全く期待をしていなかった福山版坂本龍馬。即ち今年の大河ドラマの龍馬伝。
先週の日曜は私、麻雀をしていたので見られるはずもなく、土曜の再放送でイイやとタカを括っておりまして、ようやく昨日、見てみたわけですよお茶すすりながら。
で、あの導入部です。
あの冒頭シーン4分半で、完璧にやられました。素晴らしいです。
しかし、この絵の撮り方、逆光を多く使うこのスタイル、そしてこの音楽はもしやと思ったらやはり、音楽は佐藤直紀、そして演出は大友啓史。
…いやもう、これはもう。
私、今年の大河は第1話の導入からオープニングムービーが終わった開始7分で、神ドラマ認定です。
何故ならば、大友、佐藤と言えば、あのハゲタカのコンビだからですよ。しかも大森南朋も出てるしw
ご覧頂いていない方に簡単にお伝えしますと、今回の龍馬伝は、三菱の創始者、岩崎弥太郎の視点から見た坂本龍馬という切り口です。第1話のオープニングは、維新の成った明治の世、岩崎弥太郎が私邸でパーティーを開いているシーンから始まるわけでして、そこで岩崎が東洋テレビの三島…否、土陽新聞社の記者、坂崎紫瀾(この人物は実在します。彼が書いた歴史小説が現代の遍く「坂本龍馬像」の原型になってます)から、坂本龍馬についてのインタビューを受けるという形で、物語が始まるわけです。
回想型ドラマとしては、そんなに奇を衒った導入ではありません。寧ろ、定型とさえ言えます。しかし。
ここでそう言った斜に構えた批判を全てぶっ飛ばすのは、岩崎弥太郎役の香川照之の、凄まじい迫力です。
極貧の身から成り上がった人間にありがちな品のないエネルギッシュさ、と、このシーンだけを見ると思われるかもしれませんが、この演技、本編を見ると分かるんですが、弥太郎の父、弥次郎(蟹江敬三)に似ているんですよ。
これは深いです。こういうのは凄い。
あと分かりやすいのは、坂本龍馬の思い出を語りだすくだりの演技なんかも素晴らしいですよね。香川照之巧い。凄い。流石です。
というわけで、私的には冒頭シーンだけで、おなかいっぱいです。近年稀に見る名導入。凄い。
本編は、そうですね。やはり「ハゲタカ」風味な箇所が幾つか見受けられます。過剰な解説シーン、解説台詞が無く、行間読めというスタイルはハゲタカほどではありませんが、厳として引き継がれてます。あとは役者に台詞ではなく、表情や振る舞いで、物を言わせるのもハゲタカ譲り。
細かい所では弥太郎が持ってるボロボロになるまで読み込まれた論語なんかは、大木流経営論を思い出させますし、そういうギミック以外でも、龍馬の母の死のシーンを、物語の通奏低音的に使い続けていく辺りも良く似ています。(ハゲタカでは「帰れ人殺し」のシーンがそれ)
そう言う点では、あの坂本幸(龍馬母)の草刈民代は良い演技、というか良い存在感でしたね。
役者話でしたら、やはり何といっても、坂本乙女役の寺島しのぶは外せません。巧すぎワロタw
あまりにも乙女さんすぎてもう本人乙wと心から言えるレベル。
さて、肝心要の坂本龍馬、福山雅治です。
いや、ほんと、すいません。私、福山舐めてました。2chイチの愛されキャラという認識しかありませんでした、申し訳ありません。
いいじゃないですか。結構行けますよ。これは期待できます。大河ドラマのお約束の通りに、夏頃辺り、役者と役が本当に一体となってくる頃、つまり、坂本龍馬的には、薩長同盟締結前後からそれ以後のクライマックスに向けての盛り上がりにちょうどマッチすれば、これは相当いい感じになるのではないでしょうか。
で、ここまで長々と書いてきて、何が言いたいかと申しますと
これからもこのテンションで進んだら、とんでもない神ドラマになると言う事と
広末涼子は俺の嫁。
いや彼女の美しさは最近、人間のレベルを超え始めてます。3次元の逆襲。
まぁいいや、というわけで、今日は第2話です。大変お勧めですので、是非、ご覧ください。
ペリーさん登場。
しかし、ペリーと言うと、どうしてもこのFLASHが思い出されて真面目なシーンが台無しw