記事一覧

責任者会議

という会議があります。課長クラスが集まってあーでもないこーでもな
いと角付き合わせるわけですが、
その会議に何度か出る機会があって彼らの話を聞いていると思うのです
が何でそんなどーでもいいことをずーっと話してるんだろうと(ぉ
まぁ無駄な会議は日本の伝統文化ですからどーでもいいんですがしみじ
みうちの会社の方向性というか、幹部達の考えの方法論に疑問を感じま
す。
というのも、課長クラスということは現場営業で好成績を継続して上げ
て初めてなれるものですが、それゆえに、と言うかなんと言うか。
トップセールスゆえの弊害が露になります。
即ち、営業至上主義。
現場至上主義ではなく、「営業」至上主義です。営業が全て。売れる営
業が全て。という価値観です。これが不味い。どうしても業績の問題を
個々の営業マンの責任に求める傾向が強くなり、最悪の場合(そして
往々にして)根性論に行き着きます。

「マーケティングにより市場を見極め」
「それに合致した商品を創出選定し」
「必要十分な宣伝広告を行い」
「あがってきた顧客を漏らすことなく成約に導く」

という、本来あるべき流れをすっ飛ばし、最後の「成約に導く」のみを
ギャーギャー言うわけです。バカかと問いたい。
確かに。トップセールス、つまり「天性の営業マン」は、そーゆー理屈
をすっ飛ばして顧客の抱える問題点を動物的な嗅覚で嗅ぎ付けそれを解
決し、またNO1ホストばりの気配りで奥様の心をガッチリ捕えて離さ
ず契約に漕ぎ着けますが。
トップセールスはごく少数だからこそ「トップ」であり、その他大勢凡
百の営業は、そんなこと出来ないわけです。
じゃあ全体の成約率を上げようとすれば、やはり「本来の流れ」を「当
たり前の事」をちゃんと積み重ねるべきなのですが、それをしない。
また更にどうしようもないのは、仕事をスポーツか何かと混同している
ことです。
「(成約に至るに)難しい事案を、営業マンの営業力で克服してこそ価
値がある」
という考えです。
繰り返しになりますが、仕事はアマチュアスポーツじゃありません。
「如何に効率よく、利益を上げるか」
が最重要なはずです。要するに「如何に楽して儲けるか」が一番の問題
のハズなのに
「誰がやっても獲れるような客を獲ってもそれは営業として意味が無
い」
といった考えを彼らはします。
特定の人間しか契約が上げられないようなシステムは、システムと呼び
ません。営業力は勿論、極めて重要なファクターですが、それのみに頼
るようなシステムは、経営レベルで見れば破綻したシステムです。
個々の営業が自分の仕事上のアイデンティティ獲得の為に難題に取り組
むのは結構なことですが、そのある種ロマンチシズム的な価値観を幹部
連中が持つのは危険極まりない。
まるで銀英伝の貴族連合。

…といったどうしようもない状況を眺めていると、しみじみ疲れますね。
会社が傾くわけだ(遠い目
と疲れるだけで地面を蹴って飛び立とうとしない私は金髪の孺子にはな
れないわけです。

コメント一覧