記事一覧

だいぶ

間が開いてしまいましたが、ニュータイヤPOTENZA S001の話の続きです。前回は変えたその日、みぞれ混じりの雨の高速での乗り味(?)の話でしたが、距離も少し伸びましたので、その後の印象でも書いてみたいと思います。
前回は高いコンフォート性と、少し掴みにくいステアフィールという話でしたが、その後どうか?
まず峠道
うちの近くの峠道と言うと、箕面の大滝から山間部を勝尾寺に向かう道があります。ただし観光地且つ九十九折なのでそうそう飛ばせません。3速には入らない。そんな道ですが、ただそれでもこれまでのタイヤとは全く違います。ステアフィールが掴みにくいと以前は書きましたが、きっちり曲げていくと明確に反応が返ってきます。フロントの食いつきが凄い。RRであることを一瞬忘れます。まるでFRに乗ってるかのようなグリップ。
しかしそれより凄いのは、コーナー出口でトラクションを掛けた時です。これまでタイトコーナーからの脱出でアクセルを踏むのは、相応の繊細さが必要でした。常にトラクションが抜ける恐怖との隣り合わせ。しかし
このタイヤは違います。リアを抜くなど不可能と思えるほどの強烈なグリップ。まるで超高精度のトラクションコントロールを実装したかのようなフールプルーフ。アスファルトにへばりついて蹴り飛ばしコーナーを脱出します。速い。間違いなく速いですが、車よりタイヤが速い。これまで不可能だったレベルのトラクションが掛かってフル加速しているのに、タイヤの余裕がありありと感じられ、もっとパワーが欲しくなり歯がゆくなります。
このタイヤは逆の意味で危ないタイヤです。私は生まれて初めて、自分の運転で酔いかけました。そんなレベル。
引き続いて高速
場所はいつもの超高速ワインディング。ここでも異常なハイグリップは健在です。普通に走っていて今までの10kmプラス。余裕を持ってもう一踏みして更に10kmプラス。以前は3速のトップエンドまででしたが、4速パワーバンド域でも、RRの作法どおりのコーナリング(アクセルを使ってのコーナリング)が、ここまで思った通りに気持ちよく且つ絶対の安心感を持って行えるのは凄いです。また超高速域でのスタビリティも一切不安ありません。まぁ大台は出してないのでそこから上は不明ですが。
というわけで、私的には全く文句がないタイヤですが、確かに、中途半端な運転をしていると微妙な印象を受ける可能性があります。きっちりトラクションや荷重をかけて初めて絶大なパフォーマンスを発揮する。そんなタイヤ。
では、どうしてそういう味付けなのか?実はこのタイヤ、例えば新型AMGのS63だとかアストンだとか、そーゆー超重量級、超ハイパワー車の標準タイヤなんですよね。そりゃカレラ号みたいなライトウェイトスポーツ(ベンツ比)だと、そのような印象になるのも頷けます。
2トンの車重に600馬力。そういうタイヤだと思って扱えば、このタイヤのあるべき使い方が見えるのではないでしょうか。
まぁ何にせよ。20年前の車をこうも簡単に現代の車に変身させてしまう。21世紀の技術は本当に凄いですね。

勘違いした

個性の無規範な表出を戒める話として、故中村勘三郎が師匠筋に言われたという

「型を極めた人間がやるから『型破り』。そうでない者がやったら『カタ無し』だ」

という格言。流石、粋で洒脱な至言で、私はそういう場面に遭遇するといつも思い出す次第でありますが。
さて、この季節。車で日中走っていると、就活生たちが群れを成している光景によく出会います。私は昔から謎なんですが、何故、全員同じ形の同じ色のスーツに、同じ髪型なんでしょうか?それが無難という訳でしょうが、見る側からすると、全員が同じに見え全く印象に残りません。血で血を洗う就活中の彼らにとって、何も印象に残らないというのは致命的ではないでしょうか?非常識なかっこは論外にしろ、季節やその社風にあわせたコーディネートくらいはして良いような気がします。
私だって、その日のアポの相手にあわせてスーツ、シャツ、ネクタイ、靴は変えますからね。
ただ、真の個性とか独自性というモノは、例えそれを隠そうとしても、いやが上にも滲み出てしまう類のものですから、服装ごときで表層を取り繕ってもさして意味がなかったりもしますが。
何れにせよ。今の時代の大学生達は大変だなぁと、元祖氷河期世代のオッサンは車から眺めるわけです。

