いありません。

そんな私は、テレビシリーズのエヴァ至高派ではありますが、一方で、碇シンジのあのクソッぷりが心の底から嫌いな性分ですので、今回のような展開の方が圧倒的に好きです。
いや、正直今回のシンジでもまだイライラするw腹くくるのが遅すぎ。

まぁ何でもいいや。やはりとにかく面白いです。
まだ見てない人は是非。そして一緒にもう一度人生踏み外しましょうw

ランボー怒りの

休日出勤というわけで、カレラ号で仕事に行った帰り、たまたま久御山のジャスコ、イオンシネマに寄ると、たまたま某ロボットアニメが初日ということらしく、あらまぁ奇遇なこともあるもんだと見てきました。

正直、某ロボットアニメを取り巻く最近の諸々は、歯痒いというか気分悪かったわけでして、もし今回の「破」が、それにおもねるようであれば、私としては興醒めどころかちゃぶ台引っくり返してブン投げてやるつもりだったんですが、果たしてどうか。

映画館内は、初日にも関わらずリア充カップルたちが結構多く、その昔Death&Rebirth公開初日、あの時の雰囲気とは全く世界が違いました。アキバと渋谷くらいの差。何でエヴァをこんなアウェイの雰囲気の中で見ないとダメなんでしょうか。パチンコって凄いね。
ま、もちろん、大きなお友達も数多く居ましたが、重度のキモオタは居ませんでした。面白くない。

さて、では肝心の中身はどうだったかというと

ちゃんとエヴァでした。

もうほんとキモイし、中二病全開だし、一般人ガン無視。エヴァオタ歓喜。素晴らしい。完璧です。面白かった。
でも今回の映画で一番面白かったのは、エンドロールが始ったら速攻で立ち去るドン引き状態のカップル達の姿ですね。
そうそうお前等が来る場所じゃねえんだよwwwリア充は大人しくターミネーター4でも見てろwww

ネタバレにならない程度に見所(?)を。

・冒頭のウルトラマンっぽいSEに吹きそうになる。
・山寺宏一と坂本真綾の英語の上手さにびびる。
・宮村優子の声を何年ぶりに聞いたことか。劣化も少なくオタ安堵。
・まさかの萌えアニメパート。キモさ満点。一般人ドン引き。
・アスカのツンデレと死亡フラグ連発っぷり。
・綾波レイの破壊力の飛躍的な向上。長門にオリジナルの貫禄を見せ付ける。ぽかぽか。
・サハクイエル戦の描写。兵装ビルまさかのバンク機能。ソニックブーム自重。
・ゼルエル相変わらずの無敵ぶり。
・ゼル波レイ
・暴走初号機相変わらずのチートぶり。
・カヲルの相変わらずのキモさぶり。
・ループ確定。
・今日の日はさようならと翼をくださいは正直どうかと思う。
・カメラワーク、絵の撮り方が神懸り的。
・作画レベルの異常さ。特に19話部分は後世に語り継がれるレベル。

こんなところでしょうか。

正直、面白かったです。明日もう一回見に行こうかと思うくらい。
いやほんと。パチンコにエヴァを売った庵野なんかカスだと思ってましたが、申し訳ありません。
「所信表明」とか「エヴァを超えるアニメがなかった」とかクソみたいなことぬかしてんじゃねぇって思ってましたが、あんたやっぱり凄いわwww
もうパチンコがどうこうとか言いません。こういうレベルのモノを作ってくださるなら何も文句は言いません。数々の無礼、お許しください。
ただ、ひとつ、希望を言いますと、もうちょっと間隔を短く作って頂けるとなお有り難い。
序からもう2年ですからねw次回Qはいつ見られるんでしょうか。
ま、気長に待ちましょう。その価値はありましたから。

懸案の

ハゲタカ劇場版ですが、まぁ何と言うか。

救い様がありませんでした。

リアルに作った弊害というか、所謂「物語的な予定調和」は皆無です。
物語のクライマックスに当たる鷲津の逆転の一手なんかは、まぁ「ハゲタカ」をこよなく愛するような人達にとっては、容易に読める範囲内の話です。そう鷲津の言うように

