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何度も

私はこの日記でマスコミ批判をしておりますが、今回のオリンピックに関してちょっと。
メダルメダルと囃し立てて選手に不必要なプレッシャーを与えて足を引っ張るのは
いつものことですから、今更口を出すのもばかばかしいので放置しますが

フィギュアの3選手を集めた会見で、安藤美姫に
「死んだ父親にどんな誓いをたてますか?」
という、脳ミソが腐っているとしか思えない馬鹿な質問をした記者がいたらしく、安藤
は泣き出してそこで会見中止になったとのこと。

別に私は安藤美姫のファンではありません。荒川静香のほうが好きですし、浅田真央
のほうがもっと(ry
ただ、この記者の

「安藤美姫-天国の父親に4回転ジャンプを誓う!!-」

といった記事が書きたい(或いは画が撮りたい)との予め下衆な筋書きを立てた上での
配慮の欠片もない悪辣な質問を、こともあろうに世界が見つめる中でやってしまうとい
う馬鹿さ加減に、怒りを通り越して呆れるのも更に通り越して、再び怒りを覚えます。
国の恥ですから死んでください。

もともと安藤は若さゆえか多感というか、非常にセンシティブな女性です。これまでも
その種の心無い質問を受け、インタビューなどで涙を見せることがしばしばあったわけ
です。そういう人間相手にこんな質問をすればどうなるのかくらいの想像力もない馬鹿
は、インタビュアーになるな。

今回の五輪の日本選手達の苦戦により、女子フィギュア勢には、想像を絶するプレッ
シャーが掛かっています。本来であれば、ショートプログラムを三日前に控えた日とも
なれば、最終調整とコンセントレーションを高めていくのに費やすべきを、くだらない
マスコミの勘ぐり(選手勢の不仲説など)への対応と、日本へのメッセージ、まぁ要す
るに数字を欲しがるマスコミのために、わざわざ会見を設定したわけですが、更にその
場で、そういう馬鹿をしでかすとは。

てか、マスコミのインタビュアーには、本当にいつも呆れます。
これから試合を前にする選手に
「どんな試合にしたいですか?」
また、試合を終え、負けた選手に
「どんな気持ちですか?」
……何と申しますか、何でこんなに馬鹿なんでしょうか。何故、答えが分かりきってい
る質問をするんでしょう。とにかく勉強不足ですし、何より、想像力に欠けます。欠落
しています。微塵もありません。

マスコミの人たちには、自分達の影響力の強さというものを思い直し、是非にも
自省をして欲しいものです。ペンは剣より強いと言います。強力無比なそれを振るう者
がこれじゃ百害あるだけです。

まぁいいや。馬鹿どもの言葉に振り回される事なく、是非、フィギュア勢には頑張っ
てほしい。私もショート、フリーともに生で見ます。頑張れ超頑張れ。
何よりも自分のために頑張ってください。

Keywords:誰も寝てはならぬ font>

以前

この日記で、NHKの意味不明な番組「サラリーマンNEO」というのを
取り上げた事がありましたが、この年末年始にも再放送してました。
で、その中で「1月中に重大発表があります」と思わせぶりなコメントが
ありました。
そして私は毎日欠かさず、サラリーマンNEOのホームページをチェックして
たのですが、今日(正確には昨日)遂に、レギュラー化が発表されました。

素晴らしい。あのシュールさを貫いて頂ければ、必ずや一部の人間には堪らない
番組になること請け合い。
原史奈の活躍ともに、期待しております。

またマイナーと言えば、…マイナーではないかな。KOKIAっていう歌手が
居まして
「あ~たらし~ ちから~を く~ださい~♪」
とか一度は聴いたことがあるかと思います。売れてはいませんがいい歌を地味に
歌っている歌手でして、今度2/1にベストが出るとのことで期待しております。

また、全くマイナーではありませんが、オリエンタルラジオが最近売れてきて
嬉しい限りです。
でもカニマヨ武勇伝で「どれから食べたらいいか決められない」ってのは
ただの優柔不断であって断じて武勇伝ではないと思います。

というわけで、サラリーマンNEOをどうぞよろしく。

http://www.nhk.or.jp/neo/

Keywords:予告は未定

レクサスの話はまた今度。

ドキュメンタリーなどで

よく地下道を歩く大量のサラリーマン達の映像が象徴的に流れたりしますが
あの地下道が何処にあるかというと、新宿西口にあります。新宿駅から都庁に向う道。
私も毎日通ってますし、実際何度もその種の撮影に遭遇してます。
さて。「日本のビジネスシーン」を象徴する映像として使われる新宿西口の地下道
ですが、あそこが夜になると、どーなるか。
…乞食で溢れます。
ダンボールを器用に加工してまるで棺桶のような寝床を作ってらっしゃいます。