個性

難しいですよね。
私なんかは、自分自身を没個性で何の面白みもない人間と思ってますが、どういう訳か周囲からは非常に個性的だとよく言われます。また、ここで書く文章も、なるべく面白おかしく且つ伝わりやすくと心がけてますが、別段、個性的であるとは全く自認しておりません。しかし、読んでくださる方々からは個性的とか独特のとか評価(?)されます。
或いはここ数年の趣味である写真についても、自分の写真はどうにも一本調子で面白みに欠け何の個性も無くて納得いきません。しかし、他者から見るともしかすると個性的なのかもしれません。
やはり個性なるものは、無自覚であっても表れるものです。
ただ何れにせよ、己の個性を正確に把握ができれば、それを伸ばすなり活かすなりに結び付けられますから、人生において有利であることは疑いありません。目標を定めそれに向かうに必ず助けになるでしょう。
大学生の子供達にそれを求めるのは些か酷ではありますが、社会人となればそうあるべきですし、私も仕事においては自分の個性、特性を活かすように心がけてます。
仕事の話は置くにして、例えば写真について言うと、思わず息を飲むような、そんな写真が撮りたいです。そこまで行かなくとも、力のある写真、ですね。思わず見入るような。難しいです。そんなの今まで一枚も
撮れた例がありません。
仕事はもう10年以上やってますからそれはともかく、写真についてはまだほんの数年の超ド素人。下手なことをやっても、カタ無しになるのが見えてますから、まずはしっかり型に沿ってみたいと思います。
それでも恐らく無自覚に、個性なるものは表れるでしょうからね。

知らない間に

桜も散って、GWが目の前ですこんちは。
GWて。5月?有り得ない。まだ3月くらいが妥当。
さて特にネタはありません。ありませんが、月刊ペースを守るために何か書きます。桜といえば 本来私は桜の季節に琵琶湖を一周する習性がありますので、今年は子供も1歳半を過ぎもうそろそろ行けるだろうとタカをくくって宿を予約し、いざ出発となった前日。
子供が高熱出して計画は全て吹っ飛びました。
以上、子育てあるある。なんだよ突発性発疹ってちくしょう。

というわけで琵琶湖一周はかないませんでしたので、会社近くの公園と、自宅近くの公園の桜の写真でも。
以下全てPlanar 1.4/50

アップロードファイル 689-1.jpg
マジックアワーに桜の向こうの三日月を。

アップロードファイル 689-2.jpg
同時間帯。今度は桜メインで。

アップロードファイル 689-3.jpg
花見的な。

アップロードファイル 689-4.jpg
超曇天だったので、露出超プラス補正でいっそ全て吹っ飛ばして

というわけで来年こそ一周できますように。

月日の

経つのが早いことを実感する瞬間はままありますが、私にとってその一つがここの設立日です。というわけで、昨日3/19で、ここ馬の餞をはじめてまる13年が経ち14年目に突入しました。14年て。
…ということはうちの部署の新人の子に換算すると8歳の頃か。そうですか。うわぁ
さて気を取り直して最近のこと。
うちの嫁の社会…否、会社復帰に伴い、子供が保育園に通い始めました。これも紆余曲折ありまして、全く保育園が決まりませんでした。所謂待機児童ってやつですね。認可保育園は全て満員。無認可は鬼のように高い。10万ですよ10万。嫁の給料過半が飛びます。働いたら負けですね。結局、無認可ながら少し安いところの空きができましたのでそこに滑り込む予定。糞高い地方税払ってんだからほんとに何とかしてほしいものです。ていうか、しろ。こんなんじゃ少子化なんか解決する訳がない。
気を取り直してIYH話。
コンデジ話は結局リコーのGXRで決着しました。
某オークションにて本体、Mマウントユニット、ビューファインダーのセットを落とした次第。レンズはElmarit28mmが常に付いてますが、換算42mmというのが、どうにも中途半端。Nokton40mmか、Summaron35mmを物色中です。詳しい話はまた今度に。
というわけで、毎度変わらない日常ですが、この一年もまた宜しくお願いします。