「想定の範囲内ってやつです」

エンターテイメントとしてのカタストロフをこの映画に求めてはいけません。
ハゲタカの根幹を成す、人間の織り成す丁々発止のドラマ、それこそがこの映画の本質でしょう。
しかし、しかしです。ドラマ版と比べて、人間の内面の、曰く言いがたい想いを描くには、如何せん役者が追いついていません。
ドラマ版の文太さんや、田中泯さんのあの神掛かった演技に対して、映画版で新たに出てきた役者達は残念ながら、彼等の域には達していません。まぁ当り前の話です。20代の俳優にそれを求めるのは酷過ぎる。

とはいえ、現実的に、そのような苦境に立たされているのは、30にも満たない人間たちばかりですからそれはそれでリアルなのかもしれません。

……私は何を言いたいのでしょうか。

正直、この映画を見た私自身、まだ、この映画を消化し切れてはいません。

いままで色々と、込み入ったオタク映画を見てきた私をして、今回の映画版ハゲタカは容易に語れません。

そのくらい深い映画だと思います。

もう一度見たい。DVDを買うことは映画作成発表時からの規定事項ですが、それを待っているのも苦痛です。もう一度見たい。
映画を見終えた時は、もう一回見るのは苦痛かな、と思ったのに、時間が経つにつれ、また見たくなる非常に不思議な映画です。

さて、ちょっと話を軽めのに変えまして、今回の映画版の第二の主役である自称中国残留孤児三世の劉一華こと玉山鉄二ですが、いやはや。結構ちゃんとした演技で驚きました。イオンシネマ久御山で彼の演技を見るってのも面白い話ですが、まぁ良かったです。これからもっともっと場数を踏んでいい役者になってほしい。
でも今はまだ、足りません。今回はちょい役だった松田龍平に比べ存在感がぜんぜん足りない。
ただのイケメン俳優に終わらず是非、日本を代表する俳優になって欲しいです。

まぁなんだ、何れにせよ、ドラマ同様「数字を取れる」モノでは全くありません。
しかし、好きな人間には堪らなく好かれる、そんな映画です。

ハゲタカ好きな人は是非どうぞ。

ドラマ版を見て、いいと思えなかった人は見なくていいです。

好き嫌いがハッキリする話。そいういうがいいですよね。

微妙に

ゴールデンウィークも半ばを過ぎようとしてますこんばんは。
この休みを充実したものとすべく、私は昨日、カレラ号を洗車した後、高校時代の連中と夜中の3時近くまで飲み4時に寝て、でも頑張って9時に起きてハゲタカ再放送を見ましたが、明日は結婚式ですから(ハゲタカ)見られないので、DVDを引っ張り出して3,4話を更に見て
やっぱり神ドラマだと再確認しました。
さて、明日は朝7時くらいに起きて横浜まで行き結婚式に出た後、そのままとんぼ返りで京都に戻り夜は中学時代の友人とまた飲みます。
明後日は何しましょうか。天気次第ですが、ハゲタカを見た後は折角なのでカレラ号でドライブに行きたいですね。
でも帰省ラッシュにはまるからやめとこうかどうしようか。まぁ適当に考えましょう。
何れにせよ当初の予定通りのGWの過ごし方になりそうです。ここまで見事に女っけが無いのはどういうわけだ。
他人の恋路の手伝いばっかりやってるのはどういうわけだちくしょう。

まぁいいです。いつかいいことあります。

さてそれはそうとしてハゲタカですハゲタカ。

今日は1話と2話でした。明日は3,4明後日5,6です。

1話はイントロダクションとしてのお話。三井銀行…否。三葉銀行とのバルクセールのお話で
2話3話はサンデートイズの入札話。
そして4,5,6話が、大空電気でのプロキシーファイト→TOB合戦→EBO成立

