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大晦日

だそうですこんばんは。昔風に言うと、おおつごもり。英語で言うとNew Year's Eve.ドイツ語だとジルベスター。
やっぱり英語って味も素っ気無いですよね。

…それはさて置き大晦日です。今年も今日で終わりです。より正確に言えばあと5時間ほどですか。そうですか。
俄かに信じられませんが、信じる信じないは別にしても、世の中的に大晦日らしいので、ここは一発大晦日気分を盛り上げるために大掃除をやらかそうと思い立つも、元々奇麗なので大掃除にならず。
じゃあ大晦日恒例ということで、ベートーヴェンの9番を聴いてみました。勿論1951年バイロイト。

さて、ベートーヴェンの第9と言えば、あの有名な
チャーララ ララララ チャーララ ラーララー♪
ってフレーズがありますが、あのフレーズを聞くためには、第一楽章から聞き始めて凡そ50分以上必要なんですね。
サビとも言える第四楽章自体が約25分弱もあるので、よく第9コンサートなどでは、第一から第三楽章にかけて客席には居眠りかます人が大勢居て、第四楽章の一発目のあの音で、やおら起きだす。という嘘のような本当の話があるとかないとか。

でもそんな人たちもクラシックをよく聴きこむようになると、ベートーヴェンの9番に対して色々言いたくなってくるものです。即ち、第9は第一から第三楽章こそ本質だ云々。第四楽章は、交響曲第10番の着想を無理やりくっつけたから違和感が出る云々。

確かに、所謂「通」を自称する人達の多くは、第一から第三楽章までを大変評価します。で、第四楽章に対してはシニカルな態度を取るのが通例。
私も俄かクラシックオタの一員として御多分に漏れず、第三楽章至高派です(特にルツェルンの第九の第三楽章は本当に凄い)

が、しかし。確かに第三楽章までのあの完璧な交響曲の進行からは程遠い第四楽章なんですが。
でも実際第四楽章が鳴り出すと、どうにも不思議なことに引き込まれるんですよね。音楽そのものの異常な推進力とやっぱりフルトヴェングラーの指揮の力でしょうか。
「違う」はずなのに、「これしかない」と思わせるというか、錯覚させるというか。
聴けば聴くほど不思議な交響曲です。そして、間違いなく最高の名曲です。
聴き終われば、拍手せざるを得ない。あぁ大晦日だと。
因みに大晦日に第九を聞くのは日本人だけの変な習慣なのですが、それは置いておいて。

さて、そんな第四楽章には、もう一つ、実は致命的な問題があります。

というのも、聴いていると、どうしても、どこからともなく

「さぁ行くよ。おいでアダムの分身。そしてリリンのしもべ」

とか

「そう、キミ達リリンはそう呼んでるね。何人にも冒されざる聖なる領域、心の光。リリンも分かっているんだろう?ATフィールドは誰もが持っている心の壁だと言うことを」

とか

「光波、電磁波、粒子も遮断しています。何もモニターできません!」
「まさに結界か!」

とか

「日向君。初号機の反応が消えて、もう一度変化があったときは」
「分かってます。ここを自爆させるんですね。サードインパクトを引き起こされるよりはマシですから」
「すまないわね」
「いいですよ。あなたと一緒なら」

とか

「アダム、人間にとって忌むべき存在。それを利用してまで生き延びようとするリリン。ボクには分からないよ。
…違う。これは、リリス。そうか、そういうことかリリン」

「有難う。弐号機はキミに止めておいて貰いたかったんだ。でないと、彼女と生き続けることになったからね」

「生き続けることがボクの運命だからだよ。結果、人が滅んだとしてもね」

「だが、ここで消えることも出来る。生と死は等価値なんだ。ボクにとってはね。自らの死、それが唯一の絶対的自由なんだよ」

「遺言だよ。さぁボクを消してくれ。滅びの時を免れ、未来を与えられる生命体は一つしか選ばれないんだ。そしてキミは死すべき存在ではない。有難う、キミに会えて嬉しかったよ。」

……という一連のアレが、脳内映像+フルボイスで余りにもリアルに。もうどうにも消せない。PTSDのレベル。
頼むから黙ってくれ石田彰。
まぁなんだ。どうしてこんな死ぬほどどうでもいいことを覚えているんでしょうか。10年以上昔ですよ。ありえませんよ普通。

というわけで、大晦日まで残念ながらこんな調子でした。うん。もうほんと残念。

さて、本当は今年最後と言うことで、今年を振り返ろうとも思ったのですが、やめにしました。
何故なら私は常に前を見る男だからです、振り返ったりはしないのです。
決して、一年分を読み返すのが面倒くさいとか、だるいとか。そーゆーわけではないんです。決して。

まぁなんでもいいや。今年も一年、有難うございました。来年もよろしくお願いします。

因みに来年の抱負

「ポルシェに乗る」

以上。それでは皆さんよいお年を。

※上記は私の怪しい記憶なので、台詞は微妙に間違ってるかもしれませんので悪しからず。いや寧ろ間違っていてくれ頼むから。