帰ってきた

と聞いたら、ウルトラマンとかソロモンとか思い浮かべますが、そうではなく。
「帰ってきたヒトラー」
という小説を読みました。一昨年ドイツで発表され、結構話題になり私も訳本が出たら読んでみたいと思ってたものです。
さて、どんな話か。
1945年4月ピストル自殺を図ったヒトラーその人が、何故か死んでおらず、何故か現代のベルリンに降り立ったら?
ヒトラーは、周囲からヒトラーそっくりの毒舌芸人と思い込まれ、テレビの世界に引っ張り出されます。初めはただの新人毒舌芸人だったはずが、ヒトラーは現代世界とのギャップを埋め、その悪魔的な頭脳を駆使しいつのまにか……というお話。
物語は一人称で描かれますが、その語りが、ヒトラーだったらこう言うだろう、と思わせるリアリティーに溢れます。
非常に面白かった、というより、興味深い話でした。この小説は大変示唆深いです。

もし本当に、ヒトラー…ではないにせよ「ヒトラー的なモノ」が現れたとき、果たして、それを拒絶できるか?

戦後ドイツは基本姿勢として、あの戦争の責任をヒトラーとナチスに全て押し付け、一般のドイツ国民は被害者である、としてきました。まぁとんでもない欺瞞なんですが、この小説でも言及があるように「彼を選んだ側の責任」を追及してはいない訳です。
日本もそうですね。戦後民主主義教育は「戦争は悪」と叫ぶだけで、あの戦争の本質と問題点に全く言及がない。
つまり「何が悪かったか」の追求がなされていない訳ですから、また同じ過ちを繰り返す危険性が多いにある。
上の問いに「絶対に拒絶できる」と言える者はいないでしょう。
さてドイツでは最近、この小説が代表するように、これまでの「ヒトラーが悪い。俺ら被害者」という姿勢を改める動きがあるようです。あの戦争を「歴史」として正面から捉える動きですね。日本も最近、本当に少しずつではありますが、そういう姿勢が見られるようになってきました。
主義や主観や感情や善悪を捨て客観的事実を集積し体系化する。「歴史」とはそういう物です。
我々は早急にあの戦争を「歴史化」する必要があると思います。さもなくば「ヒトラー的なモノ」に、いつか必ず、また乗っ取られる。
そんなことを考えさせられる小説です。またどうやら映画化もされるようです。
ヒトラーの映画と言えば、ブルーノ・ガンツ主演の「ヒトラー最期の12日間」という素晴らしい映画がありましたが、折角ですのであれと同じくらい作りこんで欲しいものですね。

調べてみましたら

およそ1年半振りの車の話でしたねw
RX-8の話を書いて以来のことでした。
さて私はRX-8に限らず、これまで色々な車に乗って、それに対して偉そうにあーでもないこーでもないと書いてきましたが、今回のタイヤ交換を経て、私の車の評価というものに自信が持てなくなりました。
というのも、もし例えば、今の私が初めてカレラ号に乗ってその印象を書いたとします。(実際の購入当時の私は、悪魔のZに初めて乗った時の城島みたいな感じで全く理性的なインプレが出来ませんでしたがw)

タイヤ交換前のカレラ号に乗っていた場合、私はその印象をトラクション性能を筆頭に「走り」の質に対して、非常に高く評価する一方、ハーシュネスその他乗り心地に対して、20年前相当のそれであると断じたに違いありません。

一方、S001を履くカレラ号に乗った場合、ステアリングインフォメーションの掴みにくさを指摘しつつも、乗り味という面で製造後21年を経た2014年の現代であっても第一級のGTカーとして成立しており驚異的だと絶賛したに疑いありません。

その車の印象を形作るその原因が何かを私は正確に把握出来るか?
残念ながら甚だ心もとないと気付いてしまった次第です。
今回のように他の要件がすべて同じで、タイヤだけを交換したよう場合であれば、その違いを明確に把握できるわけですが、全く事前情報なしに初体験の車に乗って、その印象が果たして何に起因しどう作用しているか。タイヤなのか、足なのか、ボディ剛性なのか、ディメンションなのか、電子制御なのか。或いはそれらの複合によるものか。それを明確に指摘できるか、全く自信がありません。
今回改めて気づかされましたが、私には知識と経験とが、未だまるで不足しています。そんじょそこらの車好きよりは、多少は分かっていると自負がありましたが、どうも大したことなさそうですねw
これからは、これまで以上に真摯に、車に接していきたいと感じた次第。やはり車の世界は深淵ですね。