というのが主な粗筋。しかしこれが燃える。面白い。何度見ても。
今度の映画は、初日のレイトショーで確実に見ます。私的に某ロボットアニメの期待度が1だとするとハゲタカは53万です。そのくらい期待してます。

てか映画もいいですが折角なんだから躍る大捜査線みたくスピンオフ作品を作ってほしいですよね。

私が見てみたいのは、あの中尾彬演じるタヌキ親父ことMGS銀行副頭取飯島亮介の過去です。
組織の汚れ役を経てしかしトップにまで上り詰めるあの男の過去が知りたい。
私には、彼が足を引きずってるのが、どうにも気になって仕方ありません。
ありそうな話としては、昔は情に厚い男だった飯島が、ちょうど鷲津さんと同じように取引先との悲劇を経験し、で、ありそうな話としてはそこで刺されるなりなんなりして、鷲津さんのように冷徹な銀行マンになり、でも鷲津さんのようには善人にならず、そのままを貫き今に至るとか。
見てみたい。大変見てみたい。
或いはそんなんじゃなく、ヤクザ屋さんがらみの問題で撃たれただけ、とかだったら身も蓋もないですが、それはそれで大変彼らしいので見てみたい。

飯島の過去は置くにして、私は明日は見られませんが、皆さん。まだ見たことが無いと言う人は是非にも。
明日からでも見てください。
明日の3話は、2話を見ていないと辛いかもしれませんが、大丈夫です。私も初見は3話からでした。
3話の見所は何と言っても、あの柴野さんの決断と、飯島との対峙のシーンです。
私は柴野さんに全面的に賛成。私自身、そういう生き方をしてますから。
そして4話からがこのドラマの真骨頂です。何なら4話から見てもいい。3話までもそりゃ素晴らしいドラマですが、しかし4話からの神展開を前にすればそれも前座に過ぎません。
あの株主総会、大木昇三郎の手紙に心打たれない人は居ないでしょう。

…さっきまで見てたのに書いてたらまた見たくなってきましたw

まぁ何にせよお勧めです。暇な方は是非。明日朝9時から。NHKで。

家の

テレビが、42型の液晶フルハイビジョンになりました。
個人的には、液晶の構造上付いて回るあの滲み感がどうにも嫌いで、ブラウン管ハイビジョン至高派なのですが
…まぁそんなこと今更言っても仕方ないですね。

で、やはり42型ってのは大きいです。また滲み感の問題があるにせよ、やはりフルハイビジョンを謳うだけあって画面もそれなりに美しい。そんなテレビでくだらないクソ番組を見るのは勿体無いので、過去の名作を最近休みのたびによく見てます。

ゴッドファーザー3部作、バックトゥーザフューチャー3部作、ローマの休日、レオン、そして過去と呼ぶには新しすぎますがハゲタカ。
そんな感じです。

で、改めて思いましたが、やはり映画史にその名を刻む名作ってのは、やはり半端無く面白いですね。
ゴッドファーザーは1の、マイケルの変貌振りを見事に演じたパチーノも素晴らしいですが、特にパート2が神掛かってます。デニーロが凄すぎますし、またストーリーももう完璧すぎる。神映画と呼んで些かの躊躇いもありません。




またバックトゥザフューチャー(以下BTTF)も、先日発売された「TV放送時の吹き替え仕様」というマニアックなチョイス。
いやだって、マーティは三ツ矢雄二だろ常識的に考えて。普段、映画は絶対に字幕で見る私も、これだけは。三ツ矢&穂積のBTTFだけは、吹き替えで見ます。
声の問題もさることながら、BTTFはストーリーが素晴らしい。
1の、あの未来に戻る際の、あの高揚感は異常。絶対に成功するって分かっているのに、何度見てもあのクライマックスは手に汗握らざるを得ない。
また2のラストで1のラストと繋がるあのエンディング!!もう!!何度見ても(ry!!

