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いつものように

勢いに任せて書いてみると、結果、誰も着いて来られない話になった新幹線話ですが、型式の話を絵付きで再度。

まず0系
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誰もが知っている「新幹線」の原型。偉大な足跡の第一歩を刻んだ名車ですが、寄る年なみには勝てず主要路線から引退しました。
確かに鈍足ではありますが、その超絶頑強ボディはトンネル内壁の崩落事故にも耐え、更に雪国仕様の「とき(200系)」は、震度7の直下型地震、新潟県中越地震に晒されても乗員と乗客の命を守り抜いた奇跡で有名。
2011年完全引退予定ですが、夜な夜な狂おしく身をよじるように走る北見チューンの悪魔の0系が居るとか居ないとか(居ません)

100系
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我々の世代(20代後半くらい)が最も多感なガキの頃に登場した新幹線。
0系が既に古臭い印象だった当時、100系は何ともカッコよく、これに乗るのは心躍る経験でした。
2階建車両、更に個室まで備えるゴージャス仕様で、バブルなご時世を反映したのかしないのか。
設計上の最高速度は275kmに達するも、営業運転速度は220kmほど。また以後の新幹線(300系~)は窓が小窓になり、200kmオーバーの風景が見難くなって落胆した記憶があります。今でも「こだま」として部分的に走っています。
完全引退の時期は未定。2011年か?

300系
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所謂「のぞみ号」として誕生した新幹線。270kmの営業運転を実現しました。最初期は新大阪、新横浜、東京にしか停車せず、京都人の矜持を強かに傷付けたことでも有名。あ、名古屋もか。失礼。
とにかくスピード命の設計で、乗り心地の面での評価は低い。実際、最新車両N700系のそれと比べると、隔世の感も甚だしいです。
回生ブレーキの部分使用、アクティブサスの試験採用など、現代に続く技術の実験的要素が多く、超高速運転の嚆矢となった記念碑的車両。
例によって2011年に引退予定。

500系
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最もカッコいい新幹線。300系以上にスピード命、最強の直線番長。
設計最高速は320km営業運転も300kmに達する恐るべき新幹線。
25000馬力
0-300km加速タイムはフランスの超特急TGVの半分以下という怒涛の馬鹿っぷり。
ちなみに1編成(16両)作るのに50億円近い金が掛かるため僅かしか作られておらず、その圧倒的な存在感とは裏腹に、実は大変貴重なレア車両。
搭載のアクティブサスは振動防止の意味合いが強く、N700系に至る過程というレベル。ちなみに搭載された回生ブレーキは制動不足という致命的欠点を持つトンデモマシン。
ただただ速く、ただただカッコいい。愛すべき直線番長。
私も一度乗りまして「300km走行中」の表示に歓喜した記憶が。
引退時期に関してはまだ不明

700系
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500系への反省か、新幹線が理性を取り戻した車体。
設計最高速は340kmオーバー(営業速度は270km程度)
しかしながら700系の技術課題は、最高速よりコンフォート性にあり、乗り心地と静粛性命の設計。アクティブサスは大いに乗り心地に寄与するレベルに達し、高速姿勢制御まであと一歩の地平に達する。
所謂21世紀的な要望を一応満たした一つの完成形。N700系の土台。
またコスト面でも、500系から3割削減しており、非常にコストパフォーマンスは高い。
ただ、500系に比べると独特のカモノハシ顔がどうにも賛否両論。
現在最も走っている現役真っ盛りの車体。

……というのが、東海道山陽を走る新幹線の型式と大体のお話です。
これを読んで頂くと、一通りのご理解が頂けたのではないでしょうか。
ちなみに、私が最も好きなのは言うまでもなく500系です。
そう言えば、名神高速道路の滋賀県内に新幹線と並走する区間があるんですが、ガキの頃の私は盛んに父親に「新幹線を追い抜け!!」と嗾けた記憶があります。
私のスピード狂は生まれもってのものなんですね、しみじみ。

今回のお話の写真は
ttp://www.uraken.net/rail/alltrain/shin.html
ここから主に頂きました。
あと「新幹線」でググッてみると
ttp://rail-g.net/rail-g/rail-g_tec.html
こんなのも見つけました。うん。最早何も言うまい。