これまで

カレラ号は、実は韓国タイヤを履いてました。
いや、カレラ号を買った時にね、お店がサービスでつけてくれたもんで、全く気に入らなかったですが替えるタイミングを逸したまま今日まで来たわけです。NEXEN?のN3000とかいうタイヤでした。鬼のように安いドリフター御用達のタイヤですね。ウェット性能は一流でした。この5年でカレラ号の走行距離はおよそ15000km。タイヤの溝はまだまだ売るほどありますが、ひび割れが出始めゴムは完全に硬化してます。硬化したウンコタイヤを911で履くのは軽く自殺行為ですので、流石の私もカメラは後回しにして、主治医に相談。
POTENZA S001かPirelli P-ZERO ROSSOを勧められ、ピレリはすぐバーストしそうなので(偏見)BSを選択。
で、この土曜日、ミゾレまじりの雨の中、タイヤ交換に向かいました。

アップロードファイル 685-1.jpg
5年落ちのアジアンタイヤと、ブリヂストンの現行フラグシップを比較するのは余りにもフェアではありません。しかもド新品の慣らしも何も終わってない状態ですので、正確な評価など出来ようはずもありませんが、まぁファーストインプレッションということで。

履き替えて走り出して、店から道に降りる、その段差のいなし方からもう完璧に別物。また、これまでアスファルトの細かな凹凸を拾ってましたが、まるでベルベットの上を走るかのような滑らかなフィールです。タイヤどころか、足回り一式全て新品に変えたかのような激変っぷり。
走りの質感の次元が数段上がった印象。またロードノイズの低減も隔世の感です。ラジオが聞き取りやすくて仕方ない。
さて、高速に乗ります。といってもこの天候ですし、またド新品ですから全く踏めません。100kmプラスαでゆっくり走ります。この位の低速域では一般道と印象は大きく変わりません。滑らかなフィール。低いロードノイズ。轍を物ともしない高い直進安定性。このフィールと直安をどういう技術で
両立させたのか甚だ謎です。
テストの意味で一瞬だけ50くらいまで踏んでみましたが、特にフィールは変わりません。この程度の速度ではウェット性能に不安を覚えることは微塵もありませんね。同様に料金所からの2速フル加速も試しましたがホイルスピンもなければ、ぶれることもありません。完璧です。
というわけで、いいことずくめのようですが、ネット上のインプレにもあるように、この滑らかすぎるフィールがステアリングインフォメーションを若干スポイルするきらいがあります。特にステアの切り始め部分。コーナリングフォースの立ち上がりが、掌に返ってこない。とは言え、車の反応自体はリニアで且つ極めてシャープです。直進安定性との両立は見事と言えます。またこの症状は、ネット上の情報によるとタイヤ製造から4、5ヶ月の間に多いとのこと。私のタイヤの製造表示は0114つまり今年の第1週目ですからもう完全に出来たてほやほや。タイヤ自体の熟成が済んでいない可能性が高いです。
また、これまで私のカレラ号のフロントタイヤは何故か215/50/17で、今回純正サイズの205/50/17に戻しました。215から205に変えたことにより、相対的に扁平率が高くなった(ように感じる)事が私の感覚に作用している可能性もあります。
まぁいずれにせよ、高いコンフォート性とウェット耐性、直進安定性、低ロードノイズと全ての要件を高いレベルで満足させていることは間違いありません。POTENZA S001。流石はフラグシップタイヤです。
とりあえずは100kmくらい走って慣らしたのち、ドライでの諸々の印象、あとは少し山道も走ってみましょう。今回は全く試せなかったグリップ性能を見て、ちゃんとしたインプレとさせて頂きたいと思います。

あと話は変わりますが
面白い絵が撮れましたので少し。

アップロードファイル 685-2.jpg
アップロードファイル 685-3.jpg

たまたま入庫していた996のGT2とのストローク比較。
カレラ号のスポーツカーとしては異常なほどのストロークの深さと、GT2の驚異的なショートストローク。
同じポルシェでもこんなにも違う。面白いメーカーです。