或いはローマの休日。本当に何度見ても、ヘップバーンの美しさは人外。
で、グレゴリー・ペックのかっこよさも異常。
ストーリーもその後の数多のラブストーリーのバイブルともなった完全無欠の王道。これを見るとローマに行って、ヴェスパでタンデムして真実の口に手を突っ込んでみたくなること請け合い。

レオン。私が最も好きな映画の一つです。ナタリー・ポートマンが神。あんな子役は有り得ない。
私の中での最優秀子役賞はレオンの彼女と、火垂るの墓の節子役の声優白石綾乃です。
そしてあのゲイリー・オールドマンの演技!!
エーヴリィワアアアアアアーーーーーーン!!!!!!(意味不明
で、レオンで何が好きかと言いますと、あのエンディングですよ。マチルダが観葉植物を校庭に植えてそしてカメラが引きながら、シェイプオブマイハートが流れ出すあのエンディング。
本当に素晴らしい。あんな見事なエンディングはありません。


ハゲタカに関しては、今まで何度も触れてきましたからもういいでしょう。
てか今年の6月に映画をやるみたいですね。必ず見に行きます。

こうやって挙げていくだけでももう一度見たくなってきました。こういう映像作品が今後も生まれるんでしょうか。
是非そうあって欲しいものです。

…てか、しかしネットってホントに何でもありますねw

以前も

書きましたが、何故地上波は「時をかける少女」のエンディングをブチ切るの?馬鹿なの?
何度も言いますが、「ガーネット」聞き終えるまでが「時かけ」なんですよ。今日の再放送で二度目です。もうほんとフジは「時かけ」の何も分かってない。ドラマの番宣のためにこの神エンディングをブチ切るとかホント有り得ない。死ねよ。

あらためて貼ります。

映画とセットで神曲の「ガーネット」
そして

「いっけえええええええええええええええええ!!!!!!」
で有名な「変わらないもの」
いいですね、素晴らしいです。これらの曲聞いてると妙にこう、何とも言えない鬱な感じになりますが、まぁそれはいいとして神曲です。

で、面白いのはこの二曲、ちゃんと真琴と千昭視点なんですよ。
言うまでもなく。ガーネットが真琴、変わらないものが千昭です。
更によく出来るのは、男女の恋愛観の違いが大変巧く歌詞になってるところでしょうか。

真琴(女)視点の「ガーネット」の歌詞で象徴的なのは

「ガーネット」
貴方と過ごした日々をこの胸に焼き付けよう
思い出さなくても大丈夫なように
い つ か 他 の 誰 か を 好 き に な っ た と し て も
貴方はずっと特別で大切でまたこの季節が巡ってく

一方で千昭(男)視点の

「変わらないもの」
変 わ ら な い も の 探していた
あの日のキミを忘れはしない
時 を 越 え て い く 思 い が あ る
ボ ク は 今 す ぐ キ ミ に 会 い た い

何と言う対比。
既に「過去のこと」として割り切っている真琴に対して、未来に戻って離れ離れになっても未練たらたらの千昭www
巧いなぁ実に巧い。
よく
「女の恋は上書き保存、男の恋は名前をつけて保存」
と言いますが、言い得て妙です。
「女々しい」という言葉がありますが、往々にして「女々しい」のは男のほうでして。女性のほうが、雄雄しく強くあるのが世の常です。

……名前をつけて保存、か。
まぁでも、せめてジャンル別フォルダ作れるくらいの数をこなしたいものですねwww

何度目だナウシカ

アップロードファイル 403-1.jpg

というわけで、金曜は早めに仕事を切り上げ家に帰って見たわけですが
何度見ても、ナウシカは絵の撮り方が秀逸ですね。あの空戦シーンは豚に唯一並ぶ、空戦表現の白眉です。
宮崎駿が神の中の神だったころの名作中の名作。本当に何度見たことでしょう。
そんなナウシカですが、見ていると横に居た親に聞かれました。

