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というわけで

ウィーンフィル大阪公演行って来ました。
私が今まで散々聴いてきたのは、クラシック音楽の「ようなもの」だったんですね。
実演は違いすぎワロタwww
やっぱね。いくらオーディオに金かけようが無駄ですね無駄。
本物には到底適いません。当たり前の事を改めて実感しました。
例えて言うなら、F1をいくらテレビで見て凄いと思っても、サーキットに行ってあの音聞いたらブッ飛ぶのと同じです。本物は全然違う。

いやしかし。ムーティや、ライナー・キュッヒル(コンマス)が目の前に。思わず

「うわ本物だ」

とか馬鹿みたいな事を思い、あほの子みたく、一瞬呆然。
でね、初めにコンマスが音出して、皆がチューニングするじゃないですか。それがまた有り得ない音。流石ストラディヴァリウス・シャコンヌ。本物はこんな音するんですね。

演奏ですが、もうなんつーか、弦楽器が凄い。厚い。美しい。何あのアンサンブル。前の大阪のオケや神奈川のオケの時は、結構、弦の音が金管に押されてたんですが、今回は全く違う。
勿論、席が1stヴァイオリンの目の前ってのもありますし、編成自体が大きいのもあるでしょうがそれでも弦楽器の密度が凄い。美しすぎ。
でね、そんな弦楽器の中で一番驚いたのは、コンマスのキュッヒルの音が、聴こえるんです。アンサンブルを崩すわけでも、声高に主張するわけでもないです。完璧に揃ってるのに、でも彼のヴァイオリンだけ明らかに音色が違う。存在感が違う。何故だ。ストラディヴァリウスだからか?
因みに、彼のヴァイオリンがかの名器だと知ったのは、今日帰って、wiki先生に聞いたからで、実演に接した際にはその事を知りませんでした(恥)
知らないのにそう感じたってのは、先入観や気のせいじゃないでしょう。
特にキュッヒルの音が素晴らしかったのは、ヴェルディの曲と、チャイ5の3楽章。
本当に美しかったです。流石奥さんが日本人だけあって本気度が違う。

さて、全体を通してですが。どうもホルンの人が微妙でしたが、他の金管、特にトランペットの人はチャイ5の4楽章で大活躍でしたね。素晴らしい演奏でした。
本音を言えば、東京での演目、ハイドンの67番とブルックナーの2番のが聴きたかったですがそれを言っても仕方ありません。次に日本に来る時こそはドイツ物を狙って行きましょう。
なお、アンコールは、ヨゼフ・シュトラウス「マリアの調べ」
ウィーンフィルによるシュトラウス一家のワルツを生で聴けてお腹いっぱいです。一瞬、ムジークフェラインザールでニューイヤーコンサートを聴いてるような気分になりました。素晴らしい。

というわけで、芸術の秋、実演を聴きに行こうシリーズですが、次回は11月1日
世界の5大オケの一つサンクトペテルブルク・フィルのチャイコフスキー4&5番。指揮は無論ユーリ・テミルカーノフ。
ムラヴィンスキーの衣鉢を継ぐ、本場のチャイコフスキーを聴きに行きますin大阪。
しかし何でこんなにチャイコフスキー付いてんだろう。本当はベートーヴェンかブルックナーを聞きたいのに。残るベルリンフィル、ロイヤルコンセルトヘボウ、シカゴ響でドイツ物をやるなら東京でもどこでも行ってやる。

金?…うん、まぁ自分一人で行くぶんにはさ、ね?

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