って、何年ぶりに車の話をしたでしょうかねw

続・コンデジ探しの旅

というわけで、先日に引き続き仕事鞄常駐用カメラ物色のお話です。
皆様からのご指摘に沿って、一回どんなもんか見に行こうと梅田のカメラ屋を色々見てみました。

GRデジタル
チャチすぎワロタw8万もするのにこの質感はどうかと。限定版のなんちゃってハンマートーンも微妙。これはモデル末期か、次期モデルが出て半額になってから購入すべし。

ライカX1
チャチすぎ(ry
全ての動作が軽すぎます。M型に比べると玩具。とても20万のカメラには思えません。
しかし作例を見るとほんと素晴らしいんですよね。

てか、ここで私は致命的な事に気づきます。というのも、そもそも私はファインダーを覗かないと気がすまないという持病を持っていることをサッパリ失念してました。
これでGRもX1もDP2も全部ダメということに。電子ビューファインダーつけろ?金が無いし嵩張るし却下です。

X100S
いいですね。いいです。質感も他のと違いだいぶ良いです。光学ファインダーとEVFのハイブリットという変態仕様も面白い。あとローパスレスにして無印X100よりだいぶ解像度を上げてるのも素晴らしい。見てくれがなんちゃってライカですが、別にどうでもいいです。でもちょっと大きい。重い。

NEX系
ライカX1の描写が良いのであれば、私が持ってるElmarit28mm(4th)をNEXにつければいいじゃないかという逆転の発想に気付く。
しかもEVFもあるよ。NEX7は色かぶりが酷いのでダメですが、6ならいける。
でもNEX買うならやっぱりα7が気になりますね。堂々巡り。

と色々考えていたのですが、先日カレラ号のタイヤにひび割れを発見してしまいました。
そうだよなぁもう5年だもんな。
というわけで、ポテンザS001を入れることになり15万吹っ飛びます。1年点検と併せたら幾らになるのか。

…カメラはちょっとお預けという、まさかの急展開。
折角ご助言いただいた皆様すいません。
この借りは、ポテンザS001のインプレにてお返しします。って要らねぇ

……てかhaseさん。NEX6って使い勝手とか絵作りとかどんなもんでしょう?

一眼レフって

気合を入れて撮りに行く時は問題ないのですが、常日頃携帯するには正直巨大すぎます。しかし日常の何気ない風景の中、ちょっと撮りたいと思った時にカメラが無いってのは、結構フラストレーションが溜まります。
もちろん、iphoneという下手なコンデジ(コンパクトデジカメ)顔負けの撮影器材はありますが、一眼に比べれば、所詮は携帯電話のカメラです。全く以って不満。
またサイズの小ささで言えば、元祖ミラーレスたるライカM8も、一眼レフに比べればコンパクトですが、流石にM8を毎日携帯するのは微妙。
ということで、仕事鞄に常駐でき且つ一眼同等の絵が撮れる(APS-C)のコンデジが欲しいわけですが、これがなかなか選択肢が多いわけです。

候補1:ライカX1
換算35mm相当の画角のコンデジ。jpeg撮って出しがまさしく「ライカ」の絵。ただし高価。定価は20万。X2が出たので中古市場はだいぶ値下がりし、某オークションでは10万を切るあたりが相場。

候補2:リコーGR
GRデジタルシリーズの最新作。遂にAPS-Cを搭載。ローパスレス。換算28mmはちょっと広いですがクロップで35mmモードを備える。実にいい描写をします。8万くらい。

候補3:シグマDP2merrill
シグマが作った脅威のコンデジ。D800E並みの最強の解像番長。解像こそ全て。解像こそ命。100枚でバッテリー切れ。車に例えると、軽自動車に6リッターのV12ツインターボを積んだような物。45mm相当で画角的には一番欲しいのですが、個人的にシグマの描写が好きではないです。
しかし、私はこういうバカな機械にどうしても心惹かれてしまいます。5万くらい。

さて、IYHerとしては、全部買って要らないものをドナるってのが正解ですが、人として不正解ですのでどれか一つに絞る必要があります。
某Haseさんたちのサイトを見ると、やっぱGRかと思いますが個人的に28mmは全く使いこなせないので微妙。最悪クロップ35mmでいいか。でもそれなら正規の35mm相当であるX1がいいかも。てかGRで50mmって出してくれないかな?