「風の谷のナウシカってどんな話?」

正直、答えに詰まりました。ナウシカを見たことが無い人間相手にナウシカをどう説明するか?
これは難しい。

科学文明が潰えて1000年後。世界は「腐海」と呼ばれる猛毒を発生させる森に覆われ、人間は腐海の毒とそこに住む巨大な蟲の恐怖に脅かされている。
物語の主人公は腐海の畔の小国の王女ナウシカ。彼女が住まう風の谷に、軍事大国トルメキアの船が堕ちることから話は始まる。
その船に乗せられていたのは、トルメキアと戦争状態にあるペジテの王女にして虜囚となったラステル、そして、かつて科学文明全盛にあった世界を滅ぼした「巨神兵」の蛹。それを追いトルメキアの第四皇女クシャナ率いる軍隊が風の谷に進駐、これを制圧する。
クシャナは参謀クロトワに巨神兵の管理を任せ、ペジテに戻るべくナウシカを人質にした上で兵を退く。
その道すがら腐海の上空、亡くなったラステルの兄アスベルの強襲を受け、それを何とか撃ち落すも壊滅するトルメキア空中艦隊。
クシャナとナウシカの搭乗する旗艦も被弾轟沈するが、寸でのところで脱出に成功。しかし、腐海深部への不時着を余儀なくされる。
その腐海の深部で、クシャナは不用意に発砲。それにより腐海の主、王蟲を呼び寄せてしまう。ナウシカは王蟲と感応することで王蟲の猜疑を解消、事なきを得るが、王蟲は逆に心を閉じ、攻撃色を表してその場を去る。不審に思ったナウシカは、クシャナ達を風の谷に返し、自らは王蟲が向かった先に急行する。
そこに居たのは墜落したアスベル。蟲に恐怖した彼は蟲を殺すが、それが更に蟲を呼び寄せる。弾丸も尽き崖から落ちるアスベル。巨大な羽蟲大王ヤンマに喰われる寸前、アスベルはナウシカに救われるが、ナウシカ操るメーヴェは大王ヤンマの尾に接触、墜落する。墜落した先にあったのは流砂。二人はそれに飲み込まれてしまう。
流砂の底は、猛毒の腐海の最深部。しかしそこは瘴気の毒の無い清浄な世界だった。
腐海とは、人間が汚した世界を清浄にするための濾過装置だと確信を得るナウシカ。
ナウシカとアスベルは腐海を脱出し、ペジテに向かう。

…疲れたので以下略(ぉい

まぁ途中までの粗筋だけで、こんな分量になるわけですよ。しかも原作漫画だと映画の話は二巻の途中(七巻で完結です)
という膨大な量。それを産業と言われても無理すぎる。

更に原作のネタバレをしますと、世界を清浄に戻す腐海とその守護者たる蟲も、実は、1000年前の人間達によって生み出された人工物だったわけで。しかも、腐海の時代を生きる人間は、遺伝子改良を受けた特殊体。本来の人間とは異なる存在で、腐海が尽き世界が清浄になった暁には滅びる定めにあると。そして純粋な人間の種は、失われた諸々の業とともに、シュワの墓所に眠るわけですが、そのシュワの墓所の最深部でナウシカは、何を選択するのか?

…という、非常に哲学的、悪く言えば中二病的内容です。

私は原作「風の谷のナウシカ」は、手塚治虫の諸作品と並ぶ、日本漫画の最高傑作だと考えますが、そんな内容の話を手短に伝えるにはどうすればいいのか。色々考えましたが、答えは出ず

「まぁ黙って見てみ」

と言うだけでした。どなたか三行でまとめてください。私にはとても無理です。
無理ですが、しかし、強いて言うならば

クシャナ殿下

俺の嫁

……全部ぶち壊しwww
いや、映画版のクシャナ殿下は声以外大したこと無いですが、原作のクシャナ殿下は最高ですよ。どう最高なのかは、原作をお読みください。もし見たことがない人は是非。
原作ナウシカを知らないのは人生の1/4くらい損してます。
梅雨の間は家に引きこもってレッツナウシカ。繁華街に出たら無差別殺人に合う世の中、引篭もり自宅警備は最高の自己防衛です……

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