引っ張ってきたカレラ号のインプレでもやってみたいと思いますこんばんは。
購入して早くも一ヶ月が経とうとしていますが、その間で約500kmくらい走ってみました。今日や先週の如く、休日出勤(即ちクレーム対応)の場合は、チャンスとばかりにカレラ号で行きましたので(勿論、現場からだいぶ離れた場所に停めますよw)結構距離が伸びた次第です。
さて、購入に際して書いた街乗りのインプレで、私はカレラ号を「普通の車」と書きましたが、勿論ウソです。
一般的な国産車に比べれば、ハンドルはクソ重いし、クラッチも物凄い勢いで重いし、ブレーキに至ってはサーボが潰れてんじゃないかってくらい重い。
更に回転落ちが非常に早いエンジンは変速の際に大変気を使いますし、また油圧の変化によってアイドリング付近のトルクも大きく変化しますから、コツを掴むまではアイドリング発進にかなり気を使います。その上、バックは驚異的にトルク細いです。しかも最小回転半径が5.6mもありますから、狭隘な駐車場で傾斜もあるなんて場合は、ほんともう嫌がらせかと。
私、アルピナ号に5年乗って、マニュアルにもだいぶ慣れたつもりでしたが、カレラ号のバックでエンストこいた回数は片手では収まりません。ただ単に下手糞とも言うw
つまり「普通の車」とは、昔のフェラーリとかスーパーセブンに比べて、「普通の車」という意味です。(ぉ
でも、流石に、だいぶ慣れました。
アイドリング付近の油圧を下げてしまう最大の原因は、信号の変わり目とかで有りがちな「ちょっと動いて止まってまた動く」ような状況、操作としては「半クラ→クラッチ切る→また半クラ」と言ったような場合です。従って繋ぐ時は一発で繋ぐことを心がけるだけで防げます。回転落ちの速さは、これはもうアクセル軽く煽って回転合わせるしか有りません。慣れです慣れ。最小回転半径の巨大さだけはどうにもなりませんが他は慣れでカバーできます。
てかちゃんと街乗りが出来るだけでも大したものですよ。フェラーリじゃこうは行きませんからね。
まぁ街乗りはもういいでしょう。山ですよ山。峠道。
勿論場所は宇治川ライン横の火葬場ルートです。2速トップエンド~3速主体。アップダウンが大きく、道は奇麗で、場所柄夜は誰も近付かないという素敵ルートです。
結論から言うと、私じゃ、この車。3割も乗りこなせません。
先日も書いたように、RRの911は基本的にドアンダーです。911を乗りこなすには、荷重をどうコントロールするか、リアタイヤをどう使うかが命なんですが、しかし。
私程度じゃ、リアタイヤではなく、フロントタイヤの挙動を追うので精一杯です。
とにかく、コーナー途中で逃げていくフロントタイヤをアクセルコントロールで手繰り寄せる程度しか出来ません。
おっかなびっくり乗ってるうちは、911はかったるい動きです。車検証記載の実質重量1380kgしかない車が重く感じる。そりゃそうです。フロントは外へ外へ逃げていきますからね。アクセル踏みつけても駄目な物は駄目。
先日4000回転を「普通の車」と「ポルシェ」の境界だと書きましたが、峠の場合、勿論回転数なんて物は関係有りません。ポルシェの本領を発揮させる方法は、ブレーキとアクセルコントロールです。勿論、コーナー進入時の。
で、先日も書いたとおり、911のリアを抜いてそれをコントロールする自信は1ピコグラムも持ち合わせてませんが、ほんの少し、ほんのちょっとだけ頑張って、進入時にちょっとフロント荷重を掛けた瞬間。
911は一気に普通の車から世界に冠たるスポーツカーに切り替わります。
恐ろしく、軽い。一気にヨーが付いてコーナリングが始まり描くラインは予想を大幅に超えてインに切り込みます。そこでアクセルオン。フロント寄りだった荷重が刹那でリアに移りCPを超え脱出に向かってトラクションが炸裂する。速いです。本当に。
そして、恐ろしいことに、私が恐怖を感じる速度域で走っても、尚その先があります。
いや、あるなんてもんじゃありません。
そこから先こそが、真の911の世界です。恐ろしく懐が深い。限界が全く見えません。911を911らしくドライブする、その扉の前に立っただけで、私のような下手糞には到底不可能だと思いました。
私程度ではアンダーをアクセルオフで消して楽しむくらいが関の山です。
こういう動きをする車は他にありません。無理やり探すと、カートに少し近いかもしれませんが。
まぁ何と言うか、この車の本当の顔を知りたければ、サーキットに行くことですね。そこらの峠道じゃ絶対に無理です。
危険すぎます。安全運転安全運転。
と言うわけで、私のへたれぶりが暴露されたインプレでした。
さて最後に面白い絵を
奥に止まってるセルシオと比較すれば、カレラ号がいかに小さいかよく分かります。が
カレラ号の最小回転半径は5.6m、一方セルシオ5.2m(レクサスLSは大幅に悪化しましたw)
TOYOTAさんマジパネェッスwww