の決勝を見ていてしみじみ思ったのですが、やはりイチローという選手は途方も無いプレーヤーですね。超一流などという言葉でも足らない。
8回裏。6-5にまで迫られてキューバに傾いた流れ。しかし大塚が完璧に抑えたことで9回に望みが繋がり、先頭打者金城がエラーで出塁、いい流れかと思いきや、川崎の送りバンドがサードの好フィールディングで潰され振り出しに。しかし西岡が今度はプッシュバンドを決め1アウト1-2塁。
試合の流れはたゆたっています。ここが勝負所。打てば勝てますし、打たなければ負けます。その土壇場で打順がイチローに回ります。このめぐり合わせ自体が超一流の証左でしょう。正しく世界一が自分のバットに掛かるその打席で、イチローはライト前にヒットを飛ばしました。
この一打で流れは完全に日本になり、その後一気に畳み掛け10-5に。
9回裏、キューバに1点返されるものの抑えきり、優勝を決めました。
今、試合の流れを見直しても、あのイチローの打席が、全てでした。
何度も書きますが、あそこで回ってくる勝負運、そしてそこで仕事を確実にこなす本当の強さ。素晴らしいです。今回彼のグランドの外でのリーダーとしての仕事振りも勿論素晴らしかったですが、やはりグランドの上。あの打席のあのタイムリーが一番素晴らしい。
本物を、世界一を、見せて頂きました。
私は王や長島の現役時代の凄さを知らない世代の人間ですが
イチローという選手のプレーをリアルタイムで見られることを幸運に思います。
Keywords:おらが野球は世界一