ご無沙汰しております。みなさんお変わりないですか。私は平常運転です。
さてこのままいくと旅日記は未完に終わる予感がしなくもないですが、例によってまた別の話。嫁の懐妊が発覚し、更に安定期に入ったのを機に、やはり今のうちに子供が生まれたら行けない所に行っておこうという機運が高まり、最近は色々なところに行ってます。おかげでここが全く更新できてません。
さて旅行といえば、例のドイツオーストリア旅行ですが、その時に私が痛感したのは、自分の写真の腕の不味さでした。
2000枚近く撮って、帰って見返した時に、すべての写真が気に入らない。すべて何かしら不味い点があります。写真って、基本的に「引き算」なんですね。自分が写したい物、心を動かされた物を抽出し、他は捨てる。これが全く出来ていません。とりあえず全景を漠然と写す。高倍率の便利ズームにかまけた初心者中の初心者的過ちを見事に犯しています。
打開策は?これはもう簡単。ズームレンズを捨てて、画角が変わらない単焦点レンズを使い強制的に引き算をする。これに尽きます。
さて、カメラの基本的な画角のレンズに50mmレンズという物があります。「標準レンズ」と呼ばれるものがそれ。何故50mmレンズを「標準レンズ」と呼ぶかには諸説ありまして、ライカが標準仕様として50mmレンズを着けていたからってのが有力ですが、それはさて置きいずれにしても。どんな写真家も50mmってのは絶対に通り、そして抑えているレンズです。
さてしかし、画角の話をするならば、私のカメラの規格はフルサイズ(ライカ判)ではありませんから、本来の標準レンズの画角より狭い部分しか映りません。言い換えると、少し望遠になります。ですが、引き算をするならば、画角は狭いに越したことはありません。嫌でも応でも、狭い範囲しか写らないのですから、より対象を明確に写せます。
とういうわけで、あの旅行から帰った私は、カールツァイスのプラナー50mmをアマゾンで購入し、まぁ色々撮り、そうは言っても、明るい標準ズームはやっぱり要るよなということで、舌の根も乾かぬうちにCanonの大三元標準ズームレンズを購入し、更に、木村伊兵衛やブレッソンに傾倒したため、ライカレンズが欲しくなりズミクロンの50mmを買ったりと。
まぁ絵に描いたようなレンズ沼にはまり込んだわけでして。
そんなこんなで、最近は行く先々に、多数のレンズをレンズバッグに仕舞い込み、訪れるようになったわけです。
さて、ようやく冒頭の振りに戻るわけですが。
では、ここをほったらかして何処に行ってたのか。
写真のアップ上限がありますので、割愛して。
万博記念公園に梅を見に行ったり、宇治上神社で戌の日の祝いをして小料理屋でご飯を食べたり桜を見に、恒例の琵琶湖一周をしてみたりと、そんな感じでした。
小料理屋の小鉢。ツァイスを少し絞って。料理を美味しそうに撮るってほんと難しいです。もう少しハイキーの方がよかったかも。
京阪宇治駅近くの桜の木の幹から咲いていた一輪の桜。こちらはCanonのズームをローキーで。
会社近くの桜を開放で立体的に。これもCanon。
幹に咲いていた桜を、前ボケと後ろボケを使って。三度Canonで。
琵琶湖一周の時の余呉湖にて。ライカのエルマリート180mmを使って圧縮。ライカレンズでポルシェを撮る。
いいですね。ロマンがあります。一般人にはさっぱり分からないロマン。
ということで、5枚になりましたので後編に続きます。