まぁ暫くは悩みます。この時間が一番楽しいとも言う。

2014年末年始次第

皆さんあけましておめでとうございました。
さて、この年末年始をどのように過ごしたかという毎年恒例のネタですが。

12月28日(土):前の週から先行実施した大掃除の続きおよび、年賀状の作成と投函。

12月29日(日):中学の頃の連れと飲む。その後実家に宿泊。

12月30日(月):おせち他正月料理を手に家に帰宅。その道すがら年末年始の飲んだくれ用の酒を諸々購入。

12月31日(火):大晦日。一年を振り返りつつ、広島産生原酒とカラスミを食し、BSでやっていたバックトゥーザフューチャーを見ながら、ヤフオクに出品されていたLeicaのApo Macro Elmarit-R 100mm/2.8通称「AME」を落札。2013年を華麗に締めくくる。

1月1日(水):元旦。一年の計を練りつつ、朝っぱらから琥珀ヱビスと広島産同生原酒を飲みつつおせちを食す。日本の正月。
夜はバレンボイムによる超適当ニューイヤーコンサート。今年の「正月ブランデー」はヘネシーXO。一昨年のコルドンブルー、昨年のマルタンXOに引き続く流れですが、流石はヘネシー。洗練と深みとコクの極致。40度オーバーの酒とはとても思えません。私はブランデーはストレート以外で絶対に飲まないポリシーですが、ここまで飲みやすい(アルコール度数を感じさせない)のはヘネシーだけでしょう。以前マルタンXOの話をした時と同じような感想になりますが、下位の同ブランドの酒(VSOP)と同じ方向性なのに、完成度がまるで違うというのが本当に面白い。ただ、洗練とか上質感、深みではマルタンよりヘネシーの方が上ですね。しかしマルタンXOのわかりやすい個性も好きですが。まぁ結局、XOクラスは何でも旨いという当たり前の話。

1月2日(木):正月休み恒例大撮影大会ということで、昨年と同様、Haseさんと惑星同盟とで京都撮影ツアー。
去年は銀閣だったので今年は金閣という、小学生ばりの安直な発想でスタート。今年は車ではなく、悪名高い京都市営バスを活用です。正月の2日だというのにクソほど多い人と車。
相当な時間をかけて河原町四条から金閣寺前に到着。溢れ返る中国人観光客。頼むから帰(ry

アップロードファイル 682-1.jpg
Distagon T*1.4/35 F8
念願の雪化粧金閣写真を手に入れたぞ!
もちろんウソです。モノクロで露出超プラス補正でなんちゃって雪化粧。実際の天気はげんなりするような曇天。
もうなんていうか。何をどう撮ってもクソ面白くない写真にしかなりません。他にも敢えての日の丸構図。逆に極端な構図。ホワイトバランスの変更。露出の調整。何やってもパッとしない。
パッとしない中でも比較的、あくまでも比較的マシだった

アップロードファイル 682-2.jpg
Planar T*1.4/50 F1.4
結局、日本的モチーフには日本画的な表現ということで、狩野派的なイメージ。Planarのこの開放のまとわりつく収差が、あたかも漢画のような滲みを…表現できればよかったんですが。
案外日本画的な表現には、Leicaのヘクトールやタンバールをモノクロで使うのもいいかもしれません。
それらは死ぬほど高いですが。

さて鹿苑寺をあとにした我々。時計は12時を指してますのでお昼を頂くことに。私的に、正月料理は元日の朝昼晩と食べ飽きたので、正月を感じさせない料理がいいという独断と偏見で洋食屋さんに。これが美味かったんでまぁよかった。腹を満たした我々は、次の目的地「龍安寺」に向かいます。
龍安寺。世界遺産であることは勿論、ドナルド・キーン氏の逸話で余りにも有名です。所謂「日本的」な価値観、美意識の極致とも言える枯山水、更にその究極ですが、しかし。
写真にするのは恐ろしく至難。金閣以上に難しい。

アップロードファイル 682-3.jpg
Planar T*1.4/50 F10
「龍安寺石庭」
無理です。あの庭を写真では表現できませんでした。何をどう撮ろうが表現できない。なら開き直っていっそ石なんか入れるな。枯山水の無限の表現の源泉はこの玉砂利。石庭の本質は玉砂利。
ほんとかウソか全くわからない極論ですが、私の感性と腕では無理でしたという残念なお話。
いっそモノクロにして、クソほどコントラストを上げてもっと抽象性を上げた方が良かったかもしれませんが、まぁいいや。

