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生まれて

初めて「胃カメラ」なるものを飲んできましたこんばんは。
いや、こないだの土曜日ですけどね。

そもそも何故そんなモノを飲む羽目になったかと言いますと、先日のインフルエンザの際、医者に
「そう言えば最近どうも胃が痛いんですよ」
と零したところ
「じゃあ胃カメラ飲んでみる?」
とまるで仕事帰りに一杯引っ掛けに行くかのように言われ、私も軽いノリで「はい」と答えてしまったわけです。

さて、最近の胃カメラは、なんだか鼻から入れるタイプと、オーソドックスな口から入れるタイプがあるとのこと。鼻から牛乳でも泣くほど辛いのに、胃カメラなんて有り得ないと、ノータイムで経口を選択。
この選択がどうも不味かったようですが、てかね、鼻から入るようなサイズが開発されてるなら、経口版も勿論昔のそれと違いダウンサイジングされているだろうと。医療の進歩を舐めるなよと。私はそう思ったわけですよ。
そんな、か細いカメラくらいなら、まぁ言われるほど辛くはないだろうと。ええ。そりゃ思ったさ思うだろ普通ちくしょう。

で、土曜日。

私は指定された病院に赴き、内科の女医さんに軽く問診を受け、そのまま胃カメラルームに連れて行かれまして、あの喉の痛感を麻痺させる麻酔ジュース(糞不味い)を飲まされ、ベッドに寝かされたわけですよ。
そこで40歳手前くらいの胃カメラ医者登場。

「胃カメラ初めてですか?」
「はい」
「そうですか、まぁ緊張しなくてもいいですよー」
「はぁ」

で、口にあのプラスチック製のマウスピースのような物を噛まされ、胃カメラ本体登場

…え?

……何その直径??

………小指くらいは普通にあるんですけど??

ちょっと待って。医療の進歩はどこに行った??

「はい入れますねー」

いやだからちょ……うぐぅげぁごぉおぁああああぁああああああ

「大丈夫ですよー力抜いてー」

入れたくて入れてんじゃない。あんたが嘔吐中枢を刺激するのを止めさえすればいいだけの話って、うぐぉぅおぉ

…いやもう。死ぬ思いをしながらようやく胃カメラは食道から噴門部を抜け、胃に到達。

「綺麗なもんだねー若いねー」

いや、何て言うか、有難うとでも答えるべきなのか?

「あーでもちょっとだけ炎症起こしてるか。」

と言われても、素人目にはさっぱり分からん。いや分かるレベルだとヤバイか。そうか。

「十二指腸も大丈夫ですねーでも折角だしピロリ菌が居ないか検査してみる?」

「あ”??あ”い”(は??はい)」

と、スルスルと何か細い物を胃カメラ内に差し込む医師。
で、モニターに写るのは、小型の鉗子。

(え??)

胃壁に鉗子を押し当て摘む医師

(え?ちょ…摘んで…って、それ摘みすぎっておい待てちょっと)

「ふんっ」

と軽い掛け声とともに引っぺがす医師

「痛っ」

「あはは、痛くないよー」

そりゃあんたは痛くねーよ。俺だよ俺。俺が痛いの。てかまた?え??ちょ……

と、都合3度も胃壁を採取される始末。
医師はそれに満足したのか、ズルズルと胃カメラを引っこ抜いていきます。
止め処なく何故か左目からだけ涙が溢れ、唾液とも胃液ともつかない訳の分からない吐瀉物にまみれ私の胃カメラ初体験は幕を閉じたわけです。ええ。

その後再度問診を受け、検査結果が出たらまた来てくださいと開放され、受付で1万円弱を払って帰路に着きました。

何でこんな目にあって1万円も払わないといけないんでしょうか。

これは1万じゃ割に合わない。5万、いや10万くらい貰わないと駄目ですね。

いやもう二度と飲むかと誓いました。

というわけで、自分の吐瀉物に塗れたいという特殊な性癖の人以外にはお勧めしません。

皆さんも間違ってもあんなもん飲まないようにしましょう。私も健康に気をつけて飲まないですむような人生を歩みたいと思います。
てか、医者の言う事に軽いノリで返してはいけません。家訓にしよう。そのレベル。