ネコ目(ねこもく)なんだよって言っても誰にも信じてもらえません。
軽く狼少年ですこんにちわ。
さて全く話は変わります。物凄い勢いで変わります。
葛飾北斎と言えば日本人なら誰もが知っている偉大な絵師の一人ですが
その北斎が、最晩年に肉筆画を残してます。
「雨中の虎」
というそりゃ凄い虎の絵なんですが、こう、天を睨んでいるわけですね。
掛け軸となっているその絵の虎の目線の先に何があるのか、これが長い間
日本の絵画史の謎の一つだったそうなんですが、昨年、フランスにあるギメ美術館所蔵の「龍図」という龍の絵が公開されまして、これが「雨中の虎」と双幅であることが判明したんですね。そっちの業界じゃ大騒ぎだったそうです。
で、このたび、その「龍図」が日本に里帰りするということで、NHKで放送されてました。まぁ私はぼーっとその番組を見てたわけですが、その龍の絵を見て言葉を失いました。
何と言う迫力。何と言う計算され尽くした完璧な構図。
私は、今までこれほどまで「絵」に感動した事はありませんでした。
もうほんとに生きているかのような強烈な存在感がありまして、私はいたく感動したわけです。
で、太田記念美術館で特別展が開かれているということで、これは行かねばなりません。というわけで、このお休みに行ってきた次第です。
太田記念美術館ってのは表参道の脇にありますので、原宿まで出向きました。表参道を5分程度歩いてアルテカプラザを曲がるとそこに見えたのは凄い行列。プラカード持った職員のおばちゃんが「60分待ちです」とか言ってるわけですよ。
で、並んでるのは当然ですが60代前後の方々ばかりでして、妙齢且つ美貌の婦人は一人も居ませんでした。超残念。まぁ若いのは美大生と思しき方々が数人って感じでしょうか。
まぁいいや。
さて60分は大袈裟にせよ、寒風吹き荒ぶ中並んで、入ってみると左手に大きく双幅の絵が掛けてありました。
…流石は本物。迫力が違います。
もう何と言うか。表現するに適当な言葉が見当たりません。
私は30分くらい見入ってました。
素晴らしい。ただただ素晴らしい。
他にも歌川広重の「隅田川月景」が素晴らしかったです。
隅田川に浮かぶ船、葦、そして月のバランス、その完璧な構図と圧倒的な技量が生む筆の技の美しさにもうただただ脱帽するほかありません。素晴らしい。
その他にも写楽などの浮世絵もあり、なかなか凄い展覧会でした。
こりゃ凄い。本当に日本の絵画や浮世絵は素晴らしい。西洋画とは全く違うしかし完璧な美がありますね。
こんなのをたった1000円で拝めるってんですからもう大変満足でした。
こういうのは東京の素晴らしい所ですね。
龍図の公開は大阪でもされるそうなんで、もし機会があれば皆さんどうぞ。
素晴らしい絵です。国宝級。見る価値はありますよ。
ttp://www.ukiyoe-ota-muse.jp/dis070102.html