記事一覧

NHK

不祥事を起していろいろ大変ですが、NHKが本気出して作ったドキュ
メンタリーのクオリティを否定できる人間はまずいないでしょう。
さて、先日三夜連続で放送された「ドキュメント北朝鮮」という番組がありまして、これが久々に凄かった。
第一回で金日成が独裁政権を樹立するまで、第二回がその権力を金正日
に引き継ぐ過程、第三回が核開発と瀬戸際外交という構成です。
で、何が凄いかと申しますと、情報ソースがほぼ全て東側の国々(ソ
連、東ドイツなど)の資料と証言に基づき、その信憑性が極めて高いと
いう点です。
ソ連が傀儡政権樹立を狙い金日成という「指導者」を選び、彼の権力を
正当化するための各種情報操作とプロパガンダの方法を教え込み、しか
し権力を手にした金日成が、その悪魔的に狡猾な頭脳と組織力を駆使し
て、スターリンの死の間隙をついてソ連の手を離れて自己神格化の道を
ひた走り、徹底した洗脳教育により、ついにはあのある種宗教的な狂信
を国民に植え付けることに成功し、完璧な独裁政権を樹立するに至るそ
の経緯が赤裸々に描かれています。
また共産主義国家における「世襲」という空前の大事業を見事成し遂げ
た過程も然り。
共産主義国家の独裁者の多くが、逆革命とも呼べる市民の反乱により命を落としているにも関わらず、唯一北朝鮮だけが、今もそれを続けられるという謎を解き明かす様々な答えが、見事に描かれていました。
久々に見ごたえのあるドキュメンタリーでした。サラリーマンNEOを作る片手間で作ったとは思えない(違
是非ご覧くださいといいたいのですが、再放送も終わりそうな勢いです
ので、まぁ年末とかにされる再々放送あたりで是非ご覧ください。

コメント投稿

投稿フォーム
名前
コメント
削除キー