場所は変わってJR大阪駅(各種私鉄では梅田駅)の駅前。大阪一の路線価を誇り
ヒルトンや、ヴィトンやらエルメスやらのブティックなどがある、その大通りには
「彼ら」の青いビニールシートが数多く見られます。

私は別に、あの人たちを擁護するつもりは、毛頭ありません。
あそこまで堕ちる前に、幾らでも何とかする機会があったはずで、結局それは本人の
責任だと思うからです。ですので、耐え難い悪臭を撒き散らす彼らに何の憐憫も
抱きませんし、冬場毎日のように、凍死した彼らを搬送する救急車が西口交番の前
に停まっていても何の感慨も沸きません。

しかし、ある意味において日本を代表する場所に、あーゆー人達がたむろし、スラムを
形成し更にそれを事実上放置しているという現実は、様々な事を考えさせられます。

何故、こういう状況を放置できるのでしょうか。都や国が何とかしないからですが
では役所がそれを放置することを、同様に放置する我々は何なのか。

それは我々が「無関心」だからだと思います。
彼らは我々の住む世界の「外」に属する人たちで、そういう人たちに対し、我々は
基本的に無関心だからです。
何故、無関心でいられるのか。それは道が浮浪者で溢れようが、臭いだけで他に
害がないからです。
即ち、彼らがどうなろうが、我々には文字通り、関係ないから、です。

私は別に、単に無関心を批難しているわけではありません。彼らに関心を向けて何とか
しよう、と言っているわけでも、都や国がけしからんと言っているわけでもないです。
私が危機感を抱いているのは、将来のことです。
彼らを放置できるのは「害がないからだ」と書きました。確かに、彼らは今のところ
害はないです。
が、果たして将来はどうでしょうか。

「フリーター」という便利な言葉があります。
「ホームレス」と同様、横文字にすることで、本来の意味を曖昧にするわけですが
それはさておき。
フリーターの数は、数百万人に上るらしい、です。
フリーターやニートに関する議論はされていますが、とても真剣な物とは思えません。
何故ならば、彼らの存在は「今のところ」それほど大きな問題ではないですし、それ故
我々は、例によって無関心でいられるからです。
しかし、この状況は本当に恐ろしいことだと思います。
…無論、彼らの全てが悪いわけではありません。
何らかの目標があり、その準備期間としてフリーターをしている人、或いは、本人の
意思とは無関係に、そーゆー状況に甘んじざるを得ない人。私の友人にも結構居ますが
それぞれにそれぞれの事情があります。一概に、良い、悪いという区別で語ることは
できません。
が、しかし、確実に断言できることは、フリーターと呼ばれる人達は、致命的に
「不利」だということです。二十歳でフリーターの人間は、当然ですが10年たてば
30歳になります。フリーターで30歳になった人間を、果たして世界はどう評価
するでしょう。モラトリアムの時期を利用し、実益に繋がり且つ希少性のある資格を
取ったり、或いはデイトレードなどで莫大な資金を獲得したりしない限り、彼らは
確実に社会的経済的に底辺に追いやられることになります。

「格差社会」という言葉が使われるようになってまだ10年も経ちません。バブルの
崩壊、所謂「日本的」と呼ばれる諸々のシステムが破綻、崩壊し「格差」が露になった
わけですが、それでもまだ日本には「一億総中流」という幻想が残っています。
中流と思っているほぼ全ての人間が実は下流ですし、その幻想が、多くの人を
擬似的に救い、且つ、決定的な破綻を先延ばししているわけですが
それはさておき
今、数百万と呼ばれるフリーター達が、10年ほど経てば、上記したような例外を
除き、確実に「格差」を最も残酷な形で体現することになります。
私は別に格差社会をどーこー言っているわけではありません。
私が懸念するのは、数百万人の人間が、「自分が経済の底辺に属する」という事実を
認めざるを得ない状況になった時、果たして、どーゆー事が起こるか、という
恐怖に近い問いです。
税制、保険制度の破綻、経済活動の鈍化、更に、治安は絶望的に悪化するかもしれません。
いや「かもしれません」ではなく、ほぼ確実に、そうなるでしょう。
私が危機感を抱くのは、現状の問題の延長線にある、決定的な「崩壊」です。
そういった意味で、「無関心」に対しても危機感を覚えます。

破綻や、崩壊といった言葉がよく使われた「失われた10年」ですが
本当の意味での破綻や崩壊は、更に10年後に訪れるかもしれません。

ダンボールに包まり、死人のように眠る彼らを視野に収める時
私は自分が「その時」にどう生きるのか、ということを考えざるを得ません。

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