日々の順回路にして頂いている皆さんには、既にご承知置きのことかもしれませんが、私は、ここにアップした文章を、結構手直ししてます。
勿論アップする前に、何度も読み返してはいるんですが、不思議なことにアップ後改めて読み返すと、どうにもおかしい所を見つけてしまい、手直しせざるを得ないというのが正直な所です。
最近で言えば、私小説(風)「時速270(ry」が最たるものです。
アップしてから一体何度手直ししたことかw
まぁなんというか。自分で書評をしますとですね。
この文章の中の主人公「私」って奴は、どうにも駄目ですね。
もう、ウザイ。遠野貴樹と変わらないウザさ。
…自分で弁護しますと、小説風に仕上げるにあたって、やはり主人公にある程度のキャラクター、言うなれば指向性を持たせなければならないわけで、それ故にどうにもこうにも鬱陶しい男になってしまいました。
なんかこの「私」って奴は、関東に未練たらたらで、またどうにも自虐的で、正直読んでて気分悪い。
本当の私の関東に対する未練は、首都高と品川のモツ料理と築地の寿司だけなんですがねw
また、興が乗ってくるに従って小説のつもりがいつもの「馬の餞」になってしまう危うさを常に抱えてました。最後の辺は特に危なっかしいです。
…因みに、この約7000字強の文章を書くにあたって、一番苦労したのは、冒頭です。
どうやったら「馬の餞」っぽさを抜くことが出来るか。小説っぽい文章にできるか。無駄に頭を使い書いてみましたが出来上がった文章は何のことはない、ただ視点を一人称にして、シリアステイストにしただけでしたw
例えば、冒頭部をいつもの調子に直してみると
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結婚式
ということで、今年2度目の横浜に行って来ましたこんばんは。
てか、またしても雨でした。横浜での結婚式はこういう巡り合わせなんでしょうかねw
今回はGWと言うこともあり、電車は無茶苦茶込んでると思ったのですが、案外それほどでも無かったです。
それより驚いたのは横浜の人は誰もマスクをしてませんでした。
もうちょっと緊張感持てよお前等w
まぁそこに住む人間にとっては、それが日常なんですから仕方ないかもしれませんね。
知らない間に、私は完全にアウェイの人間になっていたようですw
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散々苦労したのにこの始末。自分で絶望しましたね。
しかも、書いてる時は全くそれに気付きませんでした。完全にいつもとは全く違うモノを書いているつもりだったのですが、結局、切り口を変えたに過ぎません。まぁ同じ人間が書いてるんですから仕方ないか。
更に、各章の最後に来る、どうにもこうにも自虐的な一言。
いつもの癖で、一区切り付くと「自虐オチ」を付けずにはいられない悲しい性分がなせる業ですw
いつもならサラッと流せる(?)自虐ネタも、シリアス調の文章なので、どうに後を引きます。
更に更に、本来なら、ただの最終オチに使うだけの「秒速5センチメートル」ネタが、どういうわけかこの文章を下支えする、通奏低音的な役割を担ってしまい余計に全体をどうにもネガティブな雰囲気にしてしまってます。
あと「ノンフィクション」と言いながら、岐阜羽島から米原間を走る新幹線の速度を「時速270キロメートルで過ぎ去る(ry」と書きましたが、実際にあの付近を走る速度は200前後のはずです。すいません。物語の性質上そうせざるを得ませんでした。でも他は全部実話w
…自己弁護といいながら、けなしすぎなので、ここからはフォローをしましょうw
「関東」独特の時間感覚と、そこから離れた「私」の生活の激変というものを「時速270キロメートル」というタイトルは暗示してます。「ほんの1年と少し」の時間が生む決定的な違い、劇的な変化。それに順応しつつも、その変化の度合いに改めて気付き戸惑う「私」の姿。
冒頭から最後の瞬間まで貫く「孤独」という概念。友人の結婚を祝福をしながらも、どこかそれを客観視してしまう「私」と、そんな自分自身を好きになれないジレンマ。……何という中二病wwwあれ?フォローのはずがwww
なんでもいいや。とりあえず、この辺が、今の私の限界です。
ただし、昔書いた「2005年鈴鹿グランプリ日記」に並び、自薦最高傑作であること、これは疑いありません。
何れにせよ自薦最高傑作がどちらも創作ではなくドキュメンタリーってのが悲しいw
……まぁなんだ最低でもこのくらいのレベルのものを完全創作で、しかも毎週書ければ、文章で食っていけたかもしれませんねw