何時にも増して歩留まりが悪いツアーですが、引き続き、仁和寺に向かいます。桜と徒然草で有名ですね。一つ実感したのは、仁和寺から石清水八幡まで歩くのは無理ということです。
さて。

アップロードファイル 682-4.jpg
Planar T*1.4/50 F2
柿食えず鐘も鳴らない仁和寺。

アップロードファイル 682-5.jpg
Planar T*1.4/50 F5.6
モノクロは甘えの像。でもモノクロで仏像や神像などを撮ると土門拳の凄さがよく分かります。

と、史上空前の歩留まりの悪さにうんざりしつつ撮影終了。更に渋滞が激しさを増した復路。私は寝てました。河原町に戻った我々は、高瀬川を見下ろす居酒屋で飲み会。次回はそろそろ京都を出ようということで終了。

1月3日(金):昼前後にかけて嫁の実家に帰省。夜は高校の頃の連れと飲み会。

1月4日(土):うちの実家に帰省。

1月5日(日):連休最終日。ぐだぐだとして過ごしながら今に至ります。

というわけで何から何まで例年通りな2014年。今年の抱負はどうしましょう。そうですね。
子育てと写真の腕を…いや、どっかで聞いたなこの抱負。何にせよ、IYHを控えめに今年一年頑張ります。

ねんがんの

アポマクロエルマリートアール100mmF2.8をてにいれたぞ!
というわけで、BSでバックトゥーザフューチャーを見る傍ら、想定より1万高い金額で落札してしまいました。
全ては広島産生原酒とカラスミの所為。
2013年最後のIYHは、積年のAMEと相成りました。
それでは皆様、よいお年を。

はやいもので

今年もあと僅かになって参りましたこんちわ。
イブの喧騒も全く他人事な身となり、そこはかとない寂しさもありますが、さて。
例年のように今年も一年のIYHを振返ってみたいと思います。
個人的には去年のような暴挙はなりを潜め、今年は堅実な一年。IYHとは無縁の一年を送ったつもりだったのですが、この一年のログを読んでみると

・マンフロットのカーボン三脚と、ハスキー雲台
・Distagon T*1.4/35
・Summarit 50mm F1.5
・Leica M8
・Elmarit 28mm F2.8

…まぁなんだ。確かに、数は減りましたが、一つ一つのダメージがでかいですね。D1.4/35とM8、Elmarit28mmが特に。ほんとなら、ここにSonyのα7か同Rが入ってた可能性もありますので危ない。
その他にもカレラ号の車検、カレラ号のステアリングラックOH、子供のレカロシート、無駄にリアルな兜飾り、ベビーカー。
更にこの冬はスーツ2、コート、靴2、カバン他、仕事用の諸々を多数購入し、それだけでα7とRを両方買えるくらいの資金が溶けました。

私はどうしてこんなに金が無いのか日々謎でしたが、このように振返ると明白ですね。いくらなんでも使いすぎ。
来年はレンズはAME(出物があれば)とフォクトレンダーのSWH、カメラはM3(出物があれば)しか買わないとここに誓います。
…でもDistagon55mm(Otus1.4/55)は欲しい。死ぬほど高いらしいですが、一年のIYHの全てをこの一撃に賭ければ或いは…

というわけで財布の紐が存在しない今年の振返りでした。来年こそ超絃理論的な紐を。

477号を

西に進んで山間部を延々走ると、鞍馬に抜ける道に合流します。南下をはじめ鞍馬をくだり貴船によって行こうということになり、この夏歩いた道をカレラ号でトロトロと。一番上の駐車場に車を止め、何故ド平日にかからずこんなに吐き気がするほど人が多いのかと思いながら全く良い写真が撮れません。人のせいにするな。

アップロードファイル 679-1.jpg
Distagon 1.4/35 F1.4
この夏の豪雨がこんなところにも傷跡を……残したのかはサッパリ分かりませんが、妙に存在感があった標識?だったので。

アップロードファイル 679-2.jpg
Distagon 1.4/35 F2.8
川床でさんざん見た絵ですが、まぁ良い雰囲気なので。ピンボケですけど、まぁ良い雰囲気なので。

アップロードファイル 679-3.jpg
Distagon 1.4/35 F1.6
人の多さもさることながら、これを見てリアルに
「こんな時どういう顔をすればいいか分からないの」
と思った。そんな貴船の晩秋。

