何の脈絡も無く近頃の車事情をば
さて、地味に色々な車が発表、発売されてますね。
まずはBMWからいってみますと3シリーズのクーペ。3リッターのツインターボとか言ってますがロープレッシャー(0.6barだっけ)で300馬力ちょいしか出てません。トルクは40。まぁターボ車としては、驚くような数字ではないですが、驚異的なのはその圧縮比の高さ。なんと10.6です。有り得ません。ターボで10オーバー。こりゃ凄い。
ということで、ターボラグ皆無の自然なフィールであろうことは疑いないのですが、NAの6発がかなりいい味出してましたんで(レクサスIS VS 3シリーズ試乗記参照)どの程度、味を残せるかが少々不安。一回乗って確かめてみたいですね。
スタイリングは、セダンと同じホイルベースということでちょっと間延びした印象がありますが、高さをセダンより40mm下げて印象を和らげるお約束の手法。
また当然このあとには馬鹿パワーV8エンジンを積むM3が控えてますから、この位のホイルベースがないと真っ直ぐ走らないという背景もあるでしょう。その一方で、リアのトレッドをセダンより狭めてます。アンダーセッティングながらも操縦性に配慮したんですね。しかしこーゆーのは限界超えたら死にますね。ま、電制テンコ盛りですし、またM3は足廻りも全部変わるので、この限りではないでしょう。
さて文句としては、例によってオートマしかないこと。BMWのエンジンを楽しむのにATは勿体無い。ま、これは言っても詮無いことですね。
さて、千葉の幕張にはBMW JAPANの本社がある関係なのか、新型のBMWがよく走ってます。
それも並みの新型ではなく、デビュー前の車のテスト走行をしてたりします。というわけで先日、新型3のオープンの日本テスト車が走ってるのを見ました。えーっと。ぶっちゃけブサイクです。こんなのに700万も800万も出すのか。
ま、こーゆーレア車が見られるのも関東の特権ですね。
次、BMWの新型MINI。こちらはまだ発売は先ですが、モデルチェンジするようです。サイズが更に大きくなって、どこがMINIなのかさっぱり解らんとか、色々ツッコミどころが多いわけですが、個人的に一番げんなりしたのは、今度もBMWの独自エンジンじゃないということでしょうか。これはもう本当にげんなり。何でだ。FRのエンジンをFFに流用はできないのか。そうか。そう言えばそうか。MINIにBMWのエンジンが載れば本当に乗ってもいいと思っている私としては悲しい限りです。
ベンツのCL。昔の言い方をするとSクラスクーペですね。えーと。かっこいい。フロントの目の感じとか、BMWっぽいところがかっこいい(毒)
最近のベンツはBMW化が激しいですからね。見た目だけ(毒)
アウディTTクーペ。これもかっこいい。でもさぁなんつーかこれもBMWっぽいんだよなぁ
散々皆してコケにしたクリス・バンクルのデザインですが、6年経ったら皆、真似するというこの面白い事実。
さて、殿は、我らがレクサスの旗艦、セル…否。LS。
…えーっと、何というか。確かにメカニズムは凄いかもしれません。世界最高のハイブリッドと世界最高水準の品質と、世界最高のメンテフリー。それは万人が認めます。
でも、何ですかこのデザインは。
…デザインで車を批判するのは、良いことではないということは百も承知ですがここまで酷いとつっこまざるを得ません。
…これがセルシオなら私は文句言いません。あぁセルシオだブッ細工だなぁ、と納得できます。
しかしレクサスは世界を相手にする車のはずです。Sと7を相手に作られた車のはずです。で、その結果がこれかい。これじゃセルシオユーザーの乗換えはあっても、Sや7からの乗換えは無いですよ。即ちレクサスの意味がないです。
ISとGSの不振、また旗艦ゆえの冒険できない位置も理解できますが、しかしこれはあまりも保守的過ぎます。東京モーターショーで見たので分かってはいたのですが実物になって走り出すとより顕著にダメっぷりがありありと。
やっぱりレクサスと銘打ってもトヨタはトヨタですね。
……というわけで新型車のお話でした、次回は古い車のお話でも。