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大河ドラマ篤姫が終わりましたねこんばんは。
しかし正直に白状しますと、私、今年の大河ドラマは10月くらいからしかちゃんと見てません。
それまでは、あまり注視はしてなかったんですね。ちゃんと見るようになった切欠は、他でもない宮崎あおいの演技に驚いたからです。

巧い。本当に巧い。見事としか言いようがありません。

大体大河ドラマって、夏頃になると役者達もその役が板についてくるというか、非常に良くなってくるのが常ですが、彼女のそれはそういうレベルに収まりませんね。

英雄、偉人、雲上人を演じるにあたってありがちなのは、役を意識しすぎるというか変に居丈高になって、滑稽な演技になるってのがあります。民放でやってた大奥なんてその典型ですね。
本当に巧く演じるには、内から滲み出る迫力、威厳、気品と言った物が必要でして、そんなものは所謂大御所と呼ばれる名優たちにしか出せるものではありません。

しかし、彼女にはそれがありました。

恐ろしいです。だってまだ二十歳かそこらでしょう?
いつぞやも書きましたが私が宮崎あおいに注目するようになったのは、今から4,5年前NHKのドラマで泉ピン子と競演した際に見せた、演技の幅の広さに驚いた時からですが、いやしかし。まさかこの歳で、こういう演技ができる女優になるとは思いませんでした。

さて、他に素晴らしかったのは、稲森いずみです。彼女にも驚かされました。
昔から決して下手な役者ではなかったですが、時に宮崎あおいを食うほどの存在感を示したのが凄い。
あの凛とした姿、もはや威厳という言葉を使っても差し支えありません。その昔ロンバケことロングバケーションで「ピンクの象さんが~」とか意味不明な天然キャラを演じていたのと同一人物とはとても思えません。

あとやはり大御所の演技は熱いですね。私が特に好きなのは北大路欣也です。
あの諧謔と余裕に満ちた懐の深い演技。なるほどこういう勝海舟かと。宮崎あおい演じる篤姫との呼吸が実に素晴らしかったです。
長塚京三なんかも勿論素晴らしいですが、やはり北大路欣也は更に上ですね。彼は、私が時代劇俳優で最も好きな一人です。
因みにもう一人は(俳優ではありませんが)中村吉右衛門。鬼平犯科帳最高。

まぁつまり、役者達が大変素晴らしい今年の大河ドラマでした。
一方、どうにも気に入らないのは音楽が余りにも平凡だったことでしょうか。役者に比べ音楽が余りにも余りにも。
折角の役者の名演熱演が台無しです。ハゲタカくらいのクオリティでやってくれれば文句なかったんですがね。
本当に残念でなりません。

ま、そんなことを言っても仕方ありません。先のことを考えましょう。
てかしかし、宮崎あおいは、次に一体どんな役をやるんでしょう。これはもう下手なオファーはできなくなりましたね。
ここまでの演技ができる女優ともなると、相応の作品でないといけませんから。
楽しみでもあり、何か逆に心配にもなります。私が気に病む必要は微塵も無いのですがw
いつか、彼女に見合う神映画か神ドラマを見られることを願います。

ちなみに、上記のような感想のほんの一部を、篤姫話で盛り上がってた女性陣にしてみましたがまるで理解されませんでした。やはり私の話は女性受けしないようですwww