というわけで、怒涛の京都北部巡りツアーを終え、帰ってきました。
そろそろいい加減開放バカから卒業しないといけませんね。

普段

遠出が出来ない嫁と1歳児の息子を連れて紅葉を見ようと、振替を取って先日京都の北部巡りをしてきました。主目的は、去年の夏に行った常照皇寺です。10時過ぎにカレラ号で出発。名神吹田から大山崎JCで京都縦貫道に乗り換え、亀岡を過ぎたあたりで9号→酷道477号へ。
恐らく豊中から向かうにはこれが最短ルート。しかし477号は思ったより酷かった。離合不可能と思われる状況が延々続き、途中、この夏の大雨による崖崩れ通行止め区間に遭遇する始末。幸い迂回ルートがありなんとかなりました。
お昼前に目的地に到着し、門前のお店でお昼を頂きついでに、地酒の新酒と新米も購入。
さて、常照皇寺です。
が、残念ながら一週間遅かった。あと一週間早ければ完璧だったのですが、まぁいいや。紅葉狩りと撮影です。今回の主題は「日の丸構図を恐れない秋2013」意味がよく分かりませんが主題を正面から捉えようという話ですね。

アップロードファイル 678-1.jpg
Planar 1.4/50 F1.4
初っ端から日の丸構図ではありませんが、これ、以前撮ったのとほぼ同じアングルです。
たった1年でだいぶ成長してます。命って凄いですね。

アップロードファイル 678-2.jpg
Planar 1.4/50 F1.4
もう少し、あと少し早ければ。悔やまれますがそれでもまぁなんとか。

アップロードファイル 678-3.jpg
Distagon 1.4/35 F1.4
35mmに換えて。D1.4/35はほんと開放からガンガン使えます。

アップロードファイル 678-4.jpg
Distagon 1.4/35 F1.4
だからと言って、何でもかんでも開放で撮ればいいわけではありません。ありませんが同じ写真をF5.6、F2.8で撮り比べたところ、結局この何ともいえない雰囲気に負け結局も開放バカ。

アップロードファイル 678-5.jpg
Distagon 1.4/35 F2.0
紅葉から覗くお庭。これは50mmで撮ればよかったですね。練習だからって何でもかんでも35mmで挑んだ結果がこの始末。何のための一眼レフか。

と、5枚になり、赤子は泣き、嫁からは白い目で見られ、観光バスで団体さんが押し寄せたので常照皇寺をあとにしつつ、後半へ続きます。

阿弥陀寺を

あとにした我々は、街道沿いの洋食屋さんでエビフライを食べ、実相院に向かいます。素晴らしいお庭でしたが、建物の中からの撮影が禁止で残念無念。次に向かいます。
で、訪れたのが……名前を忘れましたw

アップロードファイル 677-1.jpg
Planar 1.4/50 F1.4
逆光の空を背景に露出超プラス補正。背景に溶けるような表現を目指すも、もうちょっと捻りが欲しいか。

アップロードファイル 677-2.jpg
Planar 1.4/50 F2.5
紅葉写真ステレオタイプその3。まぁキレイなので。F2.5まで絞ればPlanarは十分解像します。ボケとの両立はこの辺りが一番か?
さて、その後我々は、賀茂御祖神社(下鴨神社)に移動します。大銀杏が素晴らしい。

アップロードファイル 677-3.jpg
Distagon 1.4/35 F1.4
逆光の空を背景に二番煎じ。しかしピント面はバッチリ解像。さすがD1.4/35

アップロードファイル 677-4.jpg
Distagon 1.4/35 F1.4
夕日に染まるお手水を。

アップロードファイル 677-5.jpg
Planar 1.4/50 F3.5
飲みに向かう途中で見つけた猫。全く何の捻りもありませんが、ただ可愛いので。

その後、結婚式の2次会で使われそうなオシャレ系のお店で飲みました。私は翌日曜日が休日出勤でしたので、深酒は出来ませんでしたが、ワイン何杯飲んだか謎。
いずれにせよ、大変楽しかったです。写真ツアーはいいものですね。
また年末年始にご一緒できることを祈っております。
さて、今回のツアーを振返ってですが、この35mmと50mmがあれば、もう十二分に事足りると改めて実感しました。あとはやはり自分の腕を磨くしかありませんね。