記事一覧

予定通り

自民党が惨敗した今回の参院選ですが
私がしみじみ感じたのは、マスコミの恐ろしさです。
こんな簡単に国民の投票行動を誘導できるものかと。

以前も書いたように、政治と金の問題は持病のようなもんですし
社会保険庁の年金問題は、別に現行政府の問題ではありません。

年金問題は自民党にしろ民主党にしろ方法論の違いはあっても救護措置を取ることは決まってます。
ここを選挙の焦点にするのは今更、意味が無いです。
確かにこの問題を暴いた民主党議員の仕事は評価されてしかるべきですがね。

本来議論すべきもっと大きな問題は
800兆を超える借金をどうするのか?
超高齢化を向え、経済活力が絶対的に低下する日本経済をどうするのか?
日本を蚊帳の外にした国際社会の中でどのように存在感を示せるか?

これらは全部関連性がある、非常に重大な問題です。
本来、国家の為政者達が議論すべきはこういうことではないんでしょうか?
勿論、自民党がそれらに対して明確で実現性のある方法論を示しているわけではありませんが、絵に描いた餅ばかり並べるどこかのブーメランに比べればまだマシですよ。

しかし

民主党は今回の選挙を「社保庁問題」と「政治と金」という
正直どうでもいい極めて近視眼的で、しかしスキャンダラスな争点に絞り、焚付けました。
以前、小泉さんが「郵政選挙」と銘打って大勝利したのと全く同じ手法。

で、結果はこれです。
もうね、ほんとね。ダメだこりゃ。

しかしマスコミは恐ろしい。本当に恐ろしいです。特にテレビ。
完全に民主党を後押しする報道ばかりを繰り広げ、選挙公示前から
「自民不利」「大敗の可能性」などと散々喧伝し、見事にそういう空気を作り出しました。

マスコミが世論を動かす。

日露戦争~太平洋戦争の時代と同じです。
ゲッベルスの尻尾達が、まだこの時代も跳梁跋扈する。
何とかならないもんでしょうかね。

まぁ何にせよ民主党には、これだけの票を集めた責任を果たして欲しいですし、自民党はきついお灸だと思ってもっとシビアに運営して頂く事を望みます。
ただ個人的な予想としては
近いうちにでかいブーメランが帰ってくるに一票。

トラックバック一覧

コメント一覧