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明暗

というかどっちも暗ですが
極楽トンボの山本だか何だかが、17歳相手に「みだらな行為」をして
訴えられたとのこと。酒飲ましてやったらしくこりゃちょっと不味いですね。これを受けて、萩本欣一、自ら率いる草野球チームを即刻解散宣言。
見ているほうは驚きですね。山本の不祥事発覚とほぼ同時に解散。
電光石火。

一方、今世間をお騒がせしているパロマのガス器具。
全国で20人以上が死んでますが、これに対してパロマのお偉方は
違法改造を勝手にやったこと(実は指示したそうですが)だとか何だか言って責任を回避しまくり。
マスコミに散々引っ叩かれてからようやく謝る、という後手後手。
まぁ日本の一般的な大企業が一般的な不祥事起した時の一般的な対応をしたわけです。

さて。

日本人は、他人に対しては「潔さ」を求める人種ですので、一般的な日本人は上記の二つの事件を見て、不思議な事に、萩本氏には同情に近い感情を抱きパロマの創業者一族には反感を抱くと思います。

でもね、ちょっと考えて頂きたいのは
山本の他に同チームの2人くらいがその酒の場には居たそうでして
未成年に酒を飲ませたわけですから、これはその時点で立派な犯罪なわけですよ。ということはですね、萩本氏が「やーめた」と言わなかったら、何れ近いうちにマスコミが騒ぎ立て、結局は解散に追い込む流れができたはずなんです。
しっかし萩本速かった。光速の対応。マスコミが嗅ぎ付ける前に「辞める」と宣言。これで完璧にマスコミの糾弾を封殺し、非難の矛先を山本一人に集中させることができたわけです。こーしとけばホトボリが冷めた後、チーム復活も十分可能性がある。何せ日本人はこの上も無く「水に流す」のが上手い人種ですからね。人の噂も何とやら。

…これはですね。素晴らしい危機管理行動です。こんなことができる日本人は珍しい。
恐らく氏は、純粋で真っ当な責任感からの行動でしょうが、もし計算ずくなら恐ろしく戦略的な行動です。トップたるもの斯くあるべし。

さて一方、どうにもならないのはパロマ一族。
かわしようの無い責任を回避しようと試み、しかしまともに全弾被弾轟沈決定。もうバカを絵に書いたような話です。
自社製品が元で20人もの死者が出てるのにあの対応は如何な物でしょうか。非難されて当然です。もう本当に見苦しい。見苦しいのはまだしも経営者として危機管理能力の欠如が大問題です。
やはり権力とか地位というものは人間をおかしくさせるんでしょうかね。

しかしどうして日本の一般的な企業は、そーゆー他企業の「不祥事」を見て我がふりを直さないのでしょう。何故いつまでたっても、どこの企業も同じよーな対応をして、同じよーな非難の総攻撃を喰らい、同じよーに崩壊していくんでしょう。
本当に不思議で仕方ない。
学習能力と危機意識の欠如です。

ま、この日本的組織七不思議の一つも、先日触れた「日本独特の組織論」に行き着く問題だと思います。なんとか組織を、企業を、お家を守ろうと、苦しい言い訳を考える。その足掻きが、破滅的な結果を齎す事に全く気付かない。常識的に考えて「おかしい事」を、組織を守ろうとするばかり平然とやらかす。
全部根っこは繋がります。
日本的組織はいつになったら、その「歪な組織論」から自由になれるんでしょうか。
恐らく若い世代が、自分達が指導力を発揮できるようになるまで、そーゆーおかしな組織論から自由であり続ければいいんでしょうけれども。
まぁ気の長い話ですね。これから何十年かはこのまま今のまま、何度も何度もおかしな事が繰り返されるんでしょうか。
そしてその度に、訳の分からない組織の都合で、最悪、人が死に続ける。

…度し難い話ですね。

コメント一覧

サタ惑 2006年07月21日(金)14時04分 編集・削除

まさにミッタマイヤーのビンタ並み。

永富潤 2006年07月22日(土)13時53分 編集・削除

萩本氏。

確かのぞみ不祥事の時も
迅速に番組中で謝罪表明して
のぞみ本人は即刻番組降板させてましたな。

何かおそろしく狡猾な策士に見えてきました…。

c 2006年07月22日(土)15時45分 編集・削除

>>惑星同盟
いやミッターマイヤーなら銃殺してるはず。

>>永富さん
そうなんですか。前科があったんですね(ぉ
てか、私の予想を遥かに上回る激励や辞めるなコールが
湧き上がって、撤回続投とも取れる言葉を吐いたらしいですね。
もう何だか禿しく茶番。

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