朝。具体的には午前6時30分。わざわざ旅行用に購入した小型電波目覚まし時計で目を覚まし、身支度を整えるとともにチェックアウトの準備を行い、7時10分、私達は部屋を出ました。流石は緯度が北海道並み。外はまだ薄暗いです。鬼のように重いスーツケースを引き摺って地上階に向かい、そこから朝食をとります。…もういい?
このペースで書くと前回のようになるので、巻きで行きます。
朝ごはんはビュッフェでした。適当に見繕って食べます。意外に脂っこく無く日本人の感覚でも普通に食べられます。さて、早々に朝食も済ませ、チェックアウトも済ませ、全員集合してバスに乗り込みます。今日の旅程は、まずハイデルベルクで古城を散策、その後ローテンブルクへ向かうという流れです。
ホテルからものの30分ほどでハイデルベルク到着。狭い石畳の急峻な坂道をバスが登り、駐車場到着。そこには同様の日本人ツアーのバスが既に数台。ここはドイツ田舎ツアーでは必須のようですね。
さて、ハイデルベルク城です。
このお城は1200年代には既に築城されていたそうです。日本で言うと鎌倉時代。その後様々な歴史の舞台となるわけですが、世界史を取っていた人には、ルターの宗教改革に纏わるハイデルベルク信仰問答なんかがピンとくるかもしれません。ルターが、プロテスタントの信仰とは何ぞやという事を説明に来たやつですね。年号は忘れました。
さて宗教改革は戦争とセットです。神聖ローマ帝国の宗教戦争と言えば、三十年戦争。この辺りからハイデルベルク城は戦争の舞台となり、その後プファルツ継承戦争で破壊され放棄されます。普通ならそこで廃城となって朽ちるわけですが
ハイデルベルクの自然といい感じの朽ちっぷりが、今で言う廃墟フェチの画家らに愛され、保護保存運動が発生。1800年代半ばには、ドイツ有数の観光地になり、それが今も続くと言う面白い地です。
写真はホワイトバランスを弄って意図的に廃墟っぷりを助長してますが、実際はここまでおどろおどろしくはないです。
展望テラスからハイデルベルク旧市街を眺める図。この眺望がここ200年近く愛されるそれです。赤い屋根の町並みや、アルテ・ブリュッケ(橋)や精霊教会なんかが奇麗ですね。
さて、廃城からケーブルカーで旧市街に降り続き観光です。町の中はクリスマス前ということで、クリスマスマーケット真っ盛りです。ただ夜が本番なので、午前中はまだ閑散としてました。
街中で見かけた子供。まるでEOS Kiss(カメラ)の宣伝に使われそうな写真。子供と動物は絵になります。
旧市街といっても観光地。そこにはいっぱい店がありましたが、日曜日ということで、多くの店が休みです。さすがヨーロッパ。日本とは違う。
さて、ツアータイプの海外旅行の常として、一所にゆっくり留まってじっくり観光とはいきません。
非常に名残惜しいですがハイデルベルクを早々に立ち去ります。一同バスに乗り込んでレストランへ移動。昼食です。ドイツに居るからにはビールを飲まないと始まりません。真昼間から飲むビールはやっぱり美味しいですね。美味しいですが、日本のビールと差があるかと聞かれると、そう大して変わらないという印象。また料理のほうは、ドイツ版餃子的な代物でした。これも日本人の感覚で普通に食べられます。
食べたらまた慌しく移動です。バスに乗り込んで、向かうはローテンブルク。ここからアウトバーンに乗りました。
アウトバーンの詳しい話は、例によって後日書く予定のコラムをご参照ください。
途中、航空機の博物館か何かがあるらしく、アウトバーンからでも、展示が一部見えました。
コンコルドですコンコルド。超音速旅客機。かっこいいですね。ただ飛ばないコンコルドは何か剥製みたいでした。飛んでる姿を見てみたかったですね。残念。
さて、ローテンブルクに到着する我々ですが、写真のアップ数が一投稿につき5枚までという関係上、ここで一旦置きます。
ドイツツアー2日目ローテンブルク編はまた次回。