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水禽血科目

期待通り物凄い変換をしてくれるワードパッドですが、さて。
冥王星が、惑星から「矮惑星」に格下げを喰らったそうですね。
「矮」とは即ち「矮小」の「矮」ですね。酷い扱いです。

近年の研究では、どうやら冥王星は通常の惑星とは違い、どっちかと言うと
カイパーベルトに属する小惑星の一つではないか?と言われてましたが決着付かず膠着状態が続きました。

そんな中でつい先日、惑星を12個に増やすとか増やさないとかいう話が出ましたね。でもそれをやっちゃうと、カイパーベルトの無数の星々も惑星に格上げという話に繋がる諸刃の剣。
どーなるもんかと思っていたら、何とあっさり冥王星を切り捨てましたよ。

そもそも惑星の定義をどうするかという根本的な議論をやり直し、それに基づき冥王星をぶった切ったわけです。酷い話ではありますが、筋を通すという意味じゃ仕方ないのかもしれません。

ま、しかし。人がどう呼ぼうが、どうカテゴライズしようが、冥王星的には知ったこっちゃなく。今日も元気にカロンとヒドラとニクスを引き連れ太陽の周りをまたーり回ってるわけですよ。何せ発見された1930年から数えてまだ76年。人間的には議論に議論を重ねた時間かもしれません。当然、学派を絡めた悲喜交々、更には諸々の「政治的配慮」もあった長年に渡る議論の時間でしょうが、冥王星にとっては公転周期のほんの1/3。無理矢理地球時間に比率を合わせれば、たかだか4ヶ月程度の時間です。

…さて。このお話、果たしてどちらが「矮小」なんでしょうかね?

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永富潤 2006年08月25日(金)19時45分 編集・削除

あちこちで話題になってますが。
私個人としては
「人間がどう呼ぶかだけの問題」であって、
これにより宇宙が変化したわけでもするわけでも
ないんだから どーでもいいや派ですね。

たかが単なる一天体のことで
一喜一憂できる人間という生き物は、
滑稽でもあり、素晴らしくもありますね。

2006年08月26日(土)09時41分 編集・削除

>永富さん
宇宙は偉大だがそれを知覚するのは人間だ
といった趣旨の文章をどこかで読んだ覚えがあります。
銀英伝だったかなぁ
学会内の派閥やバックにある国の面子といったもので、研究そのものが
捻じ曲げられるようなことは避けて欲しいものですが。
仰る通り、諸々含めて人間ですね。