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つい先日

私はここで「宮崎作品の劣化」に関して色々書きました。
その中で「何故、突然声優の起用をなくしたのか?」という問題に対して
私は、彼等のよく主張するところである
「(声優的)表現の限界」
という屁理屈をそのまま採ったわけですが、しかし。

…どーにも、真相は別にあるんではなかろうか?と思い至った次第です。

こーゆーネタふりをすれば読者の皆様には以後の展開が読めると思いますが、続けます。

声優起用が殆ど無くなったのは「もののけ」からです。
では豚→もののけの間にあった事柄は何か?
そう「エヴァブーム」ですね。
そしてエヴァブームと時を同じくして起こった現象は何か?

所謂「アイドル声優ブーム」です。

それまでの声優さんは、まぁ正直ブサイクな方が大変多かったわけですが、その辺りから、それ以前に比べればビジュアルで売れる可能性が無くはない方々が現れ始めました。
正直ド下手なド新人が、何故かいきなり主役を張りその次のクールでも準主役を…などという奇怪な現象がそこここで見られたわけですよ。
勿論、これは「声優ブーム」というモノを興業的に作り上げ、当時のビジネスモデルとして奏功した「メディアミックス」という「型」に嵌めるための意図的な戦略である。
と見るのが、一般的且つ経済原理に即した見方です。

が、しかし。

昨日の日記で取り上げたように、どうにもこの業界には、「枕営業的なモノ」が、皆無とは言えないらしい、です。ま、それなりにあるのでしょう。

状況証拠から見てもそーゆーのが常態化し始めたのは1995年前後からではなかろうかと推測されます。そしてその種の色々な諸々に関する共通認識は業界内で確実にあったでしょう。

さてではそーゆー事柄に対して、あの偏屈な駿がどういう態度を示すか?
…まぁ恐らく、嫌悪するでしょうね。
ブチ切れて、もう使わねぇ!!となったのかもしれません。

じゃあ具体的にもののけ制作のどの時点で駿がキャスティングの舵を切ったのか?ジブリHPにある「スタジオジブリ日誌」によると

http://www.ghibli.jp/diary_m/index.html#nisshi

主役であるアシタカが決まったのが96年6月21日
その他主要キャストが候補が上がったのは同年10月4日
その後記述がなく、97年2月17日にはアフレコが始まっています。

これを見ると96年の段階で、宮崎駿は声優を使わないという決断を下していた事が明らかですね。……ビンゴ。

とは言え、もののけではそれまでの宮崎作品の倍以上のセルと様々な特殊効果を用いた為、大変金がかかりました。配給の東宝から元を取るための諸々の画策があったことは間違いないでしょうし、その中には、俳優起用による宣伝効果を狙った物もあったでしょう。事実、今でこそ有名芸能人やら俳優やらを声優に使うことは一般的ですがもののけ以前にそんなことはまずありませんでした。新しいパブリシティ戦略として絶対条件だったのかもしれませんし、またいくら宮崎駿でも、そーゆー大人の事情を全部スッ飛ばすのは不可能でしょう。俳優を使わざるを得なかったのかもしれません。
従って、この仮説が正しいかどうかは全く不明ですが、しかし。

もしかすると声優不起用問題の背景には声優業界の諸々があったのか?
と疑いたくなる今日この頃。

腐ったのは駿ではなく、声優業界だったと。
もしそうであれば、もののけ以後の宮崎作品への評価をいくらか修正しないといけませんね。
…とは言え、キムタクはいかがなものかと思いますが。

どなたかその辺に詳しい人が新しい妄想を語ってほしいものです。


大穴:ロリ全開で喰いまくって使おうにも使えなくなった